goo blog サービス終了のお知らせ 

ニュースサイト 宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が3党協議を現地で取材したり国会中継を見たりして雑報を書いています。

参議院与野党全党が、著しい低投票率が予想される参院選に悲壮感、15人全員が「改選組」に、組織がある党も、比例代表も代議制民主主義機能停止懸念に悲壮感漂う

2022年02月22日 17時13分35秒 | 第208回通常国会 令和4年2022年1月
[写真]改選組が出馬した、6年前の参院選の街頭では、最大野党政調会長を「ママの会」が支えた、=埼玉県さいたま市「浦和」で、宮崎信行撮影。

 木曜日(2/24)、金曜日(2/25)の「令和4年度予算案」の参議院予算委員会基本的質疑合計14時間コースに登場する与野党の15人の質問者が、全員「改選組・偶数組」であることが分かりました。改選イヤーとはいえ、組織が強い党の比例も含めて全員改選組は極めて異例。

 6年前の2016年夏。岡田克也代表・枝野幸男幹事長のもと「32ある1人区ですべて野党一本化」という史上初の参院選は、県区の街頭に「ママの会」「シールズ」「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」が自主的に集まり、「保育園落ちた」「なんか自民党感じ悪いよね」「だれの子どもも殺させない」と平和安全法制の廃止を求める声が全国に拡大。いつもながら野党は候補者発掘に難航しながらも、国家の一大事だとばかりに、和歌山県弁護士会長、連合奈良会長、NHK宇都宮放送局長が次々腰を上げて出馬(全員落選)しました。

 それから6年経ち、日本は別の国になったようです。総定数は3だけ増えましたが、各党とも負けられない戦いになります。

 質疑順とずれますが、まず、愛知県区4人で自民党公認1人の藤川政人さんは当落だけの問題ではありません。自民党は栃木1人区の上野通子さん。6年前は当選者の中でおそらくもっとも最後に出馬表明するコスパの良い当選となった朝日健太郎さんは東京6人区。東京の旧来既得権益者を代表してきたもう1人が引退するため、自民党都連内の権力構造の変化がおこるかもしれません。

 公明党は西田実仁・参議院議員会長で、埼玉県区は4人に増員されますが、自民党も参議院議員会長が1人だけ公認を受けており、当落とは別の問題もあります。公明党は女性1期生が1人引退しますが、兵庫3人区で2期目にのぞむ公明党の伊藤孝江さんも発信力が弱い印象があり楽な選挙では無さそう。

 立憲民主党は、立正佼成会が応援する白真勲さんがトップバッター。新潟2人区の森ゆうこさんも「拉致問題」を取り上げアピールへ。千葉3人区では自民党の元栄会長が引退しますが、小西洋之さんも安泰ではありません。東京6人区では、6年前岡田代表・枝野幹事長を無私の心で代表代行として支えた蓮舫さんですが、流動的な要素もあります。

 国民民主党は3年前も落選した「電機連合」の矢田わか子さんが質問。6年前は愛知で最終日に突然大村知事が現れて当選した伊藤孝恵さんも質問。維新は兵庫3人区の片山大介さんと、大阪5人区の「2人目の維新」の高木かおりさん。共産党も長野県政では初めての女性国会議員で党幹部の田村智子さん、大門美紀史さんも質問します。国会史上「共産党の論客が落選して自民党議員からも惜しむ声」は周期的に上がっており、田村さん、大門さんも、安泰ではありません。

 基本的質疑では、予算のほか、経済安全保障法案(未提出)、子ども家庭庁法案(未提出)。衆議院ではあまりなかった、北朝鮮拉致問題、ミャンマー、豪雪地帯対策なども審議されることになりそうです。

 第26回参院選は7月10日(日)が投票日で、低投票率が予想されます。参議院の選挙制度をくじ引きにするよう求める世論がふつふつと湧き出す可能性もゼロではありません。

このエントリーの本文記事は以上です。
国会傍聴取材支援基金の創設とご協力のお願いをご一読くださり、ご寄付をお願いします。 
このニュースサイトは以下のウェブサイトを活用しています。
Ⓒ2022年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki、宮崎機械株式会社。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

令和4年度予算案、所得税法改正案、地方税法改正案は国民民主党が賛成して衆議院通過、年度内成立

2022年02月22日 15時51分06秒 | 第208回通常国会 令和4年2022年1月
[写真]皇居桜田門外から見る国会議事堂、3年前の2019年1月2日、宮崎信行撮影。

 日本時間の未明、プーチン大統領がテレビ演説で、ロシア革命直前まで同国領だった「ウクライナ東部」内の2つの人民共和国は独立国家だとし「平和維持軍」を進駐。既に安保理理事会なども開かれ、非難を浴びています。

 新聞社論説委員も間違えていますが、本会議は議席番号の奇遇により、半分が本会議場、半分が議員会館で見る「オンライン国会」が既に実現しています。

 総額107兆円・租税収入65兆円・公債収入わずか35兆円の「令和4年度予算案」は国民民主党が賛成に回り「超与党ペース」で衆議院を通過。年度内成立が確定しました。

 野党が賛成に回るのは異例で、第26回参院選後の連立入りが噂されるのは当然ですが、例えば、岡田克也幹事長・安住淳国対委員長のもと平成23年度第1次補正予算は全会一致だったこともあり、その後も石破茂幹事長のもとでも全会一致はあります。理論上は補正で歳出を120兆円追加し110兆円削除することも可能です。ましてアベノミクスの量的緩和で年80兆円公債を発行することもでき歳出と歳入の組み方は流動化しました。玉木雄一郎代表はおととし年末の党大会後の記者会見で筆者の質問に答えて、第49回衆院選後の自民党との連立を否定はしませんでした。とはいえ、第26回参院選の情勢をどう仮定しても「自公国」の枠組はありえても「自国」はありえず、「自公」にくさびを打ち込むことはなく、部分的な枠組みにとどまります。自動車総連・愛知県連などにとって喫緊の課題のガソリン値下げが至上命題だったことから、玉木さんの言うように「政策提案型」が続くでしょう。

【衆議院本会議 きょう令和4年2022年2月22日(火)】

 「令和4年度予算案」が議題になりました。前日に委員会審査が終わったので、衆議院公報に初めから載っていました。野党は参議院側への配慮から、本会議での「組み替え動議」「修正案」の上程と採決を避けて、討論のみ登壇しました。

 記名投票表決は、国民民主党の前原誠司代表代行や、竹島の日・島根県式典に向かった新藤義孝さんらが欠席。れいわ新選組3人がわざと遅れて登壇し、マイクに向かって主張を述べましたが、細田博之議長が「コロナ蔓延の折ですから私語は謹んでください」と語ると議場は鎮まりました。

 結果は投票総数452、賛成301、反対151の賛成多数で可決し、参議院に送られました。

 商業地の固定資産税軽減特例延長を盛り込んだ「地方税法改正案」(208閣法3号)と「地方交付税法改正案」(208閣法4号)は、自公維国の賛成、立共有れの反対で可決し、参議院に送られました

 賃上げ税制を盛り込んだ「所得税法改正案」(208閣法1号)は、自公国の賛成、立維共有れの反対で、可決し、参議院に送られました。今年は国税のみ重要広範議案なので、参議院でも総理入り質疑は国税だけになります。

●参議院
 あさって、しあさって、7時間コース。
 
このエントリーの本文記事は以上です。
国会傍聴取材支援基金の創設とご協力のお願いをご一読くださり、ご寄付をお願いします。 
このニュースサイトは以下のウェブサイトを活用しています。
Ⓒ2022年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki、宮崎機械株式会社。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【追記有】「令和4年度予算案」で国民民主党は組み替え動議を否決され政府原案に賛成、本会議はあす、維新は「臨財債」評価で「地方税法案」は賛成「岡本副大臣」「堀内ワクチン相」生きのびる

2022年02月21日 16時18分17秒 | 第208回通常国会 令和4年2022年1月
 第49回衆院選で大躍進した日本維新の会が反対に回り、国民民主党は組み替え動議を否決された後に、令和4年度予算案の政府原案に賛成しました。岡本三成財務副大臣の読み違い、総務省などのホームページでの各目明細書ミスがありながら、建設受注統計、自民党京都府連問題がすべて不発に終わりました。堀内詔子ワクチン担当大臣のチームが実は、昨年末に解散式を開いて地方自治体に帰っていたことが質疑で判明しましたが、急遽大臣室の近くに集められることになりました。社会調査研究センターの世論調査では、内閣支持率は52%から45%まで落ちましたので、オミクロン株をめぐる保育園を活用する都市中間層・非正規雇用者の悲鳴が、与党に届いていない風情が、第26回参院選に影響を与えそうな気配です。

