爺さんが伝えたいこと

寡黙に生きて来た爺さんが、一つの言葉ででも若い人達の役に立つならば、幸いです。

芸能人に支持される神社

2021-06-30 21:30:43 | 日記
京都の嵯峨野にある車折(くるまざき)神社は、学業成就や試験合格、商売繁盛、厄除け祈願と幅広いご利益で知られている。

ここでは授けて貰った祈念神石に願いを託し、それが叶ったらもう一つ石を添えて納めるという習慣がある。

拝殿の前には御礼の石が積み上げられていて、ご利益の高さを証明しているかの様だ。

この神社は昔からパワーが強かったらしく、こんなエピソードも残っている。

後嵯峨天皇が社の前を通り掛かったところ、牛車を引く棒が折れて動けなくなってしまった。

素通りしようとした事に神が怒ったのだと驚いた天皇は、社に車折大明神の神号を贈り、それから車折神社と呼ばれる様になったという。

そんな車折神社の中で、近ごろ特に人気が高い場所がある。

それは境内にある芸能神社だ。

芸能神社の祭神はアメノウズメノミコトで、芸能や芸術の神様として知られている。

ヒット祈願、人気上昇、あるいはオーディション合格など、あらゆる願いを聞いてくれるそうだ。

その効力の強さからか、じつは多くの芸能人たちもこの神社を信奉している。

神社に奉納された朱塗りの玉垣(囲いの様なもの)が所狭しと並んでいる。

その数は2000枚以上だというが、里○浩○朗、米○涼○、EXILEの某といった有名人の名前がそこかしこに見られるのだ。

あまりにも希望者が多いため、玉垣の奉納は順番待ちになっている程だという。

アーティストにとって車折神社は、最強のパワースポットといっても過言ではないのだ。



伊勢神宮には誰も入れない所がある

2021-06-30 07:13:55 | 日記
皇室の祖先である天照大神と、食物を司る豊受大神が祀られている、三重県伊勢市の伊勢神宮。

ここは昔から「お伊勢さん」と親しみを込めて呼ばれているが、正式名称は「神宮」という。

なぜならここは日本の神社の起源であり、神道の最高位の社であるため「伊勢の」と地名をつける必要がないからだ。

そんな権威に溢れる神宮だが、もちろん誰でも気軽に参拝する事ができる。

江戸時代には「おかげ参り」が大流行し、江戸や東北からお伊勢さんを目指して何日、何ヵ月も歩いて参拝した人も多かった。

弥次さん、喜多さんでお馴染みの「
東海道中膝栗毛」でも、その賑やかな様子が描かれている。

しかし、折角お参りに来ても神宮では神の側で手を合わせる事ができない。

なぜなら、天照大神と豊受大神を祀る「正宮」がどちらも板垣、外玉垣、内玉垣、瑞垣の四重の玉垣に囲まれており、一般人は立ち入る事が禁止されているからだ。

20年に一度、正宮を立て替える式年遷宮の際に寄付をすると、そのお礼として特別参宮章が渡される。

これを持って神宮にお参りすると特別参拝が許され、垣根の中に入る事が出来るが、それでも近づけるのは外側から3重目の内玉垣の手前までで、それ以上奥へは進めない。

一番奥の瑞垣の内側は「内院」と呼ばれ、最も神聖な場所だ。

ここには、神の子孫である皇室関係者さえ立ち入る事が出来ないのだ。

国家鎮護の最高神でありながら、どこか身近なお伊勢さん。

しかし、そこに祀られた神は決して近づく事が出来ない、遠い存在なのである。