今の家に越してきた頃なので、50年以上前の、朝6時頃でした。
『おはよ~』と大きな声がして、男が5人位家に上がり込んできました。
『おはよ~、朝早くから起こして申し訳ないけど、
家を調べなければならないんだ。変な事はしないから、大人しく協力して欲しい』
『はい、分かった、調べれば良い、何も出ないよ』と義兄。
何となく慣れた感じの受け答えです。
『所で、何の捜査ですか?』と義兄。
『怪しい動きがあると、タレコミがあってさ、
仕方なく調べなければいけないんだ、協力して欲しい』
『怪しい動きって何だろう、ま~、どうぞ』
家の中の箪笥と引き出しと云う引き出しを探します。
それから、天井を棒でツッツキ何かが乗っかっていないかを調べます。
そして、壁も棒で突っついたり、こぶしで叩いて音の変化を観察していました。
二日間来ましたが、何も出ません、ご苦労なコッタ!
こういうのが、欲しかったのでしょう!
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