【衆議院予算委員会 きょう令和4年2022年2月21日(月)】

 「令和4年度予算案」の審議はきょうで20日目ですから、確かに例年より日数は多くて充実審議です。

 集中審議5本目「岸田内閣の基本姿勢」。

 東京6区で2連敗しながら比例復活した越智隆雄さん。私がきょねん10月31日に聞いた演説では「自民党員の方からもこの選挙中に批判された森友再調査問題で。私は自民党の中から声を上げていきます」と岸田総裁を前にして語りました。が、きょうの予算委員会では、福田赳夫元首相の孫でありながら「宏池会の大平元首相は田園都市構想を掲げ、首相はデジタル田園都市構想を掲げた」と総裁派閥を持ち上げ、森友再調査は触れずじまい。郵政選挙で初当選した5回生。学歴は「東大大学院修了」ですが「慶應幼稚舎→慶応大学経済学部→住友銀行で、総理の孫」というコースなので、かなり微妙な人みたい。英会話は堪能だろうと思いますが。ぜひ衆議院議員にしがみついていただきたいと思います。

 国民民主党の質問に答える形で、岸田文雄首相は、1リットル25・1円値下げを念頭にしたガソリン揮発油税法のトリガー条項の凍結解除を、松野博一内閣官房長官に検討させることを、初めて明言しました。

 この後、締めくくり質疑があり、予定通り午後3時1分に根本匠委員長が質疑終局を宣言しました。

 政府に対して撤回のうえ編成替えを求める動議は、立憲、国民、共産が提出。立憲は「コロナ対応の病院などベーシックサービスの拡充」、国民は「ガソリン値下げ」共産は「富裕層優遇税制の見直しを見送った」としました。

 討論では、自民党の島尻亜伊子さんは自民党だけを代表して賛成、立憲は「新しい資本主義が何を意味するかいまだに分からない」と反対を表明。日本維新の会は「賃上げ税制よりも解雇規制緩和をするべきだ」と反対しました。公明党の輿水恵一さんは公明党の意見として政府原案に賛成しました。

 採決の結果、共産提出動議は共産のみ賛成、国民動議も国民のみ賛成。立憲の動議には立憲民主党以外の野党も賛成したように見えましたが、否決。

 この後、政府原案を採決。自民党、公明党、国民民主党が賛成し、立憲民主党、日本維新の会、共産党が反対して、政府原案通り可決すべきものだと決まりまいた。総額107兆円、租税65兆円、公債36兆円、予備費5兆円。

 今回の審議で更迭された政府関係者はゼロ(経済安保前室長である経産官僚が文春報道の2日前に出向元帰任)。

 なお、国民民主党は質疑者は前原誠司さんの予定でしたが、質疑者が玉木雄一郎代表、動議提出・討論・採決は、古川元久国会対策委員長に差し替えました。

 今回は「地方公聴会に代わる参考人質疑」というものが開かれましたが、各党推薦の結果、松井孝治・井出英策両慶大教授ら中央の論客も登場しました。

 れいわ新選組は委員外質問を申し出ましたが、認められませんでした。

 後半国会に持ち越そうなのは、経済安全保障法案の先取り質問と、熱海盛り土問題を受けた規制法案だけのように思います。経済安保前室長の更迭についての調査は内閣官房が引き続きやりますので、再燃すると思います。

【衆議院財務金融委員会 同日】
 「所得税法改正案」(208閣法1号)は5日目。国対が重要広範議案4本のうち1本に指定しましたので、首相入り質疑が開かれました。立憲民主党の末松義規さんが「30年間の分析に立てば、まずはサラリーマンの消費拡大。そのための賃上げが必要だ」と主張しました。「労使交渉に任せていられない」「最低賃金の上げはやっているふりをしているだけだ」と名指しをさけつつ批判しました。かなり長時間演説した後、岸田首相が答弁。「委員ご指摘の通り、賃上げの機運を盛り上げるためにも官が雰囲気の呼び水をつくるべきで、賃上げ税制、公的価格の引き上げの委員会などの政策を表明させていただいた」と答弁しました。

 総理入り質疑が終わり次第、質疑終局宣言。討論し、採決のはこび。地方財政に関する決議もありそう。

[追記17時半]総理入り質疑は午後5時を過ぎてから終了。討論では、岸本周平さんが国民民主党が賛成すると表明。採決の結果、自公国の賛成、立維共の反対で可決すべきだと決まりました。
 この後、附帯決議で、前年度の法人税収が投資控えのために増収になる決算を財務省が減収と見誤ったことをおそらく念頭にして、税収見積もりは経済構造の変化を不断にチェックすべきだとした内容を含んだ決議が全会一致で採択されました。金融所得課税への言及はなかったようです。散会。[追記終わり]
 
【衆議院総務委員会 同日】
 「地方税法改正案」(208閣法3号)と「地方交付税法改正案」(208閣法4号)の審議は5日目。質疑は3巡目。

 立憲民主党の岡本章子(岡本あきこ)さんは「統計が良くなってこそ、議会も良くなる」と総務大臣に迫りました。

 質疑が終われば、すみやかに討論を略して、そのまま採決のはこび。

[追記 17時半]
 討論があり、吉川元さんが「立憲民主党は反対する」としました。この後、地方自治体改革が立党の原点である日本維新の会が「予算案に反対したのだから、地方税・交付税法案にも反対すべきだという声があるだろう」としつつ「しかし、臨財債(臨時財政対策債)の発行を金子総務大臣は減らし、さらには来年度はゼロにする道筋をつけた」と絶賛に近い討論をしました。

 この後、「208閣法3号」、「208閣法4号」が各々採決され、自公維の賛成、立国共の反対で、可決すべきだと決まりました。

 そして、「持続可能な税財政制度の確立を求める決議」が全会一致でなされました。次回は未定。同委員会は選挙、電波で2つ日切れ法案があります。おととしは郵貯、きょねんはテレコム、ことしも官房秘書課の各目明細書ミスが出ました。ようやく混乱が収まった印象。返す刀で総務省統計局が国交省をビシビシ叱咤激励するような展開になると国家のためにはよさそう。

●衆議院本会議はあす開催です。

【参議院 同日】
 ありませんでした。

【参議院二大会派国対委員長会談 同日】

 自民党の岡田直樹国対委員長(元官房副長官)と立憲民主党の難波奨二国対委員長(JP労組)の2人が、祝日明け木曜日(2/24)、金曜日(2/25)に基本的質疑をすることを決めました。この2人の合意に、公明党、国民民主党、共産党、議運委員長、予算委員長が問答無用で付き従うことが参議院のルールです。

このエントリーの本文記事は以上です。
国会傍聴取材支援基金の創設とご協力のお願いをご一読くださり、ご寄付をお願いします。 
このニュースサイトは以下のウェブサイトを活用しています。
Ⓒ2022年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki、宮崎機械株式会社。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

週明け淡々と採決へ、空前の暖簾に腕押し国会、集中審議城井崇「経済安保細部に真実が宿る」階猛「自民京都府連」小野泰輔「熊本県庁あさり」沢田良「賃上げ解雇規制」

2022年02月18日 16時25分15秒 | 第208回通常国会 令和4年2022年1月
 写真はきょねん10月27日(水)の枝野幸男・立憲民主党代表(当時)。直接の投票の呼びかけせず、「変えよう」とやや抽象的でしたが、気迫あふれる演説で体力も強靭で、まさか負けるとは思いませんでした。私は早稲田大学鵬志会出身で、仲が良い議員はことごとく選挙が強く、自分のイメージが289選挙区で同時並行していると思い込んでいて予想とまったく違う結果となりました。とはいえ、衆参の議席構成が「激変」したとはまではいえない選挙結果なのに、議会の各院における政党間対立を前提とした日本の国政は大きく違った様になっています。

【衆議院議院運営委員会理事会 きょう令和4年2022年2月18日(金)】

 午後2時から理事会。根本匠予算委員長から「21日(月)に採決するので、その日に本会議があれば、緊急上程させてほしい」と報告があったとされました。このため「21日(月)午後1時から本会議を開きたい」と与党が提案しましたが、野党が月曜日の本会議設定を拒んで、いったん休憩。その後再開したら本会議が設定される見通し。

【衆議院予算委員会 きょう令和4年2022年2月18日(金)】
 「令和4年度予算案」の審議は19日目で、そのうち集中審議4日目。タイトルは「社会経済情勢・外交等内外の諸課題」。

 今回の予算案審議では枝野幸男さんは登場せず。年末の補正予算案審議でNHK入りで質問した岡田克也さんも今年は分科会なども含めて全く出ませんでした。別段コンビでもありませんが、両人が当初予算案審議に全く登場しなかったのは2017年前半以来5年ぶりとなりました。

 立憲民主党では野田佳彦さんが質問し「私と同世代の人が頑張っているので私ももうひと頑張りしたい」と語りました。野田さんを長く支えた近藤洋介さん、武正公一さんの政治生命が途絶え、蓮舫さんの東京での再選を手塚仁雄さんとひっしに実現するしか打つ手がありません。6年前、蓮舫代表・野田幹事長をめざし「岡田代表・枝野幹事長」の梯子を外す手筈を練っていた頃と情勢は様変わりしました。

 予算委員に初めて登用された城井崇さんは「経済安保法案準備室の藤井前室長の更迭の内規違反の調査結果が出なければ予算案の採決には応じられない。電気・ガス・石油・水道・電気通信など14分野で情報漏えいがあれば大問題だ。さらにビジネススクールについても政府は確認したのか」としました。松野博一官房長官は「ご指摘があったことも含めて調査をしているが、民間人の断片的情報もあるので、調査に影響を与えるので細部は答えられない」としました。城井さんは「細部に真実が宿る。国家の重要機密が漏れているかもしれないのに、予算案を採決すべきではない」としました。松野さんが文部科学大臣として「加計学園は総理のご意向文書」を調査しながら予算後に先延ばしした戦術が再び現れました。

 階猛さんは自民党京都府連相互政治献金について。今週、自由法曹団京都支部が西田昌司さんを府警に告発しました。階さんは「二之湯智さんから府連への政治献金が、京都府議、京都市議らに30万円わたっている。京都府連という別団体を通しても買収が成立することもある」としました。二之湯国家公安委員長は「府連会長として自分の意思でやったことだ。なんら私は問題ないと思っている」としました。岸田文雄首相は「広島の事件も法と証拠にもとづき処分された。さきほどからのやりとりを聞いていると、二之湯さんは法律にのっとって説明しており、引き続き説明してほしい」と答弁しました。この問題も、身内で金を回しているだけでそもそも課税の対象ではないので立件は難しいと思います。京都新聞が「マネーロンダリング」としていますがKBS京都事件の経緯の反省からか同紙は金回りの理解が薄弱な面もあるように感じられます。

 きょうは、ひょっとすると、参院選前では最後の衆議院のテレビ中継かも知れません。日本維新の会は、誰が人選しているのか分かりませんが、評価が高い1期生を起用したように感じます。

 東京1区で23・7%得票し、「10月31日文通費100万円」を告発した小野泰輔さんが2度目のテレビ入りに登場。「アサリの産地偽装で全国から熊本県庁に何百も苦情が寄せられているが県庁・県民が全部やったことではない。首相と農相はこの場で風評被害を払しょくしてほしい」としました。

 埼玉15区で21・8%得票した沢田良さんは「私はふだんは財務金融委員と総務委員を兼ねているが、予算委員会では初めての質問。賃上げ税制だが、日本は補助金が多くて知っている人だけが得する仕組みだが、賃金が上がらないのは解雇規制が厳しくて、一度人を雇うと賃金を下げられないために、非正規、派遣を使うからだ」と語りました。沢田さんは維新の立ち位置とは別にして、安定した長期政権を望むとしつつ「菅首相」と言い間違えたため笑われたので、浦野靖人さんが「沢田君は大阪の人ではないけど笑いをとって去っていった」と引き取りました。浦野さんは大阪15区で当選4回。

 玉木雄一郎さんは「立憲、維新に時間を分けていただいた」と感謝。「日本人のほとんどは厚生年金」という見解を示しつつ、ガソリン高騰のため揮発油税法トリガー条項凍結解除を促しました。

 玉木さんは経済安保法案(未提出)で「人材の安全保障を加えた総合的安全保障」を提案し、首相は「重要な論点で、継続的に議論していきたい」と応じました。

【衆議院議院運営委員会 同日】
【参議院議院運営委員会 同日】

 基本的対処方針の変更に関する政府事前報告とそれに対する質疑。和歌山県が延長されるため、来週期限がくる県はありません。再来週は1都3県などの期限が大量に来ます。

このエントリーの本文記事は以上です。
国会傍聴取材支援基金の創設とご協力のお願いをご一読くださり、ご寄付をお願いします。 
このニュースサイトは以下のウェブサイトを活用しています。
Ⓒ2022年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki、宮崎機械株式会社。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国民民主党は「経済安全保障法案」の成立に協力か、「人材育成条項」を盛り込んだ対案を衆議院に提出へ

2022年02月17日 21時51分25秒 | 第208回通常国会 令和4年2022年1月
[写真]国民民主党の玉木雄一郎代表(右)と伊藤孝恵副代表(左=愛知県区今夏改選)、東京・永田町で、岸田派・茂木派事務所も入る「全国町村会館」で、おととし、宮崎信行撮影。

 岸田文雄内閣の安定飛行が続く第208回通常国会では最大の目玉ともされる「経済安全保障法案」(来週にも閣議決定)で、国民民主党が「人材育成条項」を盛り込んだ対案を衆議院に提出する意向であることが、当ニュースサイトの独自取材で分かりました。

 ただし同党は、衆議院内閣委員が1名しかおらず、この場合は、「差し替え」をしてしまうと理事会の経緯を知る議員がその時間帯いなくなることから、自公との修正協議は限界があるかも。

 法案の素案は、14分野(電気、ガス、石油、水道、電気通信、放送、郵便、金融、クレジットカード、鉄道、貨物自動車運送、外航貨物、航空、空港)を基幹インフラ事業と位置づけ、機械購入や投資などで政府の事前審査を行う内容。

 自民党政調を通過した法案素案では、連立与党内で修正が加わった罰則規定などはありますが、経済安保に詳しい人材育成のための条項は含まれていないことが確実。そこで、電力の発電・送電・配電会社や、水道など社会イノベーション機械を製造するメーカーとの意見交換が活発な同党が独自色を提案しようとの考えがにじんでいます。電力システム改革で送電が子会社になったことの弊害も指摘されており、軌道修正のきっかけになるかもしれません。

 初当選以来の「農政族」である玉木雄一郎代表は「食糧安保に関する配慮規定」も盛り込みたい考えのようです。

 14分野を改めてみると、水道、電気通信、放送、郵便、鉄道、貨物自動車運送については、「旧公社」が多く6つほどの産業別労働組合が4候補ほどを立憲民主党の全国比例に擁立しており、参議院に回ってからの展開が読めません。

 経営陣側は、「IHI」、「三菱電機」などは成立を見越した部署を本社に設けて、経産省天下り官僚を新規採用しており、政府と大資本の結託がこれまで以上に進んだ「社会イノベーション製造業」という大資本の徘徊がとまらなくなることも予想されます。

このエントリーの本文記事は以上です。
国会傍聴取材支援基金の創設とご協力のお願いをご一読くださり、ご寄付をお願いします。 
このニュースサイトは以下のウェブサイトを活用しています。
Ⓒ2022年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki、宮崎機械株式会社。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

橘幸信・衆議院法制局長「憲法56条第1項の定足数とオンライン国会ICTで両論あるが先生方の議会観が問われる」に玉木雄一郎議員「今すぐまとめて議長報告を」と「議運委で衆議院規則改正で済む」に分かれる

2022年02月17日 18時09分47秒 | 第208回通常国会 令和4年2022年1月
[画像]橘幸信・衆議院法制局長、きょう2022年2月17日、衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

  この後午後7時から首相記者会見、あすはテレビ入り集中審議で衆議院では最短では、ことし最後になるかもしれません。

【衆議院憲法審査会 きょう令和4年2022年2月17日(木)】

 予算案審議と並行して、2週連続で審議されました。史上初だと思います。立憲民主党と共産党に対して、開催そのものに反対すべきだという世論や党員の風は極めて限定的だと思われます。

