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引越しいたします。

「思いつくまま」から、王力雄「私の西域、君の東トルキスタン」さらに翻訳は続く。

2008-06-13 23:50:49 | 国際・政治

ものすごいスピードで翻訳、更新が続いている、「思いつくまま」
さらに王力雄氏の「我的西域、?(人偏に爾)的東土」の翻訳がアップされている。
是非お読みください。


中国の椅子曲芸
http://blog.goo.ne.jp/sinpenzakki/e/1dadb0055700d4dc3e5e3fc0cf26fc0f

7号通達が作り出した民族間の敵対
http://blog.goo.ne.jp/sinpenzakki/e/19436b39eff9ca6f55d0c78736769ec2

「西部大開発」は新疆を安定させられるか
http://blog.goo.ne.jp/sinpenzakki/e/fdeb6a64f599ca1b78de16be5be24f29

すでに臨界点に近づいている
http://blog.goo.ne.jp/sinpenzakki/e/46834e8eff16535eaf1ea81ebad93793

ムフタルとの交渉
http://blog.goo.ne.jp/sinpenzakki/e/d0e95d713e75b6e5588c521b3ba5230e

新疆で大量殺戮は起きるか
http://blog.goo.ne.jp/sinpenzakki/e/ff9a4eedc736c07ea41e1f48006ff29b

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ある「中国論」より中国の日本における反体制派弾圧活動

2008-02-26 00:18:53 | 国際・政治

アッテンボローの雑記帳という人権、労働問題を中心に現政権を批判する立場の方のブログがある。

その管理人の人がメールで連絡を取り合っているという、中国の民主化運動を支援している人が「中国論」を記してそれが転載されているのだが、その中で興味深いいまの日本での「中国の人権、民主化問題」の扱われ方が書かれている。
一部転載させてもらうと、
http://rounin40.cocolog-nifty.com/attenborow/2008/02/post_e4e0.html

端的に申し上げよう読者諸氏は驚かれるかもしれないが、この「資本主義」日本国の中にあって中国大使館員、領事館員は「外交官特権」をはるかに逸脱する、日本の刑法抵触行為を多々行っている(同様の犯罪行為をアメリカ政府関係者が行っていることは指摘するまでもないであろうが)。特徴的であるのは過去日本が中国に於いて行った「暴虐」を真に問題化することなく、時の政権の都合よいように利用されている点である。すくなくとも本多勝一著「中国への旅」(朝日文庫)では数々の日本軍の暴虐が「階級」の観点から捉えられており被害者の遺族は「日本の当時の帝国主義政府を恨んでいますが、同時に被害者であった日本人民に恨みはありません」とのコメントがたびたび述べられているが、現在の中国政府は「階級」意識も「社会正義」も持ち合わせてはいない。中国共産党は名前は共産党であっても経済構造は明らかに資本主義に迎合しており「自由経済」「不自由政治」の体現でしかない。

 ではそのような場面でその本質が明らかになるか。中国には民族、宗教問題が山積している。日本で比較的知られているのはチベットやモンゴルの民族独立運動である。またほとんどマスコミ報道はないがウイグル自治区では長年にわたり独立を志向するムスリム勢力と中国政府の間で交戦状態が続いている。再確認しよう。交戦状態である。日本の外務省担当者もオフレコでウイグルには武装勢力が最低7000名いることを認めている。

 これらの問題をあなたの身近な公民館やサークルで取り上げようとしたら、それを公表した数日以内に中国領事館員があなたのもとにやってくる。最初は穏やかなものだ。しかし企画を止めなければ、次には明らかに胴喝口調になってやってくる、さらには領事あるいは大使が車に乗りあなたの家の前までやってくる。彼らは車からは降りない。でもその周りを体格の良い(ヤクザまがい)の若者が「警護」のように取り囲む。もう嫌だやめようと思えばそれ以降何もないが、頑張って企画を進めると次はあなたのお宅の固定電話が盗聴される。外出の際には身なりの良い「尾行者」が付いて回る。

中国のこの民主化、人権問題に対する監視、工作のありようが見えてくる。11が月のラビア来日がよく実現できたものだと思ってしまう。
その11月中にも中国は妨害、干渉活動を続けそれが表に出たのが週刊文春にけいさいされた、「ウイグル美人スパイ事件」であった。

もう1つ「交戦状態」なる日本の外務省担当者の言であるが、いささかこれは「武装勢力」の中にギャングの犯罪者集団を混ぜた数ではないかと疑ってしまう。であるとするなら日本の外務省も中国のディスインフォメーションに乗りかかってしまっているのではないだろうか。

いずれにしても興味深い記述であるので続編もふくめてチェックしていただきたい。
http://rounin40.cocolog-nifty.com/attenborow/2008/02/post_519e.html

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偽ウイグル問題とシルクロード史観論争、森安孝夫先生

2007-04-24 00:02:14 | 国際・政治

一昨日のつづき
<iframe align="left" marginwidth="0" marginheight="0" src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=truthofsilkro-22&amp;o=9&amp;p=8&amp;l=as1&amp;asins=406280705X&amp;fc1=000000&amp;IS2=1&amp;lt1=_blank&amp;lc1=0000FF&amp;bc1=000000&amp;bg1=FFFFFF&amp;f=ifr" frameborder="0" scrolling="no" style="WIDTH: 120px; HEIGHT: 240px"> </iframe>「新疆」地区のトルコ系オアシス農民を中心としたイスラム教徒住民が自身の呼称を総称するのに1921年にソ連、アルマアタで「ウイグル」を採用したといわれている。それにどのくらいウイグル人自身がかかわったのかはまだ議論中であるという。しかし、そのソビエトにも勧められた民族呼称は当時の新疆省督弁、盛世才にも採用されることとなり、現在にいたっている。

森安先生が「偽」と言い切ってしまうのは、現在のギリシャがマケドニアの呼称を認めないと主張していることを連想してしまうが、古代に栄えた国家、民族等を拡大解釈したり、復活させたりすることは「タイ人」と「タイ族」や「タタール人」と「タタルスタン共和国」にもみられることであり私は問題があるとは思わない。たしかに古代ウイグルと現在のウイグル族をイコールとすることは歴史学的には疑問であるとしても、(現代)ウイグル人側から見ると誇りある民族集団が復活することに、また中国政府側からみれば中国北部遊牧地帯からの移住者たちということで大いに意義があったと思われるのである。

杉山正明氏は「ウイグル」について同じ趣旨で説明しているが、言葉は柔らかである。
http://blog.goo.ne.jp/kokkok2014/d/20050902

つまり、古代ウイグル学者森安先生は現代ウイグルをほとんど見据えていない。これは批判されることでなく、イスラム化以前の中央ユーラシア地域の歴史を語る本書では仕方がないことなのであるが。
現代ウイグルに対して関心が薄いわけはひとつ想像できる理由がある。
それは「シルクロード史観論争」を第2章で大きく取り上げていることである。

シルクロード史観論争についてはWikiやDivaneさんの以前のブログを参照していただければわかる。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%AB%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%89
http://33365234.at.webry.info/200501/article_6.html

このシルクロード史観論争で脱シルクロード派に大反撃、森安先生は止めを刺したと思っていらっしゃるようで間野英二先生派の学者先生方にはぜひ、反論がほしい。大体のところを言えばソグド人、(古代)ウイグル人などはオアシス農業だけでなく通商業に多く従事していた、これは文献資料からも実証できる。シルクロードを単に東西、南北の関係で見るのではなくネットワークとしてみるべきである。等々。また、この論争で森安教授はイスラームの役割について脱シルクロード史観派は重要性を過剰に重んじているとしているのである。
そういうところが、現代ウイグルに対しての冷ややかさの理由と思われる。

