朝は霜が降り放射冷却で身を切るような寒さ、空気は澄んで山の稜線と空の境がくっきり
としている。天気が良くても霜の降った朝一の外仕事は辛いから、山小屋に逃げ込みスト
ーブで暖をとる。薪ストーブは鋳造品だから温まるまでに時間がかかる。
焚きつけによく乾燥した板切れや小枝を上手く使い、早く薪に火を点けるようにしないと、
ただ寒いだけの小屋で震えに来たようなことになる。山小屋は谷間にあり夜は人気も火の
気もないから冷えに冷え切っている。火が点き暖かくなると今度は冷めにくい。薪が燃え
切っても消し炭状態の火が残り続けるから、ストーブの温度は下がるものの部屋全体が温
まっているから、少しずつの追い焚きをしてやればいい。
ストーブの横で作りかけの茶箪笥にかかる。開き戸2枚、引き戸2枚の制作。慌ててやるこ
ともないので、ゆっくりと作業を進めていく。午後からは余りの天気の良さにつられて野菜
の収穫に出た。大根、小松菜、春菊、アスパラ菜、ブロッコリー、白菜などを多めに収穫し、
我が家が食べる以外は近所の人に裾分けする。
もう一つの畑では津田かぶが収穫時期になっているので、これも裾分け用に収穫。未だ
寒くなるからこのまま畑で過ごさせれば旨さが増すと思う。野菜ついでにシイタケのことを
思い出し行って見ると、多くはないが数回は食べられる量は収穫できた。やはり晴れ間、
太陽の下での作業は気分がいい。
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