 議題は「日本国憲法及び日本国憲法に密接に関連する基本法制に関する件(日本国憲法及び憲法改正国民投票法を巡る諸問題(特に、憲法第五十六条第一項の「出席」に関する議論を中心として)」。

 前回は「国民投票法とCM規制」は論点にならず「憲法56条の定足数とオンライン国会」になりました。主流側の何らかの作戦もあったと思います。

 きょうは、切れ者として知られる橘幸信衆議院法制局長が論点整理として15分間説明しました。それによると、憲法56条は「物理的出席説として、日本語の意味する物理的に選挙で選ばれた全国民の代表として国会にpresent( プレゼント)存在することが問われているという説」と「他方、近年になってでてきた新しい論点が機能的出席説。ICTの発達でオンラインを新しい時代の審議手段としてどう位置付けるか」と両論を提起し、「議会とはそもそもどのようなものなのか、先生一人一人の議会観が問われている」と投げかけてまとめました。後で議員から「完成度が高い」と称賛されました。

 自由討議で、自民党の新藤義孝筆頭幹事は「橘局長が15分ぴったりで説明してくれたが、最新の技術系の学識経験者の話を聞く必要が次回以降ありそうだ。しかし憲法としては緊急事態条項が必要だと思う。2回連続開催を感謝するとともに、来週も開催してほしい。自由討議は言いっ放しではなく、審査会としてとりまとめて、会長が議長に報告できるようつとめるべきだ」としました。

 立憲民主党の奥野総一郎筆頭幹事(同党国対委員長代理)は「オンライン審議は衆議院規則を変えればできる。東大の宍戸教授、京大の大石教授、自民党の小泉進次郎議員の発言からもそうなる」としました。共産党の赤嶺政賢さんは「今も本会議で出席数を減らして、マスクをしているのだから、それでも不十分なら、衆参の議運委で審議すればいい」としました。

 国民民主党の代表である玉木雄一郎さんは「スピード感を持ちたい。今も新型コロナウイルス感染症は進んでいる。一致できる点はきょうにも、この場で整理して、森英介会長が衆参議長に報告してほしい」と語り、今週も先頭を飛び出す役回りをしました。

 社民党の新垣邦男さんは「社民党は、予算審議を優先すべきだが、憲法の審議には応じる。今の件は、諸外国の事例を含めて時間をかけて検討すべきだ」
としました。

 公明党の北側一雄さんは「憲法上のオンライン国会の許容性について、とりまとめの中間的なたたき台をまとめて議長に報告すべきだ」と玉木さんがふかしたアクセルからは、連立与党がスローダウンさせました。

 立憲の桜井周さんは「初めて発言する」とし「オンラインでも、強行採決がなくならないか慎重に検討すべきだ」としました。

 船田元さんは「2000年から参加しているが、いよいよ憲法の中身について議論できる」としました。

 来週の開催は未定のまま、散会しました。

【衆議院予算委員会 同日】
 「令和4年度予算案」の審議は18日目で、分科会2日目(最終日)となりました。地方公聴会に代わる参考人質疑、中央公聴会は既に終わり、あす集中審議4日目。早ければ月曜日にも採決か、祝日を挟んだ木曜日の本会議も念頭において与野党の最終攻防となります。

 公聴会は1期生優先となっており、きのうの分科会を公明新聞は「5人の1期生が初質問」と報じました。きょねんは細田博之さんも質問しましたが、きょうは、与野党とも閣僚経験者は当選4回の山下貴司元法務大臣一人だけでした。

 一つ大事な意見がありました。ことし初めてテレビ入り予算審議に登場した立憲の城井崇さんが第二分科会(総務省)で「建設受注統計をめぐる国土交通省の対応は統計法60条に違反している。そして、事業者から回収した原票について、公文書管理法第7条の行政ファイル管理簿を作成しなかったことも違法ではないか」と問いました。公文書の廃棄について協議を求められる内閣府の副大臣の赤池誠章さんが「私も公文書管理法第7条第1項に違反していると思う」と明確に答弁しました。

【衆議院総務委員会 同日】

 「地方税法改正案」(208閣法3号)と「地方交付税法改正案」(208閣法4号)の審議は4日目で、法案審査は2巡目。今回は固定資産税で商業地で大幅に上がった人の優遇の縮小延長ほどしか論点がなく、あまり議論が進まない状況。ことしは重要広範議案でもないと思うので、予算にあわせて採決になりそうです。次回は公報で知らせることにして、散会しました。

【参議院 同日】
 特にありません。予算委員会のスタートは来週水曜日が祝日なので、木曜日以降か。

【自民党政調審議会 今週】
 今週の政調審議会で、高市早苗会長がウクライナ・ロシア情勢で「G7で強調するときに、林芳正外相が日ロ電話会談を行った」ことをあいさつで批判していたことが分かりました。

●あすの予定
 衆議院予算委員会集中審議と、衆議院議院運営委員会と参議院議院運営委員会。けさ書いた「和歌山県だけ来週まん延防止措置の卒業期限を迎える」とのことについて、和歌山県があすのうちの延長を政府に申し入れたと、官房長官が記者会見で発言しました。

このエントリーの本文記事は以上です。
国会傍聴取材支援基金の創設とご協力のお願いをご一読くださり、ご寄付をお願いします。 
このニュースサイトは以下のウェブサイトを活用しています。
Ⓒ2022年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki、宮崎機械株式会社。



 
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

きょう木曜日(2/17)に首相が記者会見し、あす金曜日(2/18)にまん延防止延長決定への新しい段取りに

2022年02月17日 07時13分59秒 | 第208回通常国会 令和4年2022年1月
[写真]第49回衆院選の取材で日本全国を飛び回るさなか、北海道「さっぽろテレビ塔前」を訪れた宮崎信行。この日は道全体で「27名」だったのにきのうは「2815名」とわずか4カ月で100倍に拡大。

 まん延防止措置の延長は、前政権の途中から「なるべく木曜日にやる」習慣でしたが、今週は金曜日(令和4年2022年2月18日)となりそうです。それに先立つ前日のきょう木曜日に岸田文雄首相が事前に記者会見する初めての段取りとなりました。

 あす、衆議院議院運営委員会と参議院議院運営委員会が開かれ、「基本的対処方針」の変更について、大臣の事前報告と質疑をすることなりそう。ことしになってからNHKで中継されていません。

 2月20日までの、沖縄県、山口県、山形県、大分県などは「卒業」。

 1月9日から続く広島県は延長が避けられない見通し。高齢者介護施設でクラスターが発生し、陽性者が陽性者を介護する「陽陽介護」も。

 1月27日「入学」の北海道、大阪府、長野県なども延長することになり、知事が公式発表した県もあります。政府は知事の要請があればそのまま決める姿勢をとっています。

 今後ですが、来週は和歌山県のみが「卒業締め切り」。解除ならば、何もないかも。そして、再来週は、東京都など首都圏などが一斉に「卒業締め切り」。ここは、政権支持率を左右する分水嶺になりかねませんので、「ひな祭り(3月3日)」ちょっと前の時期の感染状況と高齢者3回目ワクチン接種状況がカギとなりそうです。

 保育園休園による休業によって負担が増していても、月収がまったく減らない親と、月収がまったくゼロになった親がいます。政治家は、見た目で分からない格差にアンテナを高くすべきでしょう。

このエントリーの本文記事は以上です。
国会傍聴取材支援基金の創設とご協力のお願いをご一読くださり、ご寄付をお願いします。 
このニュースサイトは以下のウェブサイトを活用しています。
Ⓒ2022年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki、宮崎機械株式会社。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「首相1日100万回ワクチン達成ツイート」で与党最速ペース加速、分科会2日建てのワークライフバランス

2022年02月16日 17時24分53秒 | 第208回通常国会 令和4年2022年1月
[写真]東京駅歩いて1分なのに、外壁のどこにも「日立製作所」の看板が見当たらない同社の本社ビル、3年前撮影。

 分科会は、きょうあす2日間開催。与党最速ペースのおかげで、2日間のワークライフバランスは保たれたのかもしれません。

 平成元年は1000法律だったのに令和元年は2000法律とここだけインフレしていますが、政府はおそらくあす「平成23年法律64号を廃止する法律案」を提出へ。調整が続く「経済安全保障法案」(未提出)の規制14分野の一つ「水道」で、更迭された前室長が所有するワンルームマンションで勉強会で知り合った日立製作所の水道ソリューションの女性の部長と会っていたことが、あすの週刊文春で報道されることが分かりました。政府が会社を締め付けることを防ごうとしたのではなく、社外の付き合いを社内の出世に使おうとしたのかもしれません。あまり好きではありません。

