食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『回想旅行記、ドーハ市内観光』

2014年03月23日 18時31分31秒 | 旅行

これから時間的には早いが日本がワールドカップに行きそびれた『ドーハの悲劇』の会場となったサッカー場を皮切りの市内観光に

出かける。サッカー観戦は好きで、ドーハの悲劇は出張中ホテルのTVで観ていたから、様子はよく覚えているものの、その会場とな

った所を見てみたいとは思わなかった。同行の学生たちはドーハの悲劇のことをよく知らなかったが、ゴールポストの前で走り回ったり

て悲劇の再現を試みていた。

アウェーでイラクとの試合となれば観客は多いはずはなかろう。だから会場も国際試合をするにしては貧弱なものだった。

カタールの面積は秋田県と同等の小さい国、しかし石油資源に恵まれその財力は計り知れず、オイルマネーは砂漠を都市に変えて

も尚、だぶつくと言われている。市内と言えども人家の周辺にしか緑はないし舗装を外れると砂、つまり砂漠である。家の周りには必

ず高い壁があり防砂の役目もしていると思う。国が潤うから税金は免税、水より石油の方が高い経済的には嬉しい、悲しい現実が

ある。近年のオイルマネーは金融や貿易のハブの役目も創り出し、ユニークな形状のビルに世界各国から銀行や証券会社などが

出先拠点として入っている。

サッカー場を見てから次に行ったのがラクダ市場、ラクダは家畜でもないしレースに出るのは数が限られているだろうと思っていたら食

用になっているそうだ。肉質はそんなに悪くないし、ダイエットにも向いているらしい。突然、ギャーギャーともグェーグェーとも聞いた事

ない動物の鳴き声が聞こえ出し、その方を見るとラクダがクレーンに吊り下げられトラックの荷台に乗せられようとしていた。

『これから出荷されるところです』とガイドの説明。牛でも豚でも場に向かうのは分かるらしく悲しそうな声でなくと言うが、まさにそれ

と同じ光景だった。ラクダが沢山いる市場に来たとてラクダ以外に見るものはないから、着いて直に飽きてしまい行く所もないからウロ

ウロと時間を潰す。

そして街中を通り観光客がよく行くスーク(市場)を訪れる。中東の雰囲気がそのまま出ている市場で、初めてその空気を吸う私にはス

ッと入れるものではなく、一種の警戒心が湧いていた。治安や犯罪チックな臭いがしているのではないが、異文化の真っただ中に放

り込まれて戸惑っているのだ。慣れてくるに従い店屋の土産になりそうなものを品定めするが、白い衣装、頭に被る中東独特の帽子

姿の店員は愛想なし、物を売ろうと言う姿勢もゼロ。手頃なものを少しだけ買って市場の中を1周したら集合時間になり、次の見学

はアラブ種の馬調教場。こうなると全く興味はなく、ただ早く時間よ過ぎろの世界になる。

ドーハはハブ空港で沢山の飛行機が行き来している。しかしトランジットの関係で時間があっても、これといった観光場所はなさそう。

砂漠の国だから人工の観光場所以外は砂を見るしかない。時間を潰すなら何Kmもあるショッピングモールに行き涼しい所でショッピ

グでもするしかなさそうだった。時間になり空港に戻ると添乗員がミールクーポンを配ってくれた。トランジットの関係で航空会社が昼

食用にサービスしてくれたものだ。空港内のレストランで沢山の種類の本場のカレーが準備されていてチキン以外の物を頼んだ。オリ

ジナルにブレンドされたスパイスからなる味は日本のカレーとは違い、カレー粉の味というよりハーブカレーに近い味がした。

 


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