[写真]立憲民主党代表の野田佳彦さん、今月2025年7月3日、宮崎県国富町で、宮崎信行撮影。
鶴保庸介・参議院予算委員長(非改選・5期)は二拠点生活の不用意な発言で、委員長を辞任することになりました。関口昌一議長(非改選)が許可する見通し。
第27回参議院議員通常選挙は、きょうが8日目で残り10日間。あすがラストサンデーとなります。立憲民主党は来週も既にかなりリードの情勢と目される1人区にも、衆2期の吉田はるみ議員らを投入し、1人区テコ入れと全国比例票掘り起こしに徹する戦術です。
さて、令和7年2025年7月20日(日)に当選した議員が初登院する「院の構成」の第218回臨時国会がいつ召集されるかは未定です。おそらく8月1日、4日、6日あたりになると予想されます。ここは多くの人が誤解しているところですが、初日の参議院本会議では慣例により議長、副議長が辞任し、向こう3年間の議長、副議長を記名投票します。首班指名選挙は第2次石破茂首相が辞任しない限り、衆参とも行われません。
立憲民主党の野田佳彦代表は、今週のBS番組で「機能不全に陥っている。参院選で躍進した時は、内閣不信任案を秋のどこかの段階で出す可能性は十分ある」と語りました。逆に言うと、第218回臨時国会冒頭での提出はない見通しです。
来年度当初予算案・税制改正大綱の決定は例年12月22日ごろですから、その1ヶ月前までに選挙がある前提で、「秋」は関税交渉と関係なく、10月中旬がめどだと考えられます。
内閣不信任決議案は衆のみで採決され、立憲・維新・国民に加えて令和・共産、そして、保守、有志の会、参政党のいずれか一会派以上が賛成すれば議決されます。が、審議しない参議院では、参政党を入れないと、「不信任過半数」とならないと考えられます。仮に議決・解散となっても、新議会で、野田首相、玉木首相らとなっても、参議院での参政党からの一定の支持がないと政権運営が難航します。
参政党は、きょうまでに、大阪4人区では2位ではないかとの一部の調査があるほか、東京6人区、さらにトヨタの本社がある愛知4人区でも公明党を上回り当選するのではないかとの情勢もあります。一方、立憲民主党は茨城2人区に来週火曜日に田名部参幹事長(非改選)を派遣するとはいっても「参政党はがし」には熱心でありません。岩盤保守が自民党から参政党に流れていると分析していると考えられます。
野田さんは先月27日の記者会見で、宮崎信行の質問に答えて「それはやはりそのときの選挙結果次第ではないでしょうか。例えば参議院の選挙でも、例えば自民党・公明党が50議席を割るような状況の中で、総選挙に続いて今回の参議院(選挙)も厳しい審判を受けたとするならば、政権を降りるという政治判断を石破さんがするかもしれない。そうなった場合には従来になかった展開になるということはあり得るということですので、あくまで結果次第だと思います」と答えています。同日夕の蓮舫さん(改選=当選有力の見立て)の小川、手塚正副幹事長に挟まれた演説では「国会議員を20年間やってきて、こう見えても、与野党に友達がいます」と述べ、水岡参議院議員会長(改選=当選有力の見立て)とは別ルートでの調整係に意欲を示しています。
これを考えると、立憲は、自公議席の少数化をめざして、「参政党はがし」にはのめり込まずに投票日を迎えるとみられます。30年来の「政権交代可能な二大政党制」は「強すぎる参議院」の現行憲法にあわせて「政権交代可能な多党制」に移行する歴史の流れが決定的となっています。
以上です。
鶴保庸介・参議院予算委員長(非改選・5期)は二拠点生活の不用意な発言で、委員長を辞任することになりました。関口昌一議長(非改選)が許可する見通し。
第27回参議院議員通常選挙は、きょうが8日目で残り10日間。あすがラストサンデーとなります。立憲民主党は来週も既にかなりリードの情勢と目される1人区にも、衆2期の吉田はるみ議員らを投入し、1人区テコ入れと全国比例票掘り起こしに徹する戦術です。
さて、令和7年2025年7月20日(日)に当選した議員が初登院する「院の構成」の第218回臨時国会がいつ召集されるかは未定です。おそらく8月1日、4日、6日あたりになると予想されます。ここは多くの人が誤解しているところですが、初日の参議院本会議では慣例により議長、副議長が辞任し、向こう3年間の議長、副議長を記名投票します。首班指名選挙は第2次石破茂首相が辞任しない限り、衆参とも行われません。
立憲民主党の野田佳彦代表は、今週のBS番組で「機能不全に陥っている。参院選で躍進した時は、内閣不信任案を秋のどこかの段階で出す可能性は十分ある」と語りました。逆に言うと、第218回臨時国会冒頭での提出はない見通しです。
来年度当初予算案・税制改正大綱の決定は例年12月22日ごろですから、その1ヶ月前までに選挙がある前提で、「秋」は関税交渉と関係なく、10月中旬がめどだと考えられます。
内閣不信任決議案は衆のみで採決され、立憲・維新・国民に加えて令和・共産、そして、保守、有志の会、参政党のいずれか一会派以上が賛成すれば議決されます。が、審議しない参議院では、参政党を入れないと、「不信任過半数」とならないと考えられます。仮に議決・解散となっても、新議会で、野田首相、玉木首相らとなっても、参議院での参政党からの一定の支持がないと政権運営が難航します。
参政党は、きょうまでに、大阪4人区では2位ではないかとの一部の調査があるほか、東京6人区、さらにトヨタの本社がある愛知4人区でも公明党を上回り当選するのではないかとの情勢もあります。一方、立憲民主党は茨城2人区に来週火曜日に田名部参幹事長(非改選)を派遣するとはいっても「参政党はがし」には熱心でありません。岩盤保守が自民党から参政党に流れていると分析していると考えられます。
野田さんは先月27日の記者会見で、宮崎信行の質問に答えて「それはやはりそのときの選挙結果次第ではないでしょうか。例えば参議院の選挙でも、例えば自民党・公明党が50議席を割るような状況の中で、総選挙に続いて今回の参議院(選挙)も厳しい審判を受けたとするならば、政権を降りるという政治判断を石破さんがするかもしれない。そうなった場合には従来になかった展開になるということはあり得るということですので、あくまで結果次第だと思います」と答えています。同日夕の蓮舫さん(改選=当選有力の見立て)の小川、手塚正副幹事長に挟まれた演説では「国会議員を20年間やってきて、こう見えても、与野党に友達がいます」と述べ、水岡参議院議員会長(改選=当選有力の見立て)とは別ルートでの調整係に意欲を示しています。
これを考えると、立憲は、自公議席の少数化をめざして、「参政党はがし」にはのめり込まずに投票日を迎えるとみられます。30年来の「政権交代可能な二大政党制」は「強すぎる参議院」の現行憲法にあわせて「政権交代可能な多党制」に移行する歴史の流れが決定的となっています。
以上です。