【衆議院予算委員会 きょう令和4年2022年2月16日(水)】
 「令和4年度予算案」の審議は17日目で、きのうまで56時間審議。きょうあすは分科会。

 自民党の中川貴元さんは愛知2区で惜敗率60%ですが比例東海ブロックは人数が多く自民の末脚が効いて初当選。「私は名古屋市議を7期やり、政令指定都市議長会会長もつとめた」とアピール。年齢はまだ54歳のようで、ワクチン接種と自治体の関係に詳しいとしました。

 岸田文雄首相は「ワクチン1日100万回を達成した」とツイッターでアピールしており、あす記者会見へ。野党がさらに攻め手を欠いたことになります。

 第一分科会では、衆参事務総長、国立国会図書館長、裁判官弾劾裁判所事務局長らが予算案の所感部分を説明して、そのまま退席しました。第八分科会では斉藤鉄夫国土交通大臣が「国庫債務負担行為を積極的に活用した」と、いっときは財政の透明さを曇らしているとの批判もあった同制度を前向きに語りました。

 次回はあす午前9時から。

【衆議院財務金融委員会 同日】
 「所得税法など改正案」(208閣法1号)の法案審査は3巡目。2巡目からは野党のみになっています。立憲民主党の稲富修二さんは「あまり審議されていないが、航空機燃料税について」質問しました。

 航空機燃料税は納める事業者が少なく、それでいてANA、JALの資金繰り支援のため減税していました。霞が関から見ても、税金が直接特別会計に入る特定財源は数少ないので、国土交通省航空局が残そうとしているのでしょう。

【参議院3つの調査会 同日】
 参考人から話を聞き、質問をしました。

【野党国対 今週】
 有志の会の求めで、立憲民主党の国会対策委員長代理と、日本維新の会、国民民主党、有志の会の「4党派国対代理会談」の協議体を新設。共産党委員長の反発で翌朝、泉健太代表が撤回を指示し、解消されました。この間で、立憲民主党地方議員の一部がツイッターで猛攻撃するなど、現場レベルでは「立共」共闘が浸透していた選挙区の多さをうかがわせました。こういうのは衆議院は報道されて、参議院は報道されない「衆参格差」が顕著ですが、国対がこれだけ地方議員・党員の反応を呼ぶところを見ると、やはり野党は「国対・第一委員室」が最大の権力なんだと感じます。

https://twitter.com/kishida230/status/1493569621731213315?s=20&t=bm8HZwNF8wAulZwQkIIC6g
 





このエントリーの本文記事は以上です。
国会傍聴取材支援基金の創設とご協力のお願いをご一読くださり、ご寄付をお願いします。 
このニュースサイトは以下のウェブサイトを活用しています。
Ⓒ2022年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki、宮崎機械株式会社。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

全労連・小畑雅子公述人「首相の賃上げはメッセージほど大幅にならない」財務省「住宅ローン控除は住宅政策なので国交省と相談」

2022年02月15日 17時48分13秒 | 第208回通常国会 令和4年2022年1月
[画像]小畑雅子・全労連議長、きょう2022年2月15日、衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

 更迭された前の経済安全保障法案室長の経産官僚について「文春砲二の矢」があす午後電子版で出るようです。しかし、予算案のみならず、税制関連法案も既に審議が大詰めとなりました。

【衆議院財務金融委員会 きょう令和4年2022年2月15日(火)】
 「所得税法改正案」(208閣法1号)の審議は3日目で、法案審査2巡目。与党はさっそく質問時間を放棄。

 このため、立憲民主党の野田佳彦委員からの質疑となりました。野田さんは、住宅ローン所得税控除のやや縮小及び延長について「いつまでやるのか、途中でやめられない状態ではないか」と問いました。鈴木俊一財務大臣は「住宅ローン所得控除は、住宅取得者の初期費用の軽減と住宅建設の内需の促進が目的」で始まったとし、時期について「今後の住宅政策のあり方にも関係するので、国土交通省とよく相談する」としました。

 オミクロン禍の東京で新築マンション1戸の価格が8000万円を超えたといいうニュースが出ています。住宅金融支援機構は「ペアローン」という金融商品を開発。これは、不動産は夫婦共有名義なのに、債務は夫と妻が別々に契約してお互いが連帯保証しあう仕組み。ですから、8000万円を35年間で契約すると、夫婦のかすがいになるという深層心理を利用したものです。法制審議会で離婚4条件が審議中ですが、日本の民法では長期の別居か、不貞行為がないと、離婚訴訟は提起できません。このため、夫婦共働き2馬力の「パワーカップル」でも意外と別居のための現金がないので、35年間に離婚するには自分の方から不貞するしかないがその出会いの場もないという夫婦円満のしくみです。平成元年と令和元年で持家率は42%から58%に上がる、20歳代の債務は平均で2・5倍になっています。国土交通省住宅局長で事務次官の経験がない和泉洋人さんが官邸官僚の筆頭になっていたことも政策に影響したと考えられます。霞が関では、総務省、厚労省が戦後の住宅政策の主導権を握っていたら、違った都会の風景になっていたのではないかと指摘する人もいます。

 閑話休題。元総理・野田佳彦さんはG7財務相サミットに出席するよう鈴木現大臣に促しました。野田さんは「財務大臣に出席したが、G20と違い、G7は即応性が速い」としました。長期金利の上昇を抑えるために、日銀が銀行保有国債を無制限で日銀券と交換する操作を前日(2/14)にしたことについて「世界と逆だ」と米欧が通貨量を維持する金融政策に戻した世界と比較し、「金利を上げられない、日本の現状をG20で政治家が伝えるべきだ」としました。黒田東彦・日銀総裁は先週から「岸田さんが黒田さんを途中辞任させる」との情報を何者かに流されつつも広がっていませんが黒田さんは「ウクライナ・ロシア情勢による資源の高騰が懸念だ」とやや自信なさげに見えました。

 次回は、あす(2/16)9時半。

【衆議院予算委員会 同日】
 「令和4年度予算案」の審議は16日目で、中央公聴会が開かれました。

 第2部では、全労連の小畑雅子議長が公述人として登場。私は「日本のナショナルセンター初の女性トップ」として、芳野友子さんをあてこするような記事を書こうかと思っていましたが、陰湿な日本が嫌いだと公言していますので、それはやめときます。小畑公述人は「岸田文雄首相が、分配政策の第一に賃上げを掲げていることは、市場に任せすぎた弊害による、切実な要求にこたえていることについて期待したい。しかし、新しい資本主義という首相のメッセージほどは大幅な賃上げにならないのではないか」との見解を示しました。小畑議長は「誰もが人間らしく暮らせる賃金にすべきで、大幅賃上げ、大幅底上げが不可欠だ」としました。小畑さんは民間より先に公立病院の労働者への配慮を重視し、地域医療構想は廃止すべきだと求めました。この後の質疑で小畑さんは立憲民主党議員から「ヤングケアラー」の質問を受け「社会保障全体で考えるべきだ」と答え、立憲議員は「労働組合も岸田内閣も取り組んでいる」というまとめかたをしました。

 きょうで73時間になったと思います。次回はあす(2/16)で分科会が第一から第八まで開かれます。

【衆議院総務委員会 同日】
 「地方税法改正案」(208閣法3号)「地方交付税法改正案」(208閣法4号)の審議は3日目で、法案審査は1巡目の後半、野党部分でした。

 ただし、特段審議は深まらず、公務員給与、通信、放送の質問も多かったようです。次回はあさって(2/17)木曜日の午後2時20分から。

【参議院 同日】
 ありません。

このエントリーの本文記事は以上です。
国会傍聴取材支援基金の創設とご協力のお願いをご一読くださり、ご寄付をお願いします。 
このニュースサイトは以下のウェブサイトを活用しています。
Ⓒ2022年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki、宮崎機械株式会社。







 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

予算案与党圧倒止まらず立憲焦りが見える5人8~2期で、維新は3人とも1期生、参行監委「稲城市長、消防単独で防災課を24時間配置できる」

2022年02月14日 18時02分39秒 | 第208回通常国会 令和4年2022年1月
 年末に一民間人の立場で居場所がないキッズが集まるとされる「歌舞伎町トー横界隈」を自主パトロールした筆者、年が明け性犯罪「トー横の王」や集団さつ人「若者グループリーダーの43歳」らが検挙されました。私の取り組みも、一定の効果があったのかもしれません=写真=。

 一年前の私は、土日も「囲碁・将棋チャンネル」を見て東北新社を研究。しかし、今年の予算委員会は打って変わった超無風となっています。凪の政局ですが、麻生太郎・山東昭子・佐藤勉3会長が合併した「麻生派」から佐藤さんが脱退の方向。総裁選のときに根掘り葉掘り調べましたが、政治資金収支報告書から見える麻生元総理は、陣笠にほとんど献金しておらず納得です。

 ところで、一年前も指摘し、やや批判を浴びましたが、東京都庁のインフルエンザ感染状況を遡ると「2月第2週は必ず前週比で減少する法則」があります。オミクロン株もインフルエンザ同様の傾向を示しました。

【衆議院予算委員会 きょう令和4年2022年2月14日(月)】

 「令和4年度予算案」は15日目で、そのうち一般的質疑7日目でした。ちなみに集中審議がこれまでに3本やっています。

 7時間コースで、立憲民主党に焦りが見えました。質問者は長妻昭さん8期、福田昭夫さん6期、階猛さん6期、源馬謙太郎さん2期、道下大樹さん2期でした。日本維新の会は3人とも1期生でした。退潮した立憲ですが1期生は15人(徳永久志・元参議院拉致特別委員長を除いて)いて、95人中15人です。3倍増の維新の1期生は26人(前川清成・元参議院経済産業委員長を除いて)で56人中26人。

 長妻さんは8期生で61歳。同期と先輩は党内で18名。泉健太代表よりも14歳年上になります。きょねん、長妻さんは「セイ企画」の中国丸投げがずさんで、「その人の配偶者の年収」とマイナンバーが紐づけ可能な文書が存在する可能性を指摘しました。

 MMT現代貨幣理論や消費税の減税・廃止に前向きな勉強会を組織してきた、福田昭夫さんは、「新自由主義は間違いだったと認めるべきだ」と正面から政府にぶつけました。

 一方、維新の1期生の質問からは宮城県での被災体験などが語られました。但し政府に対しては「震災時の自衛隊の対応」をまとめて答弁するよう求めるなど方向感が定まらない内容でした。

 有志の会の福島伸享さんは「太陽光発電に関して横串をさした法案を出したい」とし、経済産業大臣も「環境のためにやるのになぜ樹木を切るんだとの声もある」と呼応しました。

 審議時間は67時間になったと思います。次回はあす(2/15)火曜日午前9時から中央公聴会。大臣の体があくので、同時間帯に財務金融委員会、総務委員会が開かれます。

【参議院行政監視委員会 同日】
 吉田忠智委員長のもと開かれました。月曜午後1時定例は決算委員会と行政監視委員会の2つですが、予算審議中は大臣が来られないので決算委は開かれません。

 稲城市長と大学教授合計3名からの話を聞き、質疑がなされました。

 維新の清水貴之さんは「国会では決算が遅れている。民間と違い行政の仕事は結果が見えにくい」としましたが、教授から「行政の予算は事業ごとについている」ので、民間と違って結果が見えにくいとの指摘はあたらないとしました。

 N党の浜田聡さんは、稲城市長に質問。東京消防庁は、東京都庁の下部組織ではなく、一部事務組合であって、稲城市は加入していません。稲城市長は「人口9万人の稲城市が消防を単独で持っていることには賛否両論がある」としつつ「防災課を消防に置いている。そのため24時間の対応が可能だ」と述べました。私としてはその理由は、眉唾物だと感じます。消防職員は命がけであることに配慮しつつも、人口400万人いるのに新聞は無い多摩地区の闇がある限り、都民ファーストの会はまだまだ伸長の余地があるし、国民民主党は正直関係ないと思います。

このエントリーの本文記事は以上です。
国会傍聴取材支援基金の創設とご協力のお願いをご一読くださり、ご寄付をお願いします。 
このニュースサイトは以下のウェブサイトを活用しています。
Ⓒ2022年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki、宮崎機械株式会社。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

衆・憲法審査会で玉木雄一郎さん歴史に名を残す意欲か「定足数の憲法解釈にこの場で結論を出し衆参規則を議運委で変えよう」とイニシアチブやや空回りか

2022年02月10日 18時36分05秒 | 第208回通常国会 令和4年2022年1月
[写真]玉木雄一郎さん、4年前の2018年撮影。

 オリンピック開催中の上場企業「テレビ朝日」の記者出身会長(78)が社長に突然復帰。理由は新社長が出張先で飲食費・ゴルフ費を経費で切ったことでスポーツ局が緩んだとのこと。真相は藪の中ですが、「ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記」は宮崎が資本と経営を独占していますので、訴えられない限りは日々現状を維持していきます。訴えられても払える分なら払います。

【衆議院憲法審査会 きょう令和4年2022年2月10日(水)】

 「日本国憲法及びそれに密接に関係する基本法制」に関する自由討議1時間半コースがありました。

 当初予想された、国民投票法の改正ではなく、憲法56条1項の定足数をめぐる議論が中心となりました。

 玉木雄一郎さんが発言。「国民民主党代表の玉木雄一郎です」と名乗り、「今日は開催されて良かった。今後も定例日は開催すべきだ」とし「コロナ禍で明らかになった統治上の問題はオンライン国会を可能とし、国会の機能を維持することだ」と述べ、憲法56条第1項の本会議の定足数3分の2について、唐突に「今この場で、憲法56条1項の定足数は物理的出席を意味する概念ではないとの認識を、全員で得て、衆議院規則106条2項など両院規則を今国会で改正しよう」と提案しました。きょうの議論はこのイニシアチブが最大の話題となりました。他の議員からは「強引だ」との声も出ました。公明党の北側一雄さんは「憲法の定足数は物理的な出席を意味するかどうかというより、出産、病気の欠席をどう判断するかの問題もある」としてこの場で判断できないとしつつ「合意の形成ができるのではないか」と期待しました。おそらく連続当選5期の玉木さんは「国民民主党の代表だった」という歴史的位置づけだけではがまんできないのでしょう。当然です。玉木さんも意外なところで欲を印象で、今国会の議論をリードしそうです。

 立憲民主党の左派の代表である近藤昭一さん(連続9期)は「予算委員会の最中に開かれたことに違和感」「憲法順守義務がある国会議員が議論することに違和感」と2つの違和感を述べ、「国民投票法のCM規制は民放連も反対している」とし、国民投票法の話に戻るよう提案しました。

 次回開催は未定のまま、散会しました。

【衆議院議院運営委員会 同日】
【参議院議院運営委員会 同日】

 改正新型インフル特措法にもとづくまん延防止措置について「13都県は鈍化が見られるがなお必要。高知県から要請があったので、加えて、3月6日(日)まで延長する」としました。

【衆議院予算委員会 同日】
 「令和4年度予算案」は14日目で、一般的質疑6日目。
 立憲民主党の城井崇さんは、更迭されて経産省に帰った、内閣官房の経済安全保障法案準備室長の中谷巌教授の私塾での無届の兼業について、調査報告を予算案の採決前に出すよう、松野博一官房長官に求めました。当然のことだと思います。
 共産党の本村伸子さんは、男女間の賃金格差について質問。席次ナンバー2の野田聖子大臣は、首相・財務省が言及する3月めどの金融調査会の四半期開示情報の新見解を念頭に「男女間の賃金格差」を開示情報に入れることを具体的に言及して答弁しました。一方、本村さんが商工中金の女性の採用が減ったことを指摘したのに対して、経済産業大臣が「一般職を廃止した。そのため女性が減ったのであって、過渡期だ」としましたが、本村さんとかみ合わない展開となりました。1985年の男女雇用機会均等法及び労働者派遣法の施行から37年間続く、「男性・女性」と「正規・非正規」の論理のすり替えこそが本日の雇用劣化不況をもたらしたのだと考えます。
 審議時間は60時間。あすは建国記念の日で、休みです。次回は3連休明け14日(月)9時。

【衆議院総務委員会 同日】
 地方財政計画、「地方税法改正案」(208閣法3号)「地方交付税法改正案」(208閣法4号)の2日目で、法案審査1巡目与党のみ1時間コース。

