[写真]一般社団法人日本私立大学連盟など学校法人の拠点「私学会館アルカディア市ヶ谷」のようす、東京・新宿区、3年前2019年秋、宮崎信行撮影。
「私立学校法」(昭和24年法律270号)を改正する「私大ガバナンス強化法案」を文部科学省が作成していましたが、開催中の第208回国会に提出できず、ことし2022年7月の参院選後に先送りされることになりました。
学校法人のみならず「公益社団法人及び公益財団法人認定法の改正案」も提出が先送りされそうです。「社会福祉法人の改正法案」も提出されません。
「骨太の方針2019」でプログラムされ、おととし1月に有識者会議が立ち上がっていましたが、学校法人日本大学前理事長(本部職員出身)が所得税法違反の被疑事実を認めて辞任したため、改正法案の提出機運が高まっていました。
今回の対立は、「社外取締役である評議員会が理事会メンバーを解任できる」とした野村修也中央大学法科大学院教授や弁護士事務所所長らの「会社法」派閥のとりまとめに日本私立大学連盟の田中愛治会長(早稲田大学総長)らが反発。田中さんらは「中央大学前総長の肩書を持つ会社法学者」を会長に担いだ「学校法人制度改革特別委員会」を(年明けの1月7日スタート)設けるよう求め、官僚側が折れました。官僚側は「今月の、2月22日に第3回会合を開いて、そこでとりまとめてほしい」と提案していますが、与党国対が霞が関に対して内閣提出法案の締め切りとして設けた「3月上旬」をはみ出すのは確実となりました。
学校法人日本大学の田中英寿理事長(本部事務局職員・相撲部監督出身)が日大板橋病院建て替えに絡んだ袖の下を現金で自宅に保管していた所得税法違反で逮捕され被疑内容を認めました。非教員枠の理事と派閥をつくり「学長」らに対して恐怖人事をしていたとかねてから報道されていました。このため昨秋から提出の機運が高まっていました。
閣議決定文書「経済財政運営と改革の基本方針2019」は「新公益法人制度の発足から10年が経過したことから、公益法人の活動の状況等を踏まえ、公益法人のガバナンスの在り方等について必要な検討を行う。公益法人としての学校法人制度についても、社会福祉法人制度改革や公益社団・財団法人制度 の改革を十分踏まえ、同等のガバナンス機能が発揮できる制度改正のため、速やかに検討を行う」としていました。
閣議決定文書「経済財政運営と改革の基本方針2019」は「新公益法人制度の発足から10年が経過したことから、公益法人の活動の状況等を踏まえ、公益法人のガバナンスの在り方等について必要な検討を行う。公益法人としての学校法人制度についても、社会福祉法人制度改革や公益社団・財団法人制度 の改革を十分踏まえ、同等のガバナンス機能が発揮できる制度改正のため、速やかに検討を行う」としていました。
社外取締役ブームとなっていますが、学校法人の年間の「売上」は上場企業の100分の1程度でしかありません。しかし「キャンパス」の固定資産の実勢価格は上場企業を上回りますから、社外取締役への警戒感があるのは当然だといえそうです。
ところで、学校法人日本大学がGHQの財閥解体リストに載ったことから、私の母校日本大学第二中・高等学校が対等な契約関係の独立した別法人になったり、近畿大学がのれん分けしたりしました。面倒見のよう体質のようで日大二中の同級生少なくとも3名以上が「卒業した学部の準教授」「附属病院薬剤部の部長」「直営の附属中高の体育教師」として学校法人日本大学職員になっています。日大二中卒業生は「日本大学グループのユダヤ人社会」とも他称され、一つ前の医学部長兼副総長や板橋病院医師などに多いです。私は早稲田大学の同級生で、学校法人早稲田大学の職員になった人を知らないです。日大のような巨大企業となると、本部職員しか実態が分からないし、医学部長は学校法人経営に興味があって進路を決めたわけではないので、職員が理事長を批判できないのは、やむを得ない面もあると考えます。
私学経営でブランドは大事です。日大二中は「実質的な創業者の逝去で20代で世襲した理事長」の山野井和雄さん(故人)が「世襲なのに東大卒」というブランドがあったため他の私学と差別化され、独自路線をぐいぐい引っ張りました。山野井さんのお父さんは、広告費を浮かせるため、トラックをしつらえて新宿駅前に乗り付け、荷台に乗りマイクを持って竹藪を切り開いてつくった日大二中への進学を呼びかけていたそうですが、二代目はロマンスグレーの穏やかな紳士でした。同僚に配慮して理事長昇格とともに英語教師として教壇に立つことをきっぱりやめて、わざと授業時間を選んで誰もいないキャンパスを徒歩移動していました。私は見た目と違って授業中に教室の外をボーっと眺めることがあったのでそのことに気づいたわけです。私学でブランドはとても大事です。
このエントリーの本文記事は以上です。
国会傍聴取材支援基金の創設とご協力のお願いをご一読くださり、ご寄付をお願いします。
このニュースサイトは以下のウェブサイトを活用しています。
ところで、学校法人日本大学がGHQの財閥解体リストに載ったことから、私の母校日本大学第二中・高等学校が対等な契約関係の独立した別法人になったり、近畿大学がのれん分けしたりしました。面倒見のよう体質のようで日大二中の同級生少なくとも3名以上が「卒業した学部の準教授」「附属病院薬剤部の部長」「直営の附属中高の体育教師」として学校法人日本大学職員になっています。日大二中卒業生は「日本大学グループのユダヤ人社会」とも他称され、一つ前の医学部長兼副総長や板橋病院医師などに多いです。私は早稲田大学の同級生で、学校法人早稲田大学の職員になった人を知らないです。日大のような巨大企業となると、本部職員しか実態が分からないし、医学部長は学校法人経営に興味があって進路を決めたわけではないので、職員が理事長を批判できないのは、やむを得ない面もあると考えます。
私学経営でブランドは大事です。日大二中は「実質的な創業者の逝去で20代で世襲した理事長」の山野井和雄さん(故人)が「世襲なのに東大卒」というブランドがあったため他の私学と差別化され、独自路線をぐいぐい引っ張りました。山野井さんのお父さんは、広告費を浮かせるため、トラックをしつらえて新宿駅前に乗り付け、荷台に乗りマイクを持って竹藪を切り開いてつくった日大二中への進学を呼びかけていたそうですが、二代目はロマンスグレーの穏やかな紳士でした。同僚に配慮して理事長昇格とともに英語教師として教壇に立つことをきっぱりやめて、わざと授業時間を選んで誰もいないキャンパスを徒歩移動していました。私は見た目と違って授業中に教室の外をボーっと眺めることがあったのでそのことに気づいたわけです。私学でブランドはとても大事です。
このエントリーの本文記事は以上です。
国会傍聴取材支援基金の創設とご協力のお願いをご一読くださり、ご寄付をお願いします。
このニュースサイトは以下のウェブサイトを活用しています。
Ⓒ2022年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki、宮崎機械株式会社。