爺さんが伝えたいこと

寡黙に生きて来た爺さんが、一つの言葉ででも若い人達の役に立つならば、幸いです。

伊勢神宮裏ばなし

2021-06-06 23:48:26 | 日記
数有る神社の頂点に立つ伊勢神宮は、静寂に包まれた森や清らかな川など、神の住まいにふさわしい雰囲気をたたえている神社だ。

じつは、伊勢神宮の神域は驚くほど広い。

伊勢神宮は最高神である天照大神を祀った内宮と、衣食住をつかさどる女神・豊受大神を祀った外宮から成り立っている。

だが、内宮と外宮との間には数キロもの距離があるのだ。

現在でもバスで往き来する程の距離なのだ。

お伊勢参りが大流行していた江戸時代には、この両者の間には古市と呼ばれる参拝の為の参道、いわゆるメインストリートとして賑わっていた。

ただし、宿屋や土産物屋が建ち並んでいただけではなく、古市にはもう一つ裏の顔があった。

神の面前という神聖な場所では、考えられない様な遊廓がひしめき合っていたのである。

その遊女の数は1000人にものぼったという。

古市は江戸の吉原、京の島原と肩を並べる程の盛り場だったのだ。

参拝のあとに古市で遊ぶことを「精進落とし」と呼んだらしいが、男性にとっては古市に寄る事も、お伊勢参りの大きな目的の一つだったのだろう。

もっとも、古市に来る客は遊び慣れている男ばかりではない。

遊女たちはその様な無粋な客を冷たくあしらった為、刃傷沙汰が起きた事もあったのだ。

遊女に馬鹿にされたと怒った男が、刀を抜いて店の者たちを次々と斬りつけたのだ。

この事件は『伊勢音頭恋寝刃(いせおんどこいのねたば)』として歌舞伎にも取り上げられるほどに知れ渡った。

古市はお参りに来た男性を惑わせる、魔所だったと言えるかも知れないのだ。





自慢話の腰を折る

2021-06-06 23:26:16 | 日記
「周りから凄いと思われたい、誉められたい」と言う「承認欲求」は誰にでも有るもので、これを満たす一番簡単な方法が自慢です。

しかし、自分に自信が有る人は、あまり何も主張しないもの。

自慢を繰り返す人は、劣等感を抱えている場合が多いのかな。

つまり「誰かに褒めて貰って、自分に価値があると信じたい」と必死なのです。

従って、自慢をしている人に「私の場合はもっと凄い」と対抗すると、ムキになって延々と自慢話を続けて来るので厳禁です。

「すごいですね」「そうなんですね」と、この先話が広がりにくい、ぼんやりした相槌を、ひたすら打ち続けるのが一番いいのかも。

さすがに相手も途中で諦め、話を止めるはずだ。

もし、気を使わなくてもいい相手なら、ズバリ「う~ん、それ自慢に聞こえるので止めた方がいいかも」とストレートに言ってみるのもいいのでは。

ただし、相手の気持ちを考え、あくまでも「軽く、明るく」言うのが鉄則なのだが。





ジーンズはなぜ青なのか

2021-06-06 13:11:19 | 日記
ジーンズの定番はやはりブルージーンズだろう。

インディゴブルーと呼ばれるあの独特の「青」の風合いは、時代を超え、年代を問わず人気だが、何故あの色になったのか。

ブルージーンズの誕生は、1850年代。

アメリカがゴールドラッシュに湧く頃のこと。

金を振り当て一獲千金をもくろむ採坑夫たちの中に居たのが、ブルージーンズの生みの親であるリーバイ・ストラウスなる人物だ。

彼がテント用の生地を使って作った頑丈なジーンズは、たちまち採坑夫たちの間に広まり、人気アイテムとして定着した。

もっとも、最初は生成りのままでブルーではなかった。

インド産の染料であるインディゴブルーで染められる様になったのは、あの色にガラガラ蛇よけの効果が有るとされたからだと言われる。

「危険から身を守れるなら!?」と言う訳で、ジーンズが定番になったのである。

言うまでもないが、リーバイはあの世界的ジーンズメーカー「リーバイス」の創業者なのだ。