 与党トップバッターは比例単独の1期生では異例の、柳本顕さん。比例近畿1位、麻生派の所属、事務所は大阪3区にあたる区域で、与党は佐藤茂樹・公明党国会対策委員長が当選。全国的には「あっ橋下徹さんに負けた人だ」というイメージでしょうか。柳本さんは「地域の力が日本の力だ」と語り、地方財政計画の臨時財政対策債の改革に一定の評価を示しました。税財政以外では、先月の大阪市北区の心療内科クリニック放火25名死亡に関連して、ドローンの活用を総務省消防庁に働きかけました。次回は次の定例日、15日(水)。

このエントリーの本文記事は以上です。
国会傍聴取材支援基金の創設とご協力のお願いをご一読くださり、ご寄付をお願いします。 
このニュースサイトは以下のウェブサイトを活用しています。
Ⓒ2022年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki、宮崎機械株式会社。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

所得税法など審議で維新の沢田良さん租税特別措置の新しい資本主義のゆがみを指摘、内閣委員会では男女共同参画担当大臣の広辞苑引用第5版(2008年)

2022年02月09日 23時38分55秒 | 第208回通常国会 令和4年2022年1月
[写真]左が東京湾で、荒川両岸を見つめる宮崎信行。

 「ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記」は昭和29年に上京した父を持つ宮崎信行が荒川の両岸で不動産を所有し賃貸し毎月の家賃収入で生活しながら、宮崎が元日本経済新聞政治部記者のスキルをいかして取材・執筆して14年以上続いています。「東宝」と「日本郵政」の経営を研究して、この方式をつくりました。報道職人なので、自分の仕事について日本語で説明するのが苦手でこれ以上の説明はうまくできません。

 「経済安全保障法案」(未提出)の「タコ部屋」である内閣官房分室の室長が飛ばされましたが、法案そのものへの影響は軽微か。

【参議院本会議 きょう令和4年2022年2月9日(水)】
 元内閣総理大臣の元衆議院議員、海部俊樹君への哀悼を山東昭子議長が読み上げました。当時は同じ派閥です。元総理は参議院でもやるようです。

 国会同意人事は、国家公安委員、公正取引委員、国交省の運輸安全委員長ら五十数名が認められ、両院で同意を得ました。

 「ウクライナ憂慮決議」は全会一致。およそ100日前衆議院に転じた林外相は「ウクライナ国境付近の緊張の高まりは予断を許さない状況。今後事態が急変する可能性もある」と踏み込んだ現状認識を示して、G7との連携を約束しました。

【衆議院予算委員会 同日】
 「令和4年度予算案」は13日目で、一般的質疑5日目。

 最速ペース。きょねんは、初日の「東北新社・菅長男」が通過日に「内閣広報官を含めた、元・前・現局長一斉更迭」まで引きずりました。当ニュースサイトで既に明かしているように「政府参考人として答弁する総務省官房長と人事院の国家公務員倫理審査会事務局長は、自治省同期入省だから、最後の最後に旧郵政を切って、総務省を守るはずだ」という見立てを初日から予算委員に提供していた通りになりました。その委員は選挙でも当選しました。今年の最速通過公算が参院選にどうなるかは分かりません。立憲民主党にとって一つの実験といえるかもしれません。次回はあす9時から一般質疑。

【衆議院財務金融委員会 同日】
 「所得税法など改正案」(208閣法1号)2日目。

 宮崎が「あの暑い夏の総選挙」2009年第45回衆院選で公示の朝訪れた埼玉15区。日本維新の会の沢田良さんは得票率は22%ながら比例北関東では最上位で当選、党の人気ぶりを証明しました。沢田さんは、「住宅ローン減税延長にともなう税収減が1・3兆円なら、恩恵にあずかれる人は国民全体の一部であり、政府が産業政策の見地で法人税・租税特別措置で減税を簡単に行えてしまっており公平性をゆがめている」としました。国民民主党の岸本周平さんは民主党政権の租税特別措置透明化法を紹介しました。

 次回定例日の金曜日は祝日なので、次回は15日(水)で、午前9時から。

【衆議院内閣委員会 同日】
 8大臣所信的あいさつに対する一般質疑だけで終わりました。次回から「警察法改正案」(208閣法2号)が審議入りするのではないかと予想されます。

 きょうの審議の中で、維新の堀場幸子さんが「私は女子校のためリーダーが女性なのが当たり前だと思っていた」とアコンシャスバイアスに基づくDVなどを質問。第5次男女共同参画5か年計画に基づき、「DV防止法改正案」(未提出)を先取りしました。維新の1期生は新見地を感じますが、堀場さんは法改正の経緯について不明確な面がありました。

 今国会で精神的暴力と配偶者間性暴力がDV法に加わる見通しですが、野田聖子男女共同参画相は「「広辞苑第5版によると暴力とは乱暴な力、違法な力だ。女性の深刻な暴力がある」としました。あとで「男性もだ」と付け加えました。

 ところで、広辞苑の第5版は1998年に発刊され、2008年に第6版、現在は第7版。男女共同参画局の原課にある広辞苑が第5版が1998年発刊となると、総理府本府から引っ越したのか。それとも、内閣府でメルカリで買ったのでしょうが。岩波書店は反政府的との認識もエリート官僚にはありそうですが、最新のものを購入すると、私も含めた広い意味でのマスコミ人にお金が回り、日本社会を明るくする松明が明るくなりますから、財務省・会計検査院も、「最新版かどうか」をチェックして予算案をつけるべきでは。

 れいわ新選組の山本太郎代表が、2019年以来の国会質問にのぞみ、オミクロン禍で「一律給付金を新大臣のもとで再給付すべきだ、との声が多い」「アメリカで3度の現金給付の多くが預金に回ったが、景気を緩やかに回復している」と現金給付を求めました。

 法案審議入りは見送られ、次回は未定のまま散会。

【参議院3つの調査会 同日】
 芝博一さんらが会長をつとめました。

【参議院議院運営委員会 同日】
 開かれました。あすは衆とともにまん延防止措置の延長と高知県追加の政府報告とと質疑。

●あすの予定
 衆議院憲法審査会は野党も出席して、自由討議1時間半。日切れ法案が5本ある衆・総務委では地方税法・地方交付税法の審議。予算は一般質疑3時間。両院議運委でまん延防止措置延長。


このエントリーの本あ記事は以上です。
国会傍聴取材支援基金の創設とご協力のお願いをご一読くださり、ご寄付をお願いします。 
このニュースサイトは以下のウェブサイトを活用しています。
Ⓒ2022年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki、宮崎機械株式会社。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

和田有一朗さん「初質問の場にいたるまでお力をいただいたすべてのみなさんに感謝」国会は無風のまま自民機関紙で「堀内大臣のワクチン部屋模様替え」

2022年02月08日 17時53分21秒 | 第208回通常国会 令和4年2022年1月
[画像]和田有一朗さん、衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

 国会はまったく無風となっています。

 「ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記」は、衆院選1日目2日目3日目の現地取材選挙区が立憲民主党開票センターの当選区として張り出されました。抜きんでた選挙区報道能力の高さは、永田町では知られた話ですが、私が早稲田大学鵬志会の第8代幹事長だから。第1代幹事長の和田有一朗さんがきょう初めて国会で質問しました。この中で、林外相は「台北駐日経済代表処」の名称を変更するかどうかは台湾政府が決めることだとの新しい見解を答弁しました。

【衆議院予算委員会 きょう令和4年2022年2月8日(火)】
 「令和4年度予算案」は12日目でそのうち一般的質疑4日目。まず中央公聴会が15日(火)で決まりました。

 日本維新の会で、兵庫3区で得票率36%。維新は比例近畿で10議席を確保し、その2番目で初当選した和田有一朗さん。神戸市議・兵庫県議としては垂水区選出。末松信介文部科学相も垂水区が地元。和田さんは灘区出身、末松さんは西区出身で、垂水区に選挙区を求めました。私も阪神大震災の一年前に、かなり丁寧に後援会つくり戸別訪問をしましたが、神戸の坂の上の文化住宅前の公道で子供たちが中には上半身裸で遊ぶ姿の先の夕焼けを覚えています。

 和田さんは57歳ということで、これに先立つ高橋英明議員は「我が党は非常に若い人ばかりですが、きょうはおじさん2人です」としました。和田さんは「国会で初めて質問させていただき、大変緊張しています」と切り出し、「この場にいたるまでお力をいただいたすべてのみなさんに感謝します」と述べました。

