爺さんが伝えたいこと

寡黙に生きて来た爺さんが、一つの言葉ででも若い人達の役に立つならば、幸いです。

つぶやき

2020-04-29 14:04:42 | 日記
世の中に非常事態宣言が発令される中、休業要請にも関わらず営業を続けているパチンコ店があるという。

従業員の給与や納品業者の業務の為に、やむを得ず営業しているとの事。休業補償が有っても、とても及ばないとの事。

そんな事を言うのなら、他業種も同じ事ではないのか。

若者に限らず、身体の丈夫な人達は感染しても、発症しないだろうが、保菌者になって新型コロナをばら撒く危険性を、感じないんだろうか。

家族全員が若くても、どこか分からない所に、身体の弱点を持っている家族がいたなら、発症から死亡に至るとは思わないんだろうか。

年寄りはもちろん、若者達も亡くなる可能性が、充分に有るというのに。

自粛は自分以外の人達への、思い遣りだと思うのだが。




耐え忍ぶ

2020-04-28 14:43:11 | 日記
『欲しがりません 勝つまでは』
戦時中の標語を思い出しました。
「したがりません (新型コロナに)勝つまでは」に代えてみて思いました。

戦時中の規制は、今日ほど緩くはなく、国民全体が辛抱して、守っていたんだと思います。

昭和17年に某団体と新聞社が主催した「国民決意の標語」の募集がありました。32万通以上の応募があった様です。
その入選作10作の中に11歳の少女の作品がありました。

芝居の台本や落語の脚本を、趣味で書いていた、父親の代作でした。少女の名前で投稿したのです。

マスコミが押し寄せ、少女に執拗に作意を聞いたんだと、思います。やがて小さな嘘は、世間に広がって行きました。

標語が一人歩きを、はじめたんです。歌謡曲やポスターになったりと。少女はその歌で標語を覚えたとかも。
これもマスコミの作り事かも!?


この小さな嘘が、少女をいつまでも、大人になってからでも、自分を苦しめたのではないかと、思ってしまいます。

幼い時に負った心の傷は、大人になってからでも、心のどこかに残っているものです。

ましてや、少女が自分の意思で投稿してないのであれば、国内で有名になればなるほど、生涯忘れられない「心の傷」として残ったのではないでしょうか。

その傷、少し悲しいです。










プロフィール

2020-04-27 23:23:33 | 日記
九州某県のお寺で現役を引退して、日々時間の余裕が出て来た元坊さんです。

職業柄どうしても、人の生き死にに興味が向いてしまいます。
それも要らん世話な方向に。

現役の頃は、感情を言葉にせずに聞き役に徹しましたが、この頃は感情を表す事で、相手の心に言葉が刺さり、何かを感じて貰えれば良いかなと、甚だ無責任に構えております。



生きがい・死にがい

2020-04-27 03:48:38 | 日記
この写真は、山口県周南市大津島にある回天記念館に展示されている『人間魚雷 回天』の実物大の模型です。

航空特攻でも、この回天特攻でも、その戦果に於いては多くを残せてはいません。

先の航空特攻の生みの親と言われる、大西中将の弁にある「統率の外道」と言わしめた作戦は、人命を無視した作戦でした。

それでも、祖国日本の為に散華した彼等の胸には、死ぬも「死にがい」という思いが、あったのではないかと思います。

彼等の遺書の中にある「ご奉公」という文字が、その思いを表していると思います。

死ぬも「死にがい」、生きるは「生きがい」。

散華された彼等の思いを
無駄にしてはならないと
思います。

はるか昔の話だと思っては
いませんか。

私には関係ないと思っては
いませんか。

この日本の話です。







お遍路さん6

2020-04-26 10:25:33 | 日記
沖縄の「ひめゆりの塔」に、行ってきました。
当時、沖縄には2つの女学校が有り、2つの女学校にはそれぞれに愛称が有ったそうです
1つは「おとひめ」もう1つを「しらゆり」といいました。
2つの愛称を組み合わせて『ひめゆり』という言葉が出来たそうです。「ひめゆり」という名の百合は無いそうです。

当時、米軍が沖縄に上陸し、女学生達は防空壕の中で、ケガをした兵士達のお世話をさせられていました。
侵攻して来る米軍に圧されて、防空壕の中も危ない状況になった時に、引率の教師から『ここも危なくなって来たから、君達も早く逃げなさい』と引率されること無く、一人ずつ洞窟の外へ飛び出して行ったそうです。

そういう状況下で、何人もの少女達が命を落として行った様です。
少年飛行兵達の特攻もそうですが、敵前にほうり出された少女達が、たくさん命を落としていきました。

この話を聞いた時に、私は何故若い青少年達が殺されねばならなかったのか、悔やまれてなりませんでした。

決して戦争をしてはならない。
未来のある若い命を奪ってはならない、とつくづく思ってしまいました。

いまは平和な日本だからこそ、過去にこんな無残な戦争をして来た先人達の行動を、私達は決して忘れてはならないと思ってしまいました。

若い君達に願うこと。
日本の将来を見据えて、しっかり現在を生きて行って欲しいと
願います。
         合掌