衆議院、参議院選挙ともに自民党の圧勝となり党是である『改憲』に積極的な阿部
総理は、水を得た魚のように一足飛びに進めたい考えのようだ。本来、憲法改正に
諸外国からとやかく言われる筋合いのものではないが、現政権の物事の進め方を見
ていると右へ右へと舵を切っているようにみえるから、誤解が誤解を呼ぶかもしれな
い怖さを感じざるを得ない。自衛隊は外国からみれば軍隊であるのは事実だが、英
語ではSelf Defense Armyと表されることが多く、日本人からみればSelf Defenseつまり
自衛がつくからArmyではあるが他国の軍隊とは違うと考える。これを国防軍に変えよ
うとも考えているらしい。名前が変わるだけでなく、小さな文言の追加・訂正で従来の
自衛隊とは全く違う組織になってしまう。憲法や法律の解釈は文言に記載されていな
いことは内閣法制局が時代、時代で解釈をしてきたから法の番人とも呼ばれている。
今回の法制局長官人事に下心があるのかどうか知らないが、憲法解釈を変える立場
にある人事を内閣が意図的に行うなど、もっての他で国民の内閣チェックは怠っては
ならないものだと思う。私などは政治に対する期待など全くないから、せめて今の状態
より悪くしないで欲しいと願うだけだが、政治家どもが要らんことばかりしそうで、それも
叶いそうにもない。
私がいつも政治家の資質について喚いているが、こんな政治家どもに憲法改正の発議
を過半数まで落とすなど、あってはならないと思う。今の政治家なら2/3でも不十分だと
言いたい。多くの国民は憲法9条を始めとする平和憲法を押し付けられた憲法などとは
解釈していないと思う。そんな私でも、集団的自衛権のように、憲法と現実の対応上に問
題があるのは確かなことであり、こうしたものの整合性をとる必要はあると思う。
国民が無関心で元禄に浸ってしまうと、鬼の居ぬ間に・・・・となってしまうかも。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます