一昨年の豪雪により猪の子供が沢山死んでしまったと、猟をしている人から聞いて
いた。猪は春過ぎに子供を産み次の発情、つまり年明け位までは子連れでいる。そ
こから子供たちの自立が始まる訳だが、兄弟姉妹の群れや他のグループと合流した
子供の群れで行動する。以前、猟をしている時に遠征した山で、そうした子供の群れ
を見つけたが待っている場所よりかなり上を走り去ってしまった。『見えたなら撃てばか
ったのに・・・』なんて言われたが、見えても到底撃てるような状況になかったらしい。
それまでに自然の中で暮らしていく術を母から教えられているとしても、経験したこと
ない厳寒期をも、母親なしで生きていくのだから大きな試練と言えよう。一昨年は未曾
有の雪、その環境に耐えられなくなり生き延びることができなかった。昨年、山小屋近
辺に猪の訪問はあったが2~3回、それも単独で土を少しひっくり返して程度だった。
やはり豪雪で猪がいなくなったのかもしれない。今年の冬にはあいさつ程度のご訪
問が1件。最近、NPOで栽培している梅林近くに猪の罠(おり)が掛けられていたの
で、聞いてみるとすぐ傍の住宅団地の花壇を掘り返す被害が出たからだ言う。そこか
ら、山小屋までは尾根を歩けばすぐ傍だから、きっとお出ましになるのではないかと思
っていたら案の定、昨晩お出かけがあり掘り起こしても影響のない場所で餌さがしを
やっていた。今回は軽く掘り起こしただけだから事なきを得たが、山葵を植えている所
をやられると再生中で被害が大きいから、防護ネットを張っておいた。簡単なことをし
ているので、猪に見透かされ酷い目に遭わされるかもしれない。
猪とは関係ないが畑に植えているイチゴが色づき始めた。今まではハウスの中のイチゴ
だったから戸を閉めておけば害獣の被害に遭うことはなかったが、こいつばかりは電気
柵と防鳥ネットを張っておかないと地上から狸が、空からカラスが狙っている。昨年の親
株をそのままにしていたので、新株と合わせると大量のイチゴが実をつけている。収穫期
にはいつも、こんな心配事とお付き合い。
イチゴ・・・狸、カラス
スイカ・・・カラス
那須、キュウリなど・・・ヌートリア
人参、大根・・・・ヌートリア
キャベツ・ブロッコリー・・・ヒヨドリ
他にもあるがざっと、こんな具合だが相手も生きるために必死だから、分からないでもない
が困ったもんだ。
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