real SR

引越しいたします。

アリム・セイトフ氏(アメリカウイグル人協会)激白 Wall Street Journal

2005-09-14 00:28:58 | ニュース
アリム・セイトフ氏
alimseytoff
マシュラップコムBBS 9月8日中国の最も最近の「テロリスト」は自爆攻撃に参加したこともなければ、道に爆弾を仕掛けたこともなく、飛行機のハイジャックもおこさず、本当にどんな暴力行為も犯していない。
誰が中国で最も最近現れた「テロリスト」なのか?レビヤ・カディール、卓越したウイグル人の人権行動家である。彼女は何年も平和的にウイグル人の人権を守る為に力を尽くしてきた。ウイグル人とはイスラム教徒でトルコ系の中央アジアに遠い昔より住んでいた人々である。ウイグル人は中国の西北新疆自治区で大多数を占めてきた。新疆を彼らウイグル人は東トルキスタンと呼び、多くのウイグル人は北京の専制主義的支配から独立したいと思ってきた。
今年初め、執拗な国際的圧力により、とりわけワシントンからのものであるが、カディールさんは6年近い収監の後中国政府から釈放された。彼女は医療的保釈と言われ、アメリカに行くことを許された。
中国が彼女を社会に対する脅威と烙印を押すまでに長い時間はかからなかった。先週北京で行われたある記者会見において、新疆共産党主席、王楽泉はカディールさんを「テロリスト」と呼び、10月1日の新疆ウイグル自治区成立50周年記念行事を攻撃する陰謀をたくらんでいたと非難した。
カディールさんは11人の母親であり、洗濯屋から身を起こして億万長者となった人である。1999年8月の中国当局による逮捕の前には、彼女は新疆の州都ウルムチの繁華街で数百万ドルの取引をする企業を経営する、中国で最も富裕なウイグル人実業家のひとりであった。
ウイグル人女性の貧困を緩和する為に、カディールさんは「千の母親運動」と呼ばれたグループを発足させた、そのグループは女性に彼女たち自身の起業を助けようとするものである。彼女の博愛主義の努力はウイグル人から賞賛されたばかりではない、また当初は中国政府自身からもであった。そのことで彼女は全国人民代表大会および関連した全国人民協商会議に任命された、前者は中国のイエスマン議会であり、後者は副次的機関である。
はじめは、カディールさんは中国の国家システムの中で働くことによって、ウイグルの人々の悲劇的境遇を変えることができると期待していた、事実は北京政府は彼女に共産党の代弁者になることを期待しているにもかかわらずである。カディールさんは中国のトップである胡錦涛氏を含めた中国高官たちを説得しようとした。ウイグル人に対しての強硬で抑圧的な政策を変えることを。彼女の努力は2000年3月の秘密裁判での「国家機密を外国人に漏洩」したとか言う漠然とした咎で懲役8年の刑の宣告で報われてしまった。
中国はカディールさんに対して動くことを決めた、なぜなら彼女は解放以後、中国政府を平和的人権行動で「テロ国家」としてしまったっからである。彼女は国務省の高官に対して収監されていた6年の間、読むことも、書くことも、ラジオを聞いたりテレビを見ることも禁じられたと話した。カディールさんはまたアメリカ議会を前にして、中国の新疆での人権侵害について証言した、それは政治的、宗教的受刑者に対する絶え間ない処刑、教育と雇用におけるウイグル人への差別、強制されるウイグルの言語および、文化の排除、ウイグル人の子どもの強制堕胎や意志にかかわらず強制的に堕胎手術を受けさせられた母親の堕胎後のトラウマなどである。カディールさんは放送にも出演し、BBC、VOA、ラジオフリーアジアとインタビューを受けた。
中国政府の反応はカディールさんの事業を経営している5人の息子たちに嫌がらせをして、彼女をおびえさせることであり、彼女の会社で働いている2人の秘書を不法に拘束することであった。息子たちは中国警察により毎日監視されている。
中国高官はカディールさんの釈放に先立って、もし彼女が国外で中国政府の利益に反するいかなることをしたならば彼女の5000万元(600万ドル)の事業は「終り」であると警告した。しかし、彼らの言葉でカディールさんの行動をくじけさせることはできなかった。カディールさんは世界を巡ってキャンペーンをはじめた、ここ最近ではロンドンとベルリンを旅し、両国の高官に新疆の状況について説明した。彼女は10月にまた他のヨーロッパの国々に、注意を喚起するため行くことを計画している。
カディールさんはなにが危機に瀕しているのかわかっている。彼女は中国当局が自分が懸命に稼いだお金を盗み、彼女の財産を没収し、事業を破壊し、息子たちをいわれのない容疑で収監するであろうということがわかっている。しかし、カディールさんは動じない、それは彼女が5人の息子を愛していないからでも、事業がどうでもいいからでもない、それは彼女がウイグルの人々の自由を強力に信じているからであり、それはどんな犠牲よりももっと価値があるからである。彼女は言う「個人的な犠牲がなければ」「私たちは永久に中国政府の奴隷とされるであろう。」
自由の対価は只ではありえない。中国のような強力な専制国家に挑戦することは間違いなく簡単な課題ではない。しかし、自由の為に戦うことは価値あることである、なぜならそのことより価値のあることはないからである。カディールさんはこのことを極めて明瞭にわかっている。