てんから、てんから、てんからてん(8)

2020-09-20 07:17:43 | 童話
そして、しばらくして、また満月の夜に
『てんから、てんから、てんからてん。』、
『てんから、てんから、てんからてん。』
と聞こえてきました。
『これから、学級委員会を始めます。それでは、今やっている活動を話しあいます。』

都会の小学校のイヌとネコが
『寒くなって、北風がピュ~ピュ~と吹くようになったので、外から帰ってきた時に、うがいと手洗いをして、カゼをひかないようにしています。』と発表しました。
村の小学校の動物達が
『僕達も、うがいと手洗いをしています。』と発表しました。
『それでは、質問のある方はいますか?』

『都会では、もう雪は降りました?』
『まだ降っていません。村では雪が降ったんですか?』
『うん、もう雪がたくさん降って積もったので、雪ダルマを作りました。』と言って、雪ダルマを月に映して見せました。
『大きな雪ダルマだね。すごいね。』
『みんなで仲良く作るので楽しいよ。』
『ダルマの他に何が作れるの?』
『イヌやネコやペンギンや、何でも作れるよ。』
『今度、ダルマではないのを作ったら見せてね。』
『うん、いいよ。』
『それでは、今日の学級委員会を終ります。また次の満月の夜に学級委員会をします。
バイバ~イ。』
『バイバ~イ。』