3月11日 UHRP(ウイグル人権プロジェクト)
http://uyghuramerican.org/articles/1478/1/PRC-continues-to-exaggerate-quotterrorquot-threat/index.html
在米ウイグル人協会(Uighur American Association)は中華人民共和国(PRC)政府官員が、東トルキスタンの人々であるウイグル人に対して進行中の抑圧運動の強化の理由付けに国内のテロリスト活動の恐怖を誇張しつづけていることを深く憂慮する。(東トルキスタンとは中共当局より新疆ウイグル自治区(XUAR)と指名されている地域のことである)
「私たちは国際社会に、中国による『テロリズム』の主張を評価する場合には極度に用心深くなることを強く勧めます。」
在米ウイグル人協会会長でウイグルの民主リーダー、ラビア・カーディルさんは語った。
「東トルキスタンにおいては『テロリズム』の恐怖は継続して行われているウイグルの人々に対する抑圧と文化同化政策を正当とする理由として使われます。」
「また北京オリンピックが近づくにつれ、中華人民共和国の指導者たちは中国の人権状況を改善するために強い圧力のもとにあります。」
「私たちはこれらの種類の事件が実際悪化している中華人民共和国における人権状況の事実から注意をそらすために、誇張されまたねじ曲げられていることを憂慮しています。」
最近、二つの実際の『テロリズム』の主張が中華人民共和国政府により前面に押し出されたがそれらにはその告発を支えるどんな小さな証拠も提出されていない。日曜日、中国政府官員はウルムチから北京へ飛ぶ旅客機がそれのハイジャックあるいは破壊する企みが露見したあとに蘭州に強制着陸させられたことを発表した。
ロンドンのテレグラフ紙が昨日3月10日つたえたところによると、中華人民共和国の指導者たちがそのニュースを報道するかで分裂していることを示唆し、中国の公式報道機関は一日前に発表されていたテロの主張を後退させているようである。
明らかにこの航空機事件は公式の新華社英語版報道に表れた、しかし中国語版にはない、そして中国共産党の代弁者である人民日報にもない。もともとの英語の報道はのちに新華社ウェブサイトから削除された。
国家が管理する中国のメディアの報道では1月27日に中華人民共和国の公安機関が東トルキスタンの首都ウルムチでのテロ急襲において2人を殺害し15人を拘束した、と示された。
その報道では殺害されたのは2月5日に事件を計画していた東トルキスタンテロリストグループの一員であると述べられていた、2月5日とは中国の抑圧に平和的に抗議していたウイグル人が中国当局に残酷に抑圧されたグルジャ大虐殺の日である。
しかし、3月9日新疆ウイグル自治区共産党中央委員会書記の王楽泉はそのテロ急襲に言及し、「明白に、そのギャングはオリンピックを標的にした奇襲攻撃を計画していた。」と言った。
その主張を支えるどんなより細かな証拠も発表されていない。
王楽泉は最近の香港のフェニックステレビ(鳳凰衛視)でテレビ放映されたインタビューで、何度も平和的なウイグル人の人権活動をテロリズムと関連させる言説を発し、ラビア・カーディルさんがテロリストと共謀したと告発した。
2005年にも王楽泉はラビアさんの中国の監獄からの解放の後に「テロリスト」活動に従事したと告発した。
しかしながら王楽泉はこれらの主張のどんな立証も発表していない、それはラビア・カーディルさんの信用とウイグル人権活動を全体的に貶めることを意図しているように見えるのである。
中華人民共和国の公式文書と声明はしばしば不明瞭で具体的ではない「東トルキスタンテロリスト組織(東突恐怖組織)」や「東トルキスタンテロリスト勢力(東突恐怖勢力)」などの文言を、まるで統一されて強力なテロリスト組織が存在するかの如く使用してきた。
何百もの東トルキスタンについて論議した公式演説、報告、ニュース記事が「テロリスト」の称号を使ってきた。
しかし、ほとんど全ての第三者的な評者はこれらのタイプの政府の主張の正当性を否定してきた。
中国内の専門家も疑問を呈している。
週明けのAFPニュースのインタビューで上海の復旦大学での対テロリズムの専門家である、張家棟(Zhang Jiadong)は「新疆に関して言えば、テロの恐怖はそれほど深刻ではない。」と述べた。
中国がテロリスト活動であると主張することへの裏付けとなる証拠の不在の理由により、在米ウイグル人協会(UAA)は中国の最近のテロの主張に対して独立した捜査を要求する。
北京政府が国家安全保障の名において、平和的なデモンストレーションへ抑圧することは、その主張の精査をするべきということの正当な理由となる。
加えて、申し立てられたその事件とオリンピックへのテロリスト計画との関連は、近づくオリンピック競技大会に先んじての東トルキスタンにおける平和的な異論派へのより激しい弾圧さえ示しているといえるだろう。
このブログに興味をいただけたらblogランキングへクリックお願いします。
ラビア・カーディル紹介サイト↓