しかしながら、北廷争奪戦やウイグル、チベット、唐三国会盟の話は現代に応用できそうでとても興味深い。こう言う歴史の新学説についてはとても興味深く、シルクロードに興味のある人はぜひともとっていただきたいと思う。

なお、森安教授は「あとがきに代えて」において今上陛下が「訪韓時に」朝鮮の祖先との関係を宣言された、と書いている、これは「百済の武寧王とゆかり」の談話のことであろうと思われるが、いまの天皇陛下は未だ韓国訪問は行っていない。それを指摘しておく。

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12・8 「日米開戦の真実」 -大川周明- 佐藤優

2006-12-08 23:36:31 | 国際・政治

<iframe align="left" marginwidth="0" marginheight="0" src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=truthofsilkro-22&amp;o=9&amp;p=8&amp;l=as1&amp;asins=409389731X&amp;fc1=000000&amp;IS2=1&amp;lt1=_blank&amp;lc1=0000FF&amp;bc1=000000&amp;bg1=FFFFFF&amp;f=ifr" frameborder="0" scrolling="yes" style="WIDTH: 120px; HEIGHT: 160px"> </iframe>1940年12月8日 66年前の今日 日本は真珠湾攻撃、マラヤ、コタバル上陸等をおこなっていわゆる大東亜戦争が開戦した。
今日この日に取り上げるのはその戦争のイデオローグであると英米にとらえられていた大川周明の開戦時のラジオ番組、後に書物としてベストセラーとなっていた、「米英東亜侵略史」を再録した「日米開戦の真実」である。
大川周明といえば右翼の運動家、極東軍事裁判での奇行、東条英機の禿頭を後ろからこずいたり、パジャマで出廷したりした事等が記録映画等で知られ、第二次世界大戦後はA級戦犯容疑者(不起訴)としての扱いでほとんど顧みられることはない存在であったといわれる。
一般に第2次世界大戦後、「日本国民は独裁的な軍部にだまされ、勝ち目のない戦争に突入してしまった。一般の日本人は戦争被害者であった。」というのが伝えられてきた「神話」である。それはいわゆる中国の「二分論」とも一致する。
しかし、真実はそうではなく日本国民はあの対米英戦争の論理は大川周明のラジオ放送によって日本国民に対して説明がされていた。
「米英東亜侵略史」は「米国東亜侵略史」と「英国東亜侵略史」に分けられ、以下に米英が中国、インドなどアジアを侵略、侵奪していったかを国名に実証的に告発した内容となっている。そして今回の大東亜共栄圏の実現によるアジアの解放という戦争の大義が説明されたのである。「鬼畜米英」というのは単なるコピー、スローガンではなかったのである。
佐藤優はこの「米英東亜侵略史」に大川周明の人物像と合わせ明解にその論理を解説する。日本軍部は大川が桜会事件や5.15事件の首謀者の一人であったにもかかわらず前科者の彼にこの仕事を任せた。それほど彼は当時の知識人の中で一流の人物だったのである。佐藤は現在の日本の外交政策の行き詰まりは第二次大戦前の状況と酷似しており大川周明の論理をテキストとして読みこなし自国の論理と主張を行うために大川を読み解く必要があると結論付ける。
その大川の論理と佐藤の解説については読んでいただくとして、ここで取り上げるのは大川周明が戦前のイスラーム研究の第一人者であったということがあるからである。大川は東京帝国大学文学部では宗教学を専攻していたが卒業後イスラム教研究にも取り組んでいた。晩年にはクルアーンの日本語訳をも成し遂げる。満鉄東亜経済調査局時代には1922年に発表された「復興アジアの諸問題」で当時早くもイスラムとソヴィエトの動向に注目していた。
そして大川の思想に大きな影響を与えたといわれるロシアのウラジミール・ソロヴィヨフという人がいるのである。
そのソロビィヨフの1900年に発表された「反キリスト物語」という小説が佐藤の本で紹介されているが、これは石原莞爾の「世界最終戦争論」にも影響を与えたといわれる。その内容は――――
19世紀末から日本が汎モンゴル主義を提唱し始め、20世紀初頭日本と中国が連合し、二代目の新帝国の皇帝が400万人の軍隊をインドを攻略するために新疆ウイグルに侵攻する、しかし突然方向を変え中央アジアに兵を進めウラルを越えヨーロッパに攻め入りロシア本土を支配に置く――――――。
こういう書きだして始まっているという。しかし、最後に日中連合がヨーロッパを征服したりまたその逆の結果になっているわけでなくソロヴィヨフは地域的な戦争の結果、世界が多元的に支配されることを語りたかったとされる。
大川はこのソロヴィヨフの多元主義的な世界観を高く評価し、またその中でイスラームが西欧の資本主義やソ連の社会主義に対抗可能な普遍的世界を構成することを見抜き研究を続けていたというのである。
大川を現代によみがえらせ研究すべきであるというのが佐藤の考え。それはもちろんこの世界の勢力が拮抗する新疆ウイグルを含む中央アジアへの注目ということとなる。当ブログがこの本を紹介した理由である。

