行うべきことは簡単なのにと思うが、自分の予測とは違う方向に向かうと、するこ
と為すこと裏目に出て所謂『ドツボ』に落ちてしまうことがある。HDDは750GBあり
CドライブとDドライブで半々パーティションに対しSSDは128GBだ。OSはCにあり
不要のものは削除しSSDサイズの128GB以下にしておく必要がありそうだ。
Backup toolがそうした容量に対してどうなるのか、そんな情報は何も分からない
からネット上の例を参考に事前知識を吸収しておき、トラブル時に対応する。しか
し結果として、こうした細切れの知識が判断を誤らせ、紆余曲折を通り越してドツ
ボに落ちた。
『エクササイズⅠ SSDにWin7をセットアップしてみる』
新規でWin7をセットアップしてみたら、SSDには正常に記録することが
できるから、どうもUSB-SATA変換ケーブルとの相性が悪いというのは、
まんざら大外れということではなさそう。
メーカーのリカバリーシステムではなく全く新しいWinだけだから、PC
の持っている機能に対するドライバーもセットされない。従ってWIFIの
ドライバーもないからネットの設定すらできないしSDカードスロットす
ら使えないのだ。普通ならネットからドライバーを探しだし設定するのに
手も足も出ない。別のPCから該当のWIFI/SDスロット/USBドライバーを
DLしDVDに コピー、それをノートPCにロードしてみたらインターネット
がつながるようになった。最悪の場合これをベースにして少しずつ回復
させていく目途がついた。ここでUSB3.0のドライバーを書き換えたことで
USB-SATA変換ケーブルとSSDの組み合わせの不具合も解消され、動
作することが分かった。以後の作業はノートPCにHDDを装填しSSDを外
部接続として作業を進めることができるようになった。
『エクササイズⅡ パーティション単位のクローン作製』
ドライブ単位でクローンを作るというのが通例のようだが、Backup tool
でCドライブを覗いて見ると、先頭部分が小さく3つに分けられており、
その後にOSの本体があるように見えたからパーティション単位でクロー
ンを作ってみた。この方法は結果的には失敗で起動することができなかっ
た。
『エクササイズⅢ ボリューム単位のクローン作製』
Cのサイズが大きいとかパーティションがどうなっているとか全く気にし
ないでディスククローンを進めた。ただHDDの使用量がSSDの容量より
小さい事だけは守らなければならないと思われる。
この方法だと元のシステムがそのままSSDにコピーされるので、設定や
ユーザーファイルもコピーされる。だからコピー成功の暁にはHDD-->SSD
も成功となる。
SSDの容量を越える場合にはバックアップをとり、削除して容 量を抑え込む。
纏めてしまうと、簡潔にみえるが実際にはあちこちに行き、行き止まりになったり
の繰り返しで何度も挫折しかけた。FMV77CWの場合、メーカーのリカバリーシス
テムは工場出荷時のパーティションでないと動作しないから、容量の小さいSSD
は使用することができない。以前使っていたNECのノートはパーティションを変更
することができたが、FMVにはその機能が用意されていない。
さて、回り道、ドツボの繰り返しでやっとSSDに移行してみると、同じWin7なのに、
スピードアップは顕著だ。電源オンからシステム立ち上げ完了まで27秒と改善の
威力に驚いている。元々の容量は750GBに対し120GBだから資源の活用を考え
なければならないのだろうが、このPCは音楽用にしたので問題はないと思う。
久しぶりに脳みその皺をつつきながらの戦であったが、やっとこさの思いで終え
ることができた。
SSDに移行後は変換ケーブを使いHDDを外部で使う、
以前のOSのバックアップにもなる
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