健保のつぶやき

食事、トイレと他人様に頼る必要はないが、薬に頼る生活がソロソロ始まりました。当面は「親鸞さん」に照準。

我々はどうすれば、健康でいられるのか?~

2014-08-14 15:18:50 | 萩原敦
ヒトとは何か?

~我々はどうすれば、健康でいられるのか?~

2.解糖系とは何か?
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写真: ヒトとは何か?     ~我々はどうすれば、健康でいられるのか?~    2.解糖系とは何か?    前回、生命の黎明期について書いた。    読んでない人は、  そちらから読んだ方がいいかもしれない。    原核生物(解糖系)の特徴を以下に記す。  (この特徴は、  我々ヒトの細胞内でまったく同じ特徴を示すので極めて重要である)    1.細胞分裂という長所を持つ    2.ストレス下にさらされると、分裂しストレスに適応しようとする。    3.弱酸性が好みの環境である。    4.32℃~35℃程度を好む。    5.酸素を嫌う。    6.糖を摂取し、解糖作用で、小さなエネルギーを産生する。    7.持続的なエネルギーは持ちえないが、瞬発力に長所がある。    8.瞬発力を発揮した後は乳酸を排出する(嫌気的解糖作用)    9.細胞質が解糖系と考えても良い。    10.基本的に不死である。  (たとえば、氷の中に、保存しておけば、   永遠に保存可能である。解凍し、糖を与えると生命活動を復活させる)    ~補足コメント~    1.細胞分裂という長所を持つ    我々ヒトの細胞は、  解糖系とミトコンドリアの合体で、  できていると、  前回、説明したが、  解糖系は、  細胞質を担当している。    我々ヒトで言えば、    皮膚、臓器の表皮細胞、睾丸、骨髄、グリア細胞等に  解糖系が多い。    なぜなら、これらの臓器は、日々新陳代謝が必要で、  日々細胞分裂が必要で、  細胞の亢進が必要だからである。    ヒトの年齢で言えば、  子どもの頃は、  成長が必要なので、  細胞内の解糖系が活発である。  反対に大人になると成長が停止するので、  解糖系は、停滞する。    勘の鋭い人は、  既にお気づきになったと思うが、    解糖系の多い臓器の部位は、  全て、癌になりやすい部位である。    したがって、解糖系が少ない  神経細胞や脳細胞(ニューロン)や、  心臓(心筋)等では、  癌の発症はほとんどない。    既に、「癌とは何か?」の記述で、  癌とは原核生物である。  癌とはすなわち、解糖系である。    と書いたが、  今回の解糖系の説明でも、  それらが裏付けられたのではないでしょうか。    2.ストレスにさらされると、分裂しストレスに適応しようとする。    さらに、  何らかのストレスにさらされると、  細胞分裂が亢進する。  ということで、    既に説明したように、  本来、摂取すべき栄養ではない  糖を摂取すると、  糖を、過剰に解糖しなければならなくなり、  自然と解糖系が亢進し、  結果的に  嫌気的解糖作用の亢進が起こり、  癌へと発展していく。    癌は、ヒトが希求しないストレスにさらされた結果の  細胞質(解糖系)の反応なのである。    すなわち、ヒトがヒトとして、  本来あるべき正しい食生活、  本来あるべき正しい生活習慣、  本来あってはならないストレスを排除すること  等ができていれば、  解糖系の亢進は発生せず  癌の発症に至らないのである。    3.弱酸性が好みの環境である    原核生物が生まれ育った環境は、  弱酸性の環境だった。    我々ヒトは、本来は、中性や弱アルカリが、  本来あるべき、体質だが、  過労やストレスや、  糖質を過剰に摂取すると  弱酸性に体質が変化し、  免疫力が落ちたり、  体調が悪くなったり、  癌になったりします。    反対に癌患者の多くは、  この癌細胞(解糖系)が好む弱酸性に体質が変化しています。    4.32℃~35℃程度の温度を好む    原核生物は、32~35℃程度の環境で生育していました。    我々ヒトも、低体温になると免疫力が下がり、  感染症に罹ったり、  癌になったりします。    癌患者は、  通常は、低体温です。    5.酸素を嫌う    原核生物の生まれ育った環境には酸素は、  ありませんでした。    原核生物の解糖作用は、  「嫌気的解糖作用」と言って、  小さなエネルギーを生み出し、  「乳酸」を排泄します。    さらに、  癌患者の呼吸はほとんどの場合、  浅くなっています。    我々は、  深呼吸して、  癌細胞が嫌がる、  酸素を取り込み、  癌を寄せ付けないようにしましょう!    6.糖を摂取し、解糖作用で、小さなエネルギーを産生します。    原核生物の主食は「糖」です。  糖を解糖して、  小さなエネルギーを生み出します。    ただ、実際に、ヒトにおいては、  この解糖系が、  糖を摂取し、  エネルギーを生み出す機会は、  ほとんどないのが実情です。    したがって、  ヒトは糖を摂取すべきではありません!    糖は摂取するものではなく、  「糖新生」により、  体内合成で補うべきものなんです。    ステロイド、インシュリン、糖等、  体内合成で補うべきものを、  体外から摂取すれば、  その人の体内の恒常性が失われ、  やがて、様々な疾患に侵されることは必至であります。    ヒトで糖を本当に必要とするのは、  赤血球のみです。  赤血球は唯一、解糖系しか、  持っていません。  この糖は、4グラム程度で十分ですが、  肝臓にも蓄えがありますし、  糖新生で補うべきものなのです。    7.持続的なエネルギーは持ちえないが、瞬発力に長所がある。  8.瞬発力を発揮した後は乳酸を排出する(嫌気的解糖作用)    たとえば、重量挙げをするとか、  火事の時に、  重いものを持つとか、  そんな時に、  活躍するのが、  解糖系の筋肉です。  実際の日常生活で、  そのようなことは、  ほとんどないでしょう。    したがって、  先ほど説明しましたが、  糖は、赤血球の為にあれば十分なんです。  たかだか4グラム程度のストックがあれば十分なんです。  (実際には、500グラムくらいのストックをもっていますが)    先ほどの、重量挙げの話に戻りますが、    もし、あなたが、  重量挙げをやった場合、  筋肉内の  糖を分解(解糖)して、エネルギー(瞬発力)を生み出し、  乳酸を排出します。  たぶん、翌日、乳酸で、筋肉痛になっているでしょう。  (ただし、乳酸そのものが、筋肉痛の原因ではない)    筋肉の癌と言うのは、  あまりありませんが、  皮膚、臓器の表皮細胞等で、  この嫌気的解糖作用の亢進が起き、  乳酸を排出すると、  やがて癌に発展するのです。    臓器の表皮細胞で、  たとえば、重量挙げのような  瞬発力が求められるような  ストレスがかかっていると理解すべきでしょう!  そんな状況で、過剰に糖の摂取が行われると、  「嫌気的解糖作用の亢進」が起き、  癌発症の相乗効果が生まれます。    これが、一般的な癌発症のメカニズムです。    9.細胞質が解糖系と考えても良い。    細胞質そのものが、解糖系であり、  これが、癌細胞に発展する可能性がある。    10.基本的に不死である。    解糖系は、基本的に不死である。  癌細胞も不死である。    原核生物は、不死であり、  分裂によって、  短時間で環境に適応することで、  サバイバルしてきた。    ただ、原核生物は、  あくまでも、  糖を栄養源にして、  自己の細胞を、  分裂することで  サバイバルしてきた結果、  生物としての大きな進化を勝ち取ることは  出来なかったのである。    原核生物は、  短時間で、  環境に適応するが、  環境に適応することで、  進化が完結するので、  永遠に原核生物のままである。  (ここが重要である)    癌細胞をシャーレに取り、  培養し、  糖を与えると、  永遠に増殖する。  不死である。    癌細胞は原核生物なのである。    解糖系で、予想外に、  長くなったので、  この辺で、いったん終了し、    次回は、ミトコンドリアの特徴に関して記します。