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バンブーロッド製作 ・工房そらぷち

毎日、せっせと竹を削ってます。製作過程とそらぷちの自然、釣り日記などなど…

知床の渓

2009年09月10日 | 釣り
知床の渓、そのほとんどは知床連山から急直下に流下する流路の短い渓。 ほとんどの川は渓流に近い状態のまま海へ注いでいる。


知床の中でも珍しく開けた渓。河口から100mほど上流で既に、この渓相。 取り敢えずここから入渓する事にした。




なんの躊躇もなくドライに飛びつく無垢なオショロコマ。
不思議な事に知床の渓ではヤマメとオショロコマは見掛けるが、イワナは全く居ない。知床の海にはアメマスは沢山いるのに、その陸封型のイワナが居ないのは全く持って不思議だ…。


これはスモルト化した降海型のオショロコマ。知床のオショロコマは一部降海し60㎝位に大型化するものも居るらしい…。


入渓地点から1㎞程、釣り上がったところで見事な2段重ねの人工構作物。 魚道も無く高さもあるので魚の往来はまず不可能。 
知床が世界遺産に認定されて以降、砂防は魚道の設置工事や取壊しが少しずつ始まっているが、まだまだ多くの砂防ダムは手付かずのままになっている…。


砂防の落ち込みには沢山のオショロコマが上流にも行けずに群れていた。  試しにそこにフライを落としてみると…


同じ場所にフライを落としているのにも拘わらず全く疑うこともなく飛び付いてくる。 ものの30分程度でご覧の通り。
ここのオショロコマ、河口から、たった1㎞程度の区間で世代交代を繰り返し生き続けてきたのだろうか…。  この川が1日も早く本来の川の姿に戻る事を祈ります‥‥。


ヒグマの渓

2009年07月30日 | 釣り
北海道の7月、例年であればカラッと晴れた日が多いのだか今年は雨続き。 そんな、ぐずついた天候の中、ぶらっと道北の渓へ。
当初、お目当てだった川は増水と濁りで諦め、場当たり的に初めての川へ入渓する事に。


鬱蒼とした森の林道を車で突き進む。 やたら「熊、多発注意」の看板が立っているが北海道では良く見る看板。 無視して、さらに奥へと進むと林道も車1台がやっと通れる位になりイタドリの草が道に覆い被さり視界が非常に悪い。 
注意しながらも奥へと進むと渓流に架かる小さな橋を渡った所で林道が途切れる。


橋の上には、アップで載せるには耐えれない熊のウ○チ。 随分と木の実を食べているのが判る。状態からすると数日前の様だ。
念の為、クラクションを数回鳴らし、この橋の下から釣り上る事に。




若干、笹濁りしているがヤマメ釣りには、むしろ丁度良い程度。時折、真っ赤な婚姻色になったサクラマスが川を上っていく姿が見える。




ちょっとした深みや藪下からコンスタントに飛び出してくる。 型は大きいものでも20㎝、アベレージサイズは15㎝位と小ぶりだが綺麗なヤマメばかり。
尺オーバーを求め、さらに上流へと釣り上がると河原に下半身だけのサクラマスの骸を見つけた。 つい先ほどまで泳いでいた様な新鮮さ、一噛みで喰いちぎった様な断面。河原に残る大きな足跡。 急に恐ろしくなり慌てて引き返す。車に戻るまでの時間がなんと長く感じられたことか…。  まるで、行きはよいよい、帰りは怖いの童謡みたいな釣行でした。




尾白利加川

2009年06月25日 | 釣り
今年初めての真夏日。 あまりにも暑いので近場の川へ。



暑寒別岳から雨竜川へと流れ込む川。イワナの渓相の川だが、ここでイワナが釣れた事は無く殆どがヤマメ交じりで大半がニジマス。 一昨日の豪雨が心配だったがまずまずの水量。


濁りも無く如何にも釣れそうな予感…。

しかし…釣れない。 ここぞというポイントにあの手この手とフライを変えてキャストするもライズリングさえしてくれない。
ようやく、藪下から20㎝級のチビニジがヒットし、さぁ、これからが本番と思ったら上流から2人連れの餌釣師さんが釣りを終え下ってきた。
通りで釣れないはずだ。 途端に力が抜け、すごすごとロッドを納める。
帰りがけエゾクロテンにばったり出会うがカメラを構える前に逃げてしまう。 ホント今日はツイテない。

 
停車場までの帰り、ハクサンチドリの花を見つけた事がせめてもの救い。



納竿

2008年11月18日 | 釣り
今週末より持病の心臓の検査入院。 何も問題が無ければ1週間程で退院出来る予定なのだが、そろそろ本格的に雪が積もりそうな気配なので今日は今年最後の釣りに出掛ける事とした。 
さて、どの渓に入ろうかと悩んだ末、夏場にボサがひどく竿を振るのを断念した渓へ入渓する事とした。



予想していたより水量が無い。と言うより少な過ぎる。
魚影は時々見えるがさすがにこの時期はドライの反応は鈍い。追い討ちを掛けるようにみぞれに近い雪も降ってくる始末。結局バラシ2回でボウズで今年は納竿。

晩秋

2008年10月22日 | 釣り
いつもなら初雪の時期なのだが今年は妙に暖かな日が続いている。
散歩がてら午後から近くの川へ


暑寒別岳から日本海に注ぐ川。 この位の規模の堰堤がこの川には数えきれないほどある。 魚の遡上は辛うじて出来る高さなのがせめてもの救いだ。



今年はサクラマスの遡上が多かったのか1年生ばかり。 来年が楽しみ。



オショロコマの川

2008年10月02日 | 釣り
あっという間に北海道の短い夏が過ぎすっかり秋めいてきました。


この川はオホーツク海に注ぐ小さな渓。砂防ダムも護岸も無く全く人の手が加えられていない原始河川です。


この時期、この川はカラフトマスのペアリングがあちこちで見られます。


川原はエゾシカの足跡だらけ。ここが禁猟区なのを解っているのか近づいてもたいして警戒もせずにじっと様子を伺ってます。



ここで釣れるのはほとんどがオショロコマ、ヤマメも居るのですが圧倒的にオショロコマの数が多くヤマメの口に届く前にオショロコマが我先にとフライを咥えてしまいます。


ちょっとした落ち込みやプールに流すとワンキャストワンヒット状態。一歩も動かずに30匹くらい立て続けに釣れてしまいます。フライもボロボロになりセーターの毛玉みたいになっても何のためらいもせず飛びついてきます。この貪欲さと無警戒さには毎度呆れてしまいますが裏を返せばこれくらい貪欲に給餌しなくてはこの小さな川の厳しい自然環境で生き抜けられないということなのでしょう。
この川がいつまでもこのままであります様に。