民主党の岡田克也幹事長は、2010年11月21日放送の「NHK日曜討論」の中で、中央大学辞達学会出身のNHK解説委員、島田敏男さんの「今日中に柳田稔法相の更迭を決定するために総理と会うことがあるのか?」との質問に対し、「プロセスは申し上げない。私は口が堅いですから」と述べ、事実上、今日中にも菅直人総理と会い、更迭を決める方針を示唆しました。
[写真]小沢一郎氏と渡部恒三さん(両氏の公式ホームページから)
政局の週となる11月21日週が始まりました。
21日朝6時からのTBS「時事放談」には民主党最高顧問の渡部恒三さんが出演。
元代表・小沢一郎氏が、会期末が見えてきた先週4日間連続で、赤坂を飲み歩き、1期生議員ら70人ほどに「解散はいつあるか分からない。常在戦場だ」などと述べたと報じられていることに関連し、次のように述べました。
「万が一でも今解散すれば、小沢君を慕っているガールズだとか、あの若い人たちはみんな落ちちゃいますよ。私が小沢君の立場なら、命を懸けてでも解散させない方に政治を持っていく」と述べました。私はまったくもって恒三さんの言うとおりだと思います。
失業につながる「解散」というキーワードで恐怖心をあおり、1期生をマインド・コントロールしている小沢氏。彼と酒宴を囲む80人は、よっぽど金と縁がないか、金に鼻が利かない人間なんでしょうね。
恒三さんは9月17日の代表選で菅直人候補に投票した人は(第46回衆院選で)ほとんど当選し、小沢さんに投票した人(衆院1期生?)は、80%の確率で落選するという観測を披露した上で、
「だから、『絶対に解散しないでくれ』と菅君に頼むのが人の道だ」として、小沢さんが人倫にもとると痛烈な皮肉を述べました。
恒三さんは、これに先立ち政局の見通しを述べました。
「私は二大政党論者ですから、民主党が期待に応じられなかったというなら、じゃあ自民党にかわろう。自民党がだめなら、民主党がやりましょう。というのが、民主政治ですね。ところが、今国民のみなさんの声はね、民主党が期待に応えてくれなかったという声はありますけれども、じゃあ、また自民党政権に戻したいな、という声はほとんどないんですね」としました。
「それから菅総理への批判で、(国民のみなさんに)ご理解いただきたいのは、彼の長い長い政治生活の大部分や野党でした。しかも野党の中でも5~6人の小会派で、(二大政党の)責任ある立場になったのはごく最近のことですからね。(内閣発足後の菅さんに)総理大臣の重みが感じられなかったり、言葉も主意味が感じられなかったり(しているが)、彼も一生懸命やってきているし、段々良くなってきている。党内でも、彼を、今度は岡田君に代えた方がいい、とか前原君や野田君に代える という声も今、無いんですよ。だからやっぱり、菅君にしっかり頑張ってもらって、まず、景気を良くする、子どもたちの就職(のサポート)をしっかりする、中国やロシアにバカにされないよう日本が毅然として進むようにがんばるしかない。
今、菅総理が代わってどうするか、という国民の声はありませんからね。」
小沢氏「衆院解散も」 3夜連続で若手と酒酌み交わす - MSN産経ニュース
民主党の小沢一郎元代表は18日夜、東京・赤坂の中華料理店で開かれた若手議員との懇親会に出席し、「民主党政権の現状は厳しい。大変だ」との認識を示したうえで、「解散はいつあるかわからないぞ。常在戦場だ」と述べ、早期の衆院解散・総選挙の可能性に言及した。
小沢氏に近い衆院当選1回生でつくる「一新会倶楽部」のメンバーら約30人が参加した。
「一新会倶楽部」は名称を改め、今月25日にも全体会合を開き、小沢氏中心の勉強会として活動を強化していく方針を確認した。小沢氏は「みんなで民主党をどうしたらいいか、答えを見つけるようにしっかりがんばれ」と激励した。
出席者によると、小沢氏は各テーブルごとに紹興酒やビールを注いで回り、終始上機嫌だったという。
小沢氏は16日から3夜連続で若手議員との懇親会出席となる。
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