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胡桃沢耕史と東トルキスタン

2006-01-12 23:01:02 | 国際・政治

自分は宮崎正弘氏については少し疑問の目で見ている。中国批判なのはいいが、新疆ウイグルに関連した論文を自分で適当に解釈して「正論」や「Will」と言った雑誌で発表していた。それが私には煽り目的としか思えなかった。チャイナ・ウォッチャーとしてはどうなのだろうか。よくわからないが。

6月17日のエントリー

http://blog.goo.ne.jp/kokkok2014/d/20050617

そのチャイナ・ウォチャ―宮崎氏ですけど、メルマガで例のウイグル太郎氏からのコメントに答えている。

戦前、日本の情報機関は多くを当該地域にも派遣しておりました。そのあたりを小説にしたのは胡桃沢耕二さんでした。日本では距離感から台湾独立への理解は深くても、トルキスタンは遠いため、情報もすくない。貴センターのこれからの活動はますます重要になっていくと思います

http://www.melma.com/backnumber_45206_2429190/

typoです。胡桃沢耕史氏が正しい。胡桃沢氏は第二次世界大戦中どうも特務機関員だったらしい。驚くべきことに東トルキスタンの各都市には特務機関員がそれぞれいたというのである。20歳の時にはウルムチにいて当時は秘境であった天池を訪れている。そのときの経験を生かして執筆したのが直木賞受賞作の「黒パン俘虜記」。これは戦後内蒙古に会った俘虜収容所での体験を小説化したもののようである。戦後同人誌を司馬遼太郎氏らと共に旗揚げするが、司馬氏らが次々と文壇で成功するのに対し胡桃沢氏はまったくぱっとせず快楽小説作家となるが、一念発起して作品を発表し、ついには直木賞受賞作家となった。その受賞した年の前に候補作になった作品に「天山を越えて」がある。これがまた、スケールが大きい。小説自体が2重、3重の構造になっている。これも自分の体験談が入っているのではないかと思う。登場人物のなかには馬占山、林銑十郎、馬仲英、ホッジャ・ニヤズ、そしてアブデュルレシム・イブラヒムと思われる人物も。あらすじを言いたいのだがそれを言うと面白くなくなってしまうので控えます。

<iframe marginwidth="0" marginheight="0" src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=truthofsilkro-22&amp;o=9&amp;p=8&amp;l=as1&amp;asins=4575658405&amp;fc1=000000&amp;IS2=1&amp;lt1=_blank&amp;lc1=0000ff&amp;bc1=000000&amp;bg1=ffffff&amp;f=ifr" frameborder="0" scrolling="no" style="WIDTH: 120px; HEIGHT: 240px"> </iframe>

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