http://dr-yasuko.sblo.jp/article/101680397.html
2014年07月14日
HbA1cでは本当のことはわからない!
健康診断や病院での血糖検査ではよく血糖とHbA1cが調べられています。
そしてHbA1cが低い、正常なら「糖尿病でないから安心」
「糖尿病の血糖コントロールがよいから合併症はおこらない」と
勘違いされている方が多いと思います。医師の方でもいます。
血管を痛めるのは血糖の乱降下(食後高血糖→低血糖)です。
食後高血糖が動脈硬化を起こします。
HbA1cは、食後高血糖と低血糖の平均値なので、
インスリンがまだ十分に出ている時期には低血糖の時間が長くなり
HbA1cは低くなります
若い人では食後高血糖200を超え、食後3時間には80台まで急降下する方が
みられます。このような人はHbA1cは低いです。
HbA1cが低い時期から実は動脈硬化は始まっているのです。
「糖尿病が軽いのに(HbA1cが正常)どうして心筋梗塞になったのかな?」と
疑問に思われるような話をききますが
このような理由があるからです。
HbA1cがあがるのは糖代謝の最終段階です。
実は低血糖を起こしているときから
動脈硬化が始まっているのです
食後に眠くなる方、甘いものがやめられない方、中性脂肪の高い方は
HbA1c が低かったり、正常だったとしても要注意です