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引越しいたします。

富坂聰氏、中国のプロパガンダに加担

2008-03-29 15:27:34 | ニュース

http://www.zakzak.co.jp/top/2008_03/t2008032636_all.html
こんなにアルヨ! 中国“もめごと”マップ2008
【反政府感情は根強い新彊ウイグル自治区】

 実はチベットよりも過激な分離独立運動を展開しているのが、中国西端にある新彊ウイグル自治区。49年、中国共産党の「和平解放」によって成立した。住民の大半をウイグル人、カザフ人、キルギス人らのテュルク系住民が占める。

 長年、中国当局によるテュルク系住民への深刻な人権侵害や天然資源の収奪、環境破壊が行われており、住民の反政府感情は根強い。

 富坂氏は「中国当局はチベットよりもむしろ、こちらのほうを危険視している。チベット暴動は民衆の手によるものだが、アフガン戦争に参加したテュルク系住民は本格的な軍事訓練を受けている。組織化された場合、大規模なテロになる可能性は高い」と指摘する。

 今月7日には同自治区の省都ウルムチ発北京行きの中国南方航空がハイジャックされそうになり、途中の蘭州空港に緊急着陸するというテロ未遂事件も起きた。

サラリーマンの友、夕刊フジにこんな記事が載ったらしい。

こういうことを書きたくはないが、コメントしているのは「潜入」「苛立つ中国」などで知られるジャーナリストの富坂聰氏で私もよく読んでおり、めったに星4つをつけないneto氏がつけている「中国という大難」の著者だが、このコメントはいかんだろうと思う。

世界読書放浪:中国という大難
http://www.doblog.com/weblog/myblog/33838/2623141#2623141

「アフガン戦争に参加したテュルク系住民は本格的な軍事訓練を受けている」とはどういう情報なのか?一読すると中国の「東トルキスタン恐怖勢力」に関する主張のように聞こえる、中国は2001.9.11以来国連やアメリカの、ETIM(東トルキスタンイスラム運動)という今となっては中国の脳内団体ではないかと思えるような団体への「テロ団体指定」を「錦の御旗」としてウイグルの異論派への弾圧そして宗教、言論、文化活動の抑圧の口実としてきた。

また、ウズベク人やウイグル人がパキスタン、アフガニスタンで「軍事訓練」を受けた、なる情報なら散見されるけれどカザフ人、キルギス人などのイスラーム色の比較的弱い民族がアフガン、パキスタンでそういうことをしているという話は自分は聞いたことがない。

中国批判派(真の親中派)とみられている富坂氏がなぜこういう主張をしているのかよくわからない。

富坂氏は中国の情報筋に独自のソースを持っており、その情報がかなり信頼されているジャーナリストである。思うに彼はそのソースの確かさに自信を持つあまり、他の情報で裏を取るということを忘れてしまっているのではなかろうか。
「中国専門家」たちが中国外ソースから情報を確認せずに自分らの情報網を過信している傾向がこの「ウイグル」関連では多々みられる。
中国発の日本の大新聞の「解説記事」がそうであるし、つい最近批判した佐藤優氏に関してもそうである。そして挙句の果てはその結果として、元ダバオ公使の江口博也氏(ペンネーム春江一也)や、柘植久慶氏らの三文小説の素材に使われてしまっている。
「中国批判派」の富坂氏がいうことであるから、中国としても願ったりかなったりであるということはいうまでもないだろうと思う。もしこれが意図的なプロパガンダ工作ならばすごい作戦だが。

富坂氏はせめて「諸君!」で対談したこともある水谷尚子先生の中国を追われたウイグル人―亡命者が語る政治弾圧 (文春新書 599)を読んでください。
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