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引越しいたします。

櫻井よしこさんの週刊新潮 連載「日本ルネッサンス」183回にエリキン・アルプテキン世界ウイグル人会議

2005-09-22 23:55:45 | ニュース
ysakurai
元ニュースキャスターでジャーナリストの櫻井さんがWFDAアジア民主化のための世界フォーラムに出席され、そのとき世界ウイグル人会議のエリキン議長の発言が櫻井さんの週刊新潮の連載に掲載された。
だいたいの内容は当ブログでも報告したが、より詳しくエリキン氏の演説内容が記載されている。ちなみに、エリキン氏のことがアーキン・アルプテキン氏と表記されている。後で出てくるチベット人のツェデン・ノルプ氏が「チベット機構」の主催者であると明記されているのに対しエリキン氏の肩書きは表記されていない。

「エリキン氏は2001年9月2日の中国ウルムチでの記者会見で新疆当局が「ウイグルにはテロリズムも、危険も存在せず、すべては平和的に統治されている。」と述べたわずか10日後に同時多発テロ事件が発生するとウイグル族の中に多くのテロリストが存在すると決め付けて、弾圧を開始したと語った。」という。
櫻井氏がその後の中国の巧みな外交術の展開を説明し、中国のテロ取締りを口実とした国内の民族運動の弾圧を米国は黙認したとした。
エリキン氏は国際アムネスティの報告を紹介しながら、「ウイグル族は1000年以上の間、東西の文明を融合させてきた民族であり、シャーマニズム、仏教、キリスト教、イスラム教を共存させ、異なる宗教も異なる民族もすべて受け入れてきました。その文明の融和の中で、中国侵入までは我々は完全な独立国でした。」と述べていたという。
(このウイグル族(人?)の描写に関してはかなり、ウイグルの歴史を知る人からは議論も出てくることであろう。おそらくこれは10世紀前後からモンゴル時代までに栄えた天山(西)ウイグル王国のことが参照されているものと思える。この中の「中国の侵入」がなにを表すのかは定かではない。それが清朝乾隆帝の準回平定のことなのか?左宗棠のヤークーブベグ汗国制圧のことなのか?それとも新疆「解放」のことか?)
「それがなぜ、今テロリストとして弾圧されなければならないのか。東トルキスタンを踏みにじりつづける中国政府の責任を激しく追及する。」と閉じた。
櫻井氏はこのフォーラムの中でスピーカーとして参加したようである。中国牽制の意味以上にウイグルのこと、また女性の企業家で活動家のレビヤ・カディールさんについても知っていただきたいものである。

あとフォーラムで発言したのはインドの防衛・戦略研究者のスリカンス・コンダバリ博士、韓国のヤング・ハワード氏、中国系米国人のアービング・ジャン氏、(ジャン氏の中国によるネット支配「金の盾作戦」等は興味深い)
このフォーラムは台湾民主会執行長で台湾外務省次官(外交部次長)でもある高英茂氏がオルガナイザーを勤め、陳総統や呂副総統も演説を行った、台湾政府肝いりのフォーラムといえるであろう。
http://www.chinapost.com.tw/i_latestdetail.asp?id=30624