[写真]民主党最高顧問の渡部恒三さん(同氏の公式ホームページから)
【参・予算委 補正予算案の基本的質疑 2010年11月18日(木)19日(金)】
平成5年(1993年)の細川内閣発足後の国会審議の中で、与党から見て最低、最悪の審議だったのではないか、と私は感じました。
NHKニュース7が報じたところによると、民主党最高顧問の渡部恒三さんが、週明けに参院自民党らが提出する予定の「法務大臣・柳田稔君問責決議案」について、「(可決された場合は)辞めていただくしかないよなあ。その前に辞めるっていう選択、彼にはあるかもしれないなあ」と述べました。会期末を控え、ねじれ国会の参議院で補正予算の成立が滞る前に、国会運営を遅滞させた責任を取り、柳田法相に自発的辞任を促した発言だと思います。
柳田稔さんは広島で開かれた大臣就任を祝う会で、閣僚答弁は2つのフレーズだけ覚えておけばいい、という国会を軽視したあいさつをした、と報じられており、国会運営が混乱しています。
ちょうど10年前に、森内閣の官房長官だった中川秀直さんが、野党・民主党で2000年6月の初当選から半年に満たない1年生議員・長妻昭さんから衆・内閣委などでテープと写真をもとに追及を浴び、①捜査情報漏洩疑惑、②女性問題、③覚醒剤使用疑惑、④右翼団体幹部と一緒に写った写真--の4つの疑惑を否定(①については「おぼろげ」、④については当時は右翼団体の関係者ではなかったと釈明)したうえで、「大事な国政に迷惑をかけてはならない」「結果的にこのような事態になり、おわび申し上げたい」と述べ辞任したことがあります。2000年10月27日朝のことです。後任の官房長官には初入閣の福田康夫さんが就きました。中川氏の「国政の混乱」を理由にした自発的辞任により、森内閣→小泉内閣→安倍内閣→福田内閣と4代・8年間の自民党清和会長期政権が実現した、という見方もできるでしょう。
衆院副議長の在任2498日間の長期記録を持つ恒三さんは、与党・自民党の国対委員長と野党・民主党の国対委員長の両方を務めた経験がある、唯一の国会議員です。また野党時代から政権交代を経た現在までのここ数年間、衆・予算委員を務めています。後ろの長老席なのであまりTVには映りませんが、長時間ずっと腕組みをして、審議の流れを確認している長老の姿がみられます。
tags 柳田稔 渡部恒三 長妻昭 森喜朗 中川秀直 小泉純一郎 安倍晋三 福田康夫
【衆院内閣委員会 2010-11-19】
事前の報道などでまったく知らなかったのですが、政務三役を増員する「政治主導確立法案」が審議入りしました。第45回衆院選の民主党09マニフェストでは、「政府に大臣、副大臣、政務官、大臣補佐官などの国会議員約100人を配置する」となっていますが、自民党政権時代の定員しかいません。
事業に成功したり、スポーツ大会で優勝したりした経験がある方なんかは分かるでしょうが、「何事も初めが肝腎」ですから、政権交代直後の第172特別国会に提出して、衆参両院で可決し、成立させ、人事を決めるべきだったのです。鳩山由紀夫首相・小沢一郎幹事長の実は最大の失策だと私は考えています。
荒井聰委員長が開会を宣言しましたが、自民党などは欠席しました。理由は分かりません。
仙谷由人官房長官が趣旨説明をしました。国家戦略局を設け、内閣官房副長官を増員のうえ、局長を兼務し、国家戦略官というポストをつくります。また総理補佐官を10人に増員します。行政刷新会議、税制調査会などを法制化。国家公安委員長の下に大臣政務官を1人置くことができるようになります。また政務調査官というポストをつくり、大臣に情報を上げることができるようです。
法案の正式名称は、「政府の政策決定過程における政治主導確立のための内閣法等改正法案(174国会閣13)」
http://www.shugiin.go.jp/itdb_gian.nsf/html/gian/keika/1DAA80E.htm
で、政務三役の増員は、国家行政組織法の改正などが必要ですが、現在衆議院に提出されている議員立法は、「筆頭発議者・小沢一郎君」となっており、今のままだと、答弁者不在という事態になりかねません。できるだけ早く、議員立法も出し直して、政務三役プラス大臣補佐官100人という政治主導を形作ってほしいと思います。
それにしても、つくづく何事も初めが肝腎だ、と感じます。
きょうの内閣委員会は仙谷大臣の趣旨説明だけで散会しました。
事前の報道などでまったく知らなかったのですが、政務三役を増員する「政治主導確立法案」が審議入りしました。第45回衆院選の民主党09マニフェストでは、「政府に大臣、副大臣、政務官、大臣補佐官などの国会議員約100人を配置する」となっていますが、自民党政権時代の定員しかいません。
事業に成功したり、スポーツ大会で優勝したりした経験がある方なんかは分かるでしょうが、「何事も初めが肝腎」ですから、政権交代直後の第172特別国会に提出して、衆参両院で可決し、成立させ、人事を決めるべきだったのです。鳩山由紀夫首相・小沢一郎幹事長の実は最大の失策だと私は考えています。
荒井聰委員長が開会を宣言しましたが、自民党などは欠席しました。理由は分かりません。
仙谷由人官房長官が趣旨説明をしました。国家戦略局を設け、内閣官房副長官を増員のうえ、局長を兼務し、国家戦略官というポストをつくります。また総理補佐官を10人に増員します。行政刷新会議、税制調査会などを法制化。国家公安委員長の下に大臣政務官を1人置くことができるようになります。また政務調査官というポストをつくり、大臣に情報を上げることができるようです。
法案の正式名称は、「政府の政策決定過程における政治主導確立のための内閣法等改正法案(174国会閣13)」
http://www.shugiin.go.jp/itdb_gian.nsf/html/gian/keika/1DAA80E.htm
で、政務三役の増員は、国家行政組織法の改正などが必要ですが、現在衆議院に提出されている議員立法は、「筆頭発議者・小沢一郎君」となっており、今のままだと、答弁者不在という事態になりかねません。できるだけ早く、議員立法も出し直して、政務三役プラス大臣補佐官100人という政治主導を形作ってほしいと思います。
それにしても、つくづく何事も初めが肝腎だ、と感じます。
きょうの内閣委員会は仙谷大臣の趣旨説明だけで散会しました。