人の暮らしはインフラの整備が進むのと同時に快適さを追求、不便はより便利に、不快なもの不衛生のものは徹底
的に排除と誠に結構なことのように思える。その反面、自然が残されている場所は便利ではないし、除菌と騒ぐ輩
には快適とは言えないだろう。
最近、自然の中で起こる事故はレジャーが一転してのものが多く、どうしようもない原因で起こる事故は殆ど無く
人の過失とすべきだろう。そして自然の中で楽しむ時は如何なる娯楽施設であっても自己責任と考えるべきだ。
自己責任、危険予知の出来ない人は、そうしたところを勘違いして『安全が確保されているべき場所』として、何
か起こると直ぐに自己弁護して、責任転嫁する傾向にある。昨日のニュース、中州のキャンプ場で増水した川を4
WDで渡ろうとした車が流され3人が死亡した。亡くなられた人はお気の毒な事だと思うが、これにしても大きな
勘違いと慣れが根本的な事故原因だと思う。いくら4WDでも水の中に突入すれば流されるしエンジンに水が入れ
ば停止する。それを4WDは車高は高いし馬力もあるから普通の車と違って川の中でも安全だと考えてしまうと結
果は明白だ。これは雪道でも同様の事だ。それを4WDは雪道に強いを滑らないと勘違いしている人も多い。
自分の身を守るためには他人の管理や責任は関係なく、あくまでも自分自身であることを理解した人でないと事故
を防ぐことは出来ないと考える。
私の住む近隣は山川があり草むらも多い。そこには当然のこと毒蛇のマムシも生息している。毎年のようにマムシ
に噛まれたという話を聞くし、私自身も近くでマムシを見つけて始末している。今年は6月、山小屋近くの道路で
お休み中のマムシを見つけ車で踏んづけてご臨終して頂いた。
きれいな花がありサンダルのままで草むらに入りマムシに噛まれるなんてことだってある。話が戻ってキャンプ場
にだってマムシはいるはずだから、くれぐれも自己責任を頭に叩き込んで欲しい。
今の日本は幼稚化しているから何でも『・・・に注意』とやっている。それは便利さの追求の余り本来、人として
身に付けていなければならない術が欠如している証だと思う。不便さへの回帰はそうした事が磨かれて有事の際に
強い人づくりにつながると思っている。アメリカのグランドキャニオンは谷底が見える場所でも柵はなかった。今
でも、そうかは知らないが、誰かがふざけて押せば谷底に落ちる場所でさえ。
危険防止の看板はあったが柵はないのに、ここで沢山の人が転落していないことは『自己責任』が発揮されている
からではなかろうか。
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