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僕の背中(2)

2020-01-08 06:38:00 | 童話
そして、普通の日は僕一人で、土曜日と日曜日はお父さんと一緒に公園で走る練習をしました。
少しずつヒザを高くあげて走れるようになってきました。
『その調子だ、ガンバレ。』

家に帰るとお母さんが
『お父さんから聞いたんだけれど、速く走れるようになってきたんだって。』
『そうだよ、僕、がんばっているんだよ。』
『えらいわね、今度の運動会が楽しみだわね。』
『うん、応援してね。』
『ええ、いっぱい応援しますよ。』

しばらくして、町内会で運動会をする案内の回覧板がきたので、僕も徒競走に出ることにしました。
『今までの成果を知ることができるね。』
と、お父さんも楽しみにしていました。
町内会の運動会は、6人で走って5着でした。
お父さんとお母さんは、
『良かったね。』
と喜んでくれました。
『僕、もっと、もっとがんばるよ。』
それからも、小学校の運動会をめざして走る練習を続けました。