結婚指輪は、なぜ左手薬指にはめるのか。
古代ギリシャでは「人体には恋の血管というものがあり、それは心臓からまっすぐに伸びて、左手薬指につながっている」と考えられ、古くから神聖な指と見なされていたのだという説。
ほかには、「左の薬指は、指の中で最も動きが少ないので、指輪を落としたり、傷つける可能性が低いからだ」という説もある。
また薬指は「創造を意味する指」と言われていて、「結婚とはこれから新しい家庭を築いていくこと」という意味から、薬指にはめるのだという説。
どの説が本当かは定かではないが、いつの間にか、左手薬指が結婚指輪の定番となったらしい。
もっとも世界の国を見渡してみれば、いまでも、必ずしも左手の薬指に限定という訳でもないらしい。
オーストリアやデンマーク、ドイツでは、結婚指輪は右手の薬指にはめるのがふつう。
またロシアでは、結婚前の婚約指輪は左の薬指に、結婚後は右の中指にはめるという。
さらに中国の一部の地域では、左の中指にはめるし、台湾では女性が右手の薬指、男性が左手薬指にはめるとか。
結局、幸せならどの指でもいいのかも。