【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

石破茂次期首相も「10月27日(日)投開票」を最有力にして検討 当ニュースサイト既報の「補選吸収」、米大統領選より前という口実も

2024年09月29日 03時37分25秒 | 第50回衆院選(2025年11月より前)
[写真]石破茂次期首相、今月2024年9月19日、東京・秋葉原で、宮崎信行撮影。

 読売新聞などの報道によると、あさって任命される石破茂・次期首相は2024年10月9日(水)に解散し、27日(日)を投票日にする選択肢を最有力で検討していることが分かりました。当ニュースサイトでは、この説を8月18日に既報です。

 10月9日(水)に解散すると、翌10日(木)に自民党の広瀬前議員の岩手補欠選挙が告示され、立憲公認の元職・木戸口英司が立候補し、自公不戦敗が確定。その後、15日(火)に第50回衆院選が公示されるスケジュールとなります。

 が、国ではなく市町村の法定受託事務である公営掲示板設置が間に合わないように思うのですが。

 石破さんは、総裁選を闘った高市・小林鷹両候補ら他の8人よりも、創価学会との関係が良好。来夏の「参院選・都議選」への時間的配慮を最優先するとみられます。また報道によると、創価学会の佐藤浩副会長がサングラス姿で議員会館にあらわれたことをけん制した森山裕議員(その当時は選対委員長で、現・総務会長)が次の幹事長、神奈川2区で公明党と深い菅義偉さんが副総裁となりそう。石破さんは池田大作さん死去後の初の国政選で石井啓一代表に気配りすることになりそうです。

 第48回衆院選の「最大野党幹事長内定女性の文春報道による前倒し解散」第49回衆院選の「総裁選後の任期満了直前解散」に続き、3回連続で10月の総選挙となりそうです。「午後5時の街頭演説会」の日が短くなり環境省推奨10月のクールビズで寒くなりそうです。2020年国勢調査に基づく10増10減(比例は4増4減)で、暗殺された安倍さんの「旧山口4区」、宮澤家の「旧広島7区」、二階元幹事長(勇退)の「旧和歌山3区」が廃止されます。自民から見ての日本のジリ貧を「地方創生」の美名のもとに強行突破するねらいがありそうです。

 日本時間の11月6日正午以降に、アメリカの新大統領が判明し、黒人女性のカマラ・ハリスさんが当選する可能性が5割以上となっています。日米安全保障条約改定をめざす石破新首相がアメリカとの交渉を有利に持っていくという口実を、党首討論や記者会見で発言するかもしれません。

 安倍晋三元首相暗殺が過去10年でもっとも大きいベクター(変動する要因)で動き出した日本政治ですが、「GX移行債で消費税1%分(年2兆円)の歳入」といった複雑さで行われる解散で有権者に考える隙を与えない自民党ジリ貧職業政治家の深層心理が浮き彫りになりそうです。有権者が小選挙区でどうあがこうと濡れ手に粟で天下の大勢は変えられません。私が目にしてきたすべての情報を総合すると、いくらなんでも第50回衆院選で政権交代は実現しません。

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