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引越しいたします。

キルギス、中国からの”小言”で「過激主義」を禁止。

2005-09-23 23:35:06 | ニュース
イスラム解放党、新疆で活動?という情報が中国筋から上がったがそれに関連しているキルギスの動きが報道されているので報告する。
はたして、真実はいかに?

ユーラシアンデイリー ジェームスタウン財団 9月20日 イゴール・ローター

クルマンベク・バキエフ キルギス大統領は就任から三日後の8月17日に新しい「対過激行動に関する」法をに署名した。
ヒズブアッタ・タヒリール(イスラム解放党)は即座にこの法は同党を第一に目標としているものであると表明した。
ヒズブアッタ・タヒリール イスラム解放党は世界のすべてのイスラム教徒を一つのカリフ制のもとに統一することをめざしているが、中央アジア全体から非合法化されている。事実、西欧的な標準からするとこの組織のイデオロギーはひどくいやなものである。この政党はイスラム教徒にとって民主制は受け入れられず、不適当なものと見ている。民主制を取る、アメリカ合衆国、イギリス、イスラエルは「悪魔の創造物である。」と宣言されている。この政党のメンバーはユダヤ人に対する嫌悪を隠そうともしない。
しかしながら、同時にイスラム解放党をテロリスト組織であるとレッテルを貼り付けることも正しくない。この組織のメンバーは何度も闘争の暴力的な方法を非難することを強調している。メンバーは望んでいるカリフ制はイスラム教徒の大多数がその任務をしようとしたときだけに実現するであろうということを信じている。
2年前にキルギス最高裁はイスラム解放党の活動を国内で禁止し、過激組織であると宣言した。しかし解放党はこれを無視し、ウズベキスタンやタジキスタン以上に開放的に活動をしてきた。
キルギスタン刑法にはこの党の活動に関した条項はなかった。解放党メンバーは299条「異宗教間摩擦の扇動」のもとに告発されてきたが、被告の弁護士たちは299条は適当ではないと訴えてきた。弁護士たちは解放党のメンバーは拘束を解除されなければならないし、政府が有罪の証明をすることが不能であることを申し渡さなければらないし、名目上の罰金を払った後に釈放されるべきであると主張した。
しかしながらこの過激主義に対する法が採用された後には、キルギス法執行機関(警察)は新しい告発を発する法的根拠をもつにいたる。例をあげれば新法は宗教への姿勢に根拠を置く個人の排他性、優越性或いは劣等性にかかわるプロパガンダを過激主義であると考えている。実務知識のある捜査官や法律専門家はイスラム解放党のパンフレットを反ユダヤ的また反西欧的であるとしてこの法を適用することに基づいて解放党を訴追できるのである。
しかし、多くのキルギスの政治学者は中国がキルギスにこの法を採用するように圧力をかけたと信じている。彼ら政治学者の専門的意見によればキルギスの国家秩序に脅威を与えるような大きな過激グループは存在しない。キルギスの政治学者イクボル・ミルサイトフはこの見方を「中国はキルギス指導者がこの法を案出し、採用することに大きな影響を与えていた。・・・中国はあるウイグル分離主義者地下政党がカザフスタンとキルギスで活動しているということを信じている。」という。
このようなウイグルグループは二つの脅威をもたらす。ひとつはウイグルの政党は中国にとってテロリストになりえる、中国はこの脅威をこの組織に統制の形を持つことなしには無力化できない。ふたつめは、ミルサイトフが信じる、ウイグル分離主義者のどんな政党もキルギスやカザフスタンに脅威であるということである。、なぜなら彼らの活動は二つの共和国の状況を不安定化させるものであるからであり、両国にはウイグル人の大きな集団があるからである。
(後略)