てんから、てんから、てんからてん(1)

2020-09-13 06:52:15 | 童話
満月の夜、村の小学校の校庭に動物が集まります。
都会の小学校の校庭にも動物が集まります。

村の小学校には、イヌやネコ以外に、タヌキやキツネやイノシシや、たくさんの動物達が集まります。
都会の小学校には、イヌとネコだけが集まります。タヌキやキツネやイノシシはいませんし、カラスやスズメは、夜は目が見えないので、集まりません。

そして、二つの小学校で、お互いに自分達の姿を月に映して学級委員会をします。
その学級委員会を始める時に、片方の小学校で
『てんから、てんから、てんからてん。』
と言います。
そして、もう片方の小学校でも
『てんから、てんから、てんからてん。』
と言います。
そうすると学級委員会が始まるのです。