健保のつぶやき

食事、トイレと他人様に頼る必要はないが、薬に頼る生活がソロソロ始まりました。当面は「親鸞さん」に照準。

山田医師 ケトン体を巻き込んだ糖質制限普及に努力

2016-08-24 09:40:34 | 自分の覚え
  • そんなに簡単に、学会、世の中が変わるはずもありません。研究と年月が必要です。良い言葉、盲目的にケトン体奨励。そんなことも包含して、本来の糖質制限のありようを示して欲しいものです。中途半端な糖質制限、カロリー不足、栄養不足。糖尿病の治療が本来の目的であり、結果とて付随する生活習慣病、精神の病が改善されるのでは。
  • 日本人でも糖質制限食は有効、再び

 

 

かつて糖尿病食事療法をめぐる議論にはエビデンスが不足していると私は述べた(関連記事)。今回の順天堂大学のグループの論文を読んで、もはや(緩やかなものも含めて)盲目的に糖質制限食を否定する医師はいなくなるであろう。しかし、盲目的にケトン産生食を推奨する医師は今もおられるように思う。

 ケトン産生食と緩やかな糖質制限食と比較して(33g/日 vs. 157g/日)、有効性に差異はなかったとする論文(Am J Clin Nutr 2006;83:1055-1061)が存在する一方、ケトン産生食の方が緩やかな糖質制限食よりも(57.8g/day vs. 138.5g/日)HbA1cの改善に優れていたという論文(PLoS ONE2014;9:e91027)も存在する。ケトン産生食を推奨される医師、緩やかなものも含め糖質制限食を否定されていた医師、そうした方たちを巻き込んで、日本人を対象にしたケトン産生食と緩やかな糖質制限食を比較する(尿路結石、膵炎、QT延長、心筋症、血小板機能障害、視神経障害などへの安全性の検討も含めた)多施設共同の臨床試験を行わなくてはなるまい。