新疆ウイグル自治区出身元政治犯レビヤ・カディールさん激白1

ロイター発　ポール・エケット記者
「全世界は中国において発展する経済を人権の発達よりも優先させてはいけない。」中国の監獄から釈放されて数日後の土曜日、中国の最高の政治犯は言明した。
中国の最西部、新疆出身のウイグル人の女性事業家レビヤ・カディールさんは、ロイターに対して、彼女自身の新しい自由をウイグル人同胞や他の人々の「すべての角度からの人権の追求」に役立てると話した。
「中国で多くのビジネスをする事業家は彼らの心を奥底を見つめ、何が本当に重要なのか、それはお金か、事業か、それとも彼らの人生なのか判断するべきである。」
「私は生活のための事業はやめる。人権がなければ、ビジネスは立ち行かない。」
ウイグル語を娘に通訳してもらって彼女は言う。
中国は、毎年9％の経済成長をして、何百億ドルもの国際投資を引き込む。
58歳のカディールさんは木曜日、コンドリーザ・ライス国務長官の中国訪問の何日か前、治療目的での釈放の後、まさに国務省がジュネーブでの国連人権委員会で中国非難決議の提案中止の言明と同時にワシントンに飛んだ。
彼女はアメリカにいる夫に新聞の切抜きを送った後「国家機密を海外に漏洩」しようとした罪で懲役8年の判決のうち6年近くをすごした。
新疆の貿易会社の重役であったカディールの、主にムスリムの新疆での女性の人権の為の活動は、彼女に中国の人民政治協商会議の議席を与えることになった。
「実は、政治協商会議に選ばれたことが災いの始まりだった。」
「私は政府に対してウイグル人のために、私たちに対する政府の政策は間違っており、ウイグル人への差別や教育の欠如を指摘することが出来ると思った。」
その2へ続く

新疆ウイグル自治区出身元政治犯レビヤ・カディールさん激白2

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カディールはいった。中国当局は釈放の後メディアに対して話はするなと警告し、彼女の11人の子供のうち6人は中国にいると釘をさした。
しかし、彼女は力強く、微妙な質問に対しても答え、過酷な監獄の実態を説明した。

「政治犯に対して容赦はない。私たちはお互い見つめあい、微笑むことも出来ない。」
彼女は9.11同時多発テロも、北京五輪の開催決定も知らなかったと述べた。

彼女は看守に「私に指一本触れるな」と言った。しかしびっこになるまで撲打された政治犯や、自分がなぜ監獄にいるのかわかっていなかった96歳のウイグル女性も（監獄に）いた、と述べた。

新疆全体の1900万の人口の中にいる、800万人のウイグル人の多くはその地域のより広範な自治を求めている。しかし、1938年から1949年までの東トルキスタンとしての短い独立の復興を望んでいるものもいる。その運動が北京による容赦のない取締りを呼び込んできた。

小柄で、白髪のカディールはウイグルの独立を要求する事を思いとどまった。それは古代の多民族国家である中華帝国の後継者としての北京政府にとっては異端なのである。

「私は今なお、私の同胞に同じこと、すなわち基本的な自由、基本的な人権を望んでいる。私は彼らが中国人のような幸せな生活をする事を望んでいる。」
「ウイグル人には十分な食料も、住宅もない。しかし中国は新疆に中国の都市部から移住者を呼びつづけている。」
カディールは彼女の精神は仲間のウイグル人収監者の勇気、及びアメリカの政府が、アメリカの人々が、そして世界が彼女をいつの日か監獄から出してくれるであろうし、私たちウイグル人に幸福をもたらしてくれるであろうという希望によって支えられたと述べた。

キルギス、風雲急

新疆ウイグル自治区と天山山脈沿いに国境を接し、トルガルト、イルケシュタム両峠には交易所も存在するキルギスであるが、議会選挙がらみで、政治状況が混乱する可能性が見えてきた。

東京新聞　２１日付け

【モスクワ＝滝沢学】中央アジアのキルギス南部ジャラルアバド州で二十日、政権与党の圧勝となった先の議会選結果を「不正」と抗議する野党支持者が警察庁舎を襲撃、約千人が庁舎を占拠した。
　野党勢はアカエフ大統領退陣を求め前日までに同州のほか南部オシ州で独自の州知事擁立を宣言するなど抗議行動を過激化させており、混乱が全土に広がる恐れも出てきた。
　インタファクス通信によると、両州では二十日午前、治安部隊が州庁舎を占拠していた野党支持者を実力で排除したが、ジャラルアバド州では午後に入り、野党支持者が警察署を襲撃、拘置所を破壊して午前中に拘束された仲間約九十人を解放、火炎瓶を投げ込み庁舎三棟のうち一棟を全焼させた。
　州庁舎には再び野党支持者が入り込み、庁舎前広場では約四千人が抗議集会を続けているという。

民主化勢力が、どのような政治勢力なのか定かでないが、中国の動きが注目される。

リンク追加3月30日　キルギス、新疆ウイグル国境情勢