お留守番のサンタさん

2018-06-05 05:54:21 | 童話
君達はサンタの住んでいる所はどこだか知っているかい?
サンタさんのお家はフィンランドのロヴァニエミにあるんだよ。
フィンランドという国が、どこにあるのか知っているかい?世界地図で調べてみようか。
見つかったかな?
そうだね、地球の一番北の北極の近くにあるよね。

多くのサンタさんは世界中の子供にプレゼントを渡すために忙しくお出かけをするのだけれど、サンタさんのお家にはたくさんの子供達がやって来るんだよ。
だから、お留守番をしているサンタさんは大変忙しいんだ。

お留守番をしていたサンタさんは、プレゼントを渡して帰ってきたサンタさんにお話しをするんだ。
『今日はどこの国の子供の家へ行ってきたの?』
『みんな良い子ばかりだった? 悪い子はいなかったの?』
『トナカイさんは元気に走ってくれたの?』
『お外は寒かったかい?』
『プレゼントを入れる靴下は、みんな有ったの? 靴下の無い子はいなかったの?』

また、お留守番をしているサンタさんは、外から帰ってくるサンタさんのために温かいスープを作るんだよ。
『昨日はポタ―ジュスープだったので、今日はコンソメスープにしよう。』
『今日のコンソメスープはおいしいかい?』
『明日はまたポタ―ジュスープにしようか?』

そして、お留守番をしているサンタさんは、お家にやってきた子供達に笑顔で話しかけます。
『やぁ、よく来たね。一緒にお話しをしようか。』
『お父さんやお母さんと一緒に来たの?』
『学校は何の勉強が好きなの?』
『まだ学校に行っていないのかい、大きくなって学校へ行くようになったら何が楽しみかな?』
『お父さんやお母さんはやさしいかい? そうかい、お父さんもお母さんも、怒ると怖いのかい。それは君が悪いことをして怒られたからだろう。いつもはやさしいよ。』
『友達とは仲が良いのかな?』

そして、他のサンタさんがお留守番をする日になりました。
『それでは、良い子の所へ行ってくるからね。』
こうしてサンタさんは順番にお留守番をしているのです。

お留守番は大切なことなので、君達もお留守番を頼まれたら、ちゃんとやろうね。

おしまい