晴天続きの中、今とばかりに草取りから畑起こし、畝作りと一気にやってしまった。いつの頃からか畑を起こし少
し離れた場所から眺めていたらいつの間にか畑にカラスが降りていることに気が付いた。最初は気にも留めていな
かったが、それが何度か続きやっと理由が分かった。畑を起こすと虫の幼虫や、今の時期ならカエルが無理矢理起
こされ地上でウロウロしているのを捕獲するためだった。
私はこれを自慢そうに人に話すと当たり前のような顔をして、話す人の全てはそれを知っていた。カラスは賢いか
ら耕運機の音がすると地中の餌が出てくることを条件反射にしている。そして図々しいのは追い払うと直ぐ近くの
電線に止まり背中を見せると、音も立てずに畑に降りてくる。また、追っ払うが・・・それの繰り返し。権兵衛が
種まきゃカラスがほじくる式でやってくる。
頭に来るから近くに行き石を投げて遠くに追い払うと、遠くから様子を窺う始末。カラスは人の近くで生活をして
沢山の知恵をつけてきた。野鳥の中にはカラス同然に人の近くで暮らすものもいるが、カラスのように学習能力に
長けた鳥は少ない。ヤマガラや文鳥のように芸を仕込み覚えさせるものはあるが自学で知恵をつけているのは凄い
と思う。見た目も声も歌に出てくるような可愛さはない。縁起のいい鳥とされている国もあるが日本では分が悪く
不吉な鳥の部類に分類され忌み嫌われてきた。
朱鷺の卵や雛を襲うカラスのニュースは更に印象を悪くするが、彼らも生きるのに精一杯だろうから仕方のないこ
とではあるが。
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