健保のつぶやき

食事、トイレと他人様に頼る必要はないが、薬に頼る生活がソロソロ始まりました。当面は「親鸞さん」に照準。

きつい言いかた。

2020-08-22 07:10:13 | 長尾医師
長尾 周格
15時間前 ·
喫煙率
こないだFBフレンドのある方が、「料理人は喫煙者が多い」という投稿をしていました。その理由として、料理人はストレスが多いとか何とか、色々書いていましたけど、僕に言わせれば理由は一つしかありません。その理由とは、「料理人は偏差値の低い人間が多い」ということ。
特定の組織やグループで喫煙者がどれだけいるかということは、「喫煙率」で表せます。つまり喫煙率とは、その集団内でタバコを吸う人がどのくらいの割合でいるかということ。で、喫煙率は偏差値と反比例するということが分かっています。
全国の大学で喫煙率を調査したところ、偏差値の低い大学ほど喫煙率が高いということが分かりました。そして喫煙率と偏差値には強い相関が認められたそうです。だから僕は日頃から、「喫煙者は頭が悪いからタバコを吸うのだ」と言っているんです。
ここで重要なのは、タバコを吸うから頭が悪くなるのではなく、頭が悪いからタバコを吸うのだということ。タバコには何のメリットもなさそうに見えますが、ちゃんとメリットはあります。それは、タバコを吸うとリラックスできるということ。でもこれは正確には、タバコを吸うときに快楽が得られるというだけに過ぎません。
タバコを吸うと快楽が得られるから、タバコは麻薬なのです。じゃあなぜタバコが麻薬として規制されないのかというと、覚せい剤やコカイン、ヘロイン、マリファナなどに比べ快楽の程度が小さいから。強烈な快楽が得られ、かつ強力な依存性があるなら麻薬に指定されてしまいます。
タバコは禁止麻薬と比較すると、快楽も依存性も小さいと言えます。だから喫煙者が禁煙することも、麻薬の常習者が麻薬を断つよりは簡単なはずです。それにも関わらず、なぜ禁煙は難しいとされているのでしょうか。
僕が思うに、喫煙者は頭が悪いから禁煙できないのです。頭が悪いというのは、記憶力が弱いとか、偏差値が低いとかいうことだけではありません。基本的に偏差値の低い人間は、長期利得より短期利得を優先することが行動経済学の研究によって示されています。
タバコの短期利得は喫煙による快楽です。一方で長期利得はゼロで、リスクしかありません。しかもタバコの長期リスク、つまり健康リスクは自分のみならず、副流煙を吸う周りの人間にまで及ぶということが分かっています。
つまり喫煙とは、喫煙行為による小さな快楽と引き換えに、自分や周りの人間に長期的な健康リスクを与えてしまう行為ということ。偏差値の高い、頭の良い人間は、喫煙の短期利得と長期リスクを比較し、喫煙行為がバカげた行為であり何の得にもならないことを理解できるから、タバコを吸わないのです。もしくは吸ってもやめることができます。
それに引き換え偏差値の低い、頭の悪い人間は、短期利得と長期リスクの客観的な対比ができません。だからタバコを吸い続けても何の得にもならないことが理解できません。自分や周りに与えるリスクも理解できないし、やめなきゃいけない理由が納得できません。
つまり、喫煙率は偏差値の問題で、禁煙できない理由は頭が悪いからということ。そして頭が悪いのは環境ではなく遺伝ですから、要は生まれつきってことです。これが僕が「喫煙者には関わるな」と、普段から口を酸っぱくして言い続けている理由です。