 そして、「さきほど、台湾政府の福島・千葉県産品の輸入禁止措置が解除されたようだ」とし、懸念される台湾海峡有事を先取りして、台北に防衛駐在官を陸海空一人ずつ置くべきだとしました。岸信夫防衛相は「基本的価値観を共有する台湾には防衛省OBが交流協会につとめて情報を集めている」としましたが現役の配置にはふれませんでした。「台北駐日経済代表処」の名称に「台湾」「大使館」と名乗る可能性について林芳正外相は「台湾側が決めることだ」との見解を示しました。台湾出身者が「中国籍」となることについて古川禎久法相は現状を維持しました。和田さんは末松文科相にも質問を通告しましたが、答弁の機会はありませんでした。

 次回はあす9時。審議時間は54時間になったと思います。

【衆議院本会議 同日】
 まず「元自民党総裁・元衆議院議員海部俊樹」さんに対する弔詞の朗読があり、「政治改革」に尽力したことも、選挙制度に詳しい細田博之議長が言及しました。

 国会同意人事があり、国家公安委員、公正取引委員ら五十数名が決まりました。私がこれまで新聞等で名前を知る人は五十数名に一人もいませんでした。

 ロシアの名指しをさけた「ウクライナを巡る憂慮すべき状況の改善を求める決議」がれいわ反対、自公立維国共の賛成多数で採択されました。「週内開戦五分五分」との見立てもあるウクライナ情勢ですが、国会の歴史で「憂慮決議」は過去にないようです。立法府とし過去にも「拉致の早期解決を望む決議」との他力本願の決議は過去にもありますが、「憂慮決議」もやや「アリバイ決議」という気もします。

 この後、「地方税法改正案」(208閣法3号)、「地方交付税法改正案」(208閣法4号)が審議されました。総務大臣だけだったので、今年は重要広範事案の指定はないようです。

 立憲民主党の岡本あきこさんは代表質問で「固定資産税は商業地の上昇額を2分の1に抑制することになっているが、固資税は市町村の基幹税目であり、本来、地方自治体固有の税収に、国の判断が入ることは極めて控えるべきだ」と述べました。

【衆議院総務委員会 同日】

 何らの理由で理事会が長引きました。日切れが5議案あります。

 大臣所信的あいさつに対する一般質疑の前回の続きがありました。共産党の宮本岳志さんの質問の冒頭で、金子恭之大臣が「昨年の統計委員会で、委員に配布した資料に宮本議員の名前が誤りがあった」と詫びました。宮本さんは「私の名前の間違いは大したことが無いが、一国の統計の中でも総務大臣が指定する基幹統計に誤りや不正があれば重大事態であります」と応じ、統計法第1条の内容を更問いしました。今国会無風ですが、統計問題も再燃しています。

 この後、「地方税法改正案」(208閣法3号)、「地方交付税法改正案」(208閣法4号)が地方財政計画とともに説明されました。質疑は10日木曜日午後2時30分。

【その他の衆議院 同日】
 議運委の理事会など、財務金融委員会理事会、文通費をめぐる衆参各党実務者の協議会の顔合わせがありました。あす午後は財金委、内閣委で日切れ法案審議もあります。ワクチンと新しい資本主義の話題が中心か。
【参議院 同日】
 火曜日ではやや異例の議運委理事会がありました。あすは3つの調査会が開かれます。またあす午前10時に、本会議も設定されました。
【自民党 同日】
 機関紙「週刊自由民主」の予告版として「堀内詔子ワクチン大臣チームの強化へ」という趣を異なる記事がホームページで公開されました。この記事は「岸田文雄総理が第3回目のワクチン接種の目標を1日100万回と設定したことに伴い、堀内詔子ワクチン担当大臣のチームが強化されます。河野太郎前大臣時代に大臣を支えたメンバーが再びワクチンチームに異動するとともに、ワクチンチームの部屋も堀内大臣室の近くに移動します」としました。

 政府の省内の模様替えを週刊自由民主が報じるのは異例。私としては「役員会や総務会で脇雅史参議院幹事長が政府に苦言」という記事が毎週のように載っていた頃の週刊自由民主は面白かったと思います。

 また、水落敏栄さん78歳が、日本遺族会の後継者が見つからないため、半年前の引退宣言を撤回して出馬すると、きのう、新潟県で発表しました。遺族会は10年前にも候補者が見つからなかったことがありますが組織はなお継続しています。

【立憲民主党常任幹事会 同日】
 JAMと基幹労連が第26回参院選に擁立すると以前から発表し、全国行脚をしている、議員秘書(柳田稔事務所)出身の村田享子(村田きょうこ)さんについて、立憲民主党公認内定を決定しました。

このエントリーの本文記事は以上です。
国会傍聴取材支援基金の創設とご協力のお願いをご一読くださり、ご寄付をお願いします。 
このニュースサイトは以下のウェブサイトを活用しています。
Ⓒ2022年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki、宮崎機械株式会社。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ワクチン「1日100万回接種を2月のできるだけ早期にめざす」と首相「正念場」、支持率8ポイント減少で、堀内詔子ワクチン相の厚労省内チームは12月末に解散していたことが明らかに

2022年02月07日 19時22分08秒 | 第208回通常国会 令和4年2022年1月
[写真]きのう日曜日午後の池袋は「8割程度」の印象、右奥の建物が、セブン・アンド・アイが資本売却を決めた西武百貨店のビフォーバブル消費の象徴「パルコ」。

 オミクロン波は感染者日8万ないし10万人でアジアで最も悪い成績に。3回目ブースター接種は数%。読売新聞世論調査で8ポイント内閣支持率が落ち、首相が「1日100万回」の目標を掲げました。法治主義から人治主義となった官邸で、菅義偉なき官邸に岸田丸が漂流しています。

【衆議院予算委員会 きょう令和4年2022年2月7日(月)】

 北京五輪はさっそくジャンプで小林陵侑さんが金メダル。ゆうべは「長野以来」がバズワードとなり、「24年前に生まれた子供がきのう24歳になりました」と、筆者の本籍地で高祖父・曾祖父・祖父が助役や村会議員をつとめた自治体を含む長野市を中心とした1市3町の1998年オリンピックへの思い出とその後の人生が語られました。ちなみに、1998年2月の読売世論調査で内閣支持率は34%、自民党支持率は28%、最大野党支持率が5%、老舗野党支持率が3%。24年経った今月は58%、40%、5%、7%。当時の橋本龍太郎首相(自民党総裁)・江田憲司政務秘書官らの「橋本行革・普天間合意だけが根拠の自信」はなんだったんでしょう。

 「令和4年度予算案」の審議は11日目で、集中審議3本目「コロナと内外の諸情勢等」。7時間コース、ノンストップ定時運航。審議時間は58時間になったと思います。

 自民党の谷公一筆頭理事(7期、二階派、69歳)は「正念場を迎えたしっかりと目標を立てるべきだ」と促し、首相は「2月のできるだけ早期に1回100万回までペースアップすることをめざして、取り組みを強化していく」と答弁しました。目の敵にされる「紙」をめぐって、谷さんはデジタル教科書は紙の教科書より学力が低いとも指摘しました。

 高階恵美子さんは衆議院に転身し、日本看護協会は後継者を参院選で公認しています。高階さんは以前は宮城県連に属していたと思いますが、比例支部を、島根1区に置いたとSNSで発表。安倍派の細田博之議長の後継も交じえて地方選を指揮することになりそうです。コロナというより、障害者福祉と抗原検査キットを中心とした質疑。

 自民党の大串正樹さんは「貧困に関する正確な統計のEBPM」が必要だとして党内でPTを立ち上げたとして、後藤茂之厚労相も期待を示しました。

 立憲民主党の小川淳也政調会長は、ある会合で菅前首相から感染者が1日5000人を超えたときの心労を危機、首相も危機感を持つよう語りました。アベノマスク配付後の第2弾としての介護施設追加分などの布マスクの配付で、厚労省職員の負担が増していると指摘しました。

 大串博志筆頭理事の質問に対して、堀内詔子ワクチン相の下にあった厚労省のチームが第5波が終息した翌々月のきょねん12月に解散していたことが明らかになりました。

 共産党の赤嶺政賢さんは、在日米軍の感染の情報共有で、赤旗の取材と日本外務省の説明に齟齬があるとし、林芳正外相は日米合同委員会の開催の日時や場所に言及しながら、同じような内容の長広舌を繰り返しました。

 有志の会の緒方林太郎さんは、NHK入りで仮に長くなると北京冬季五輪中継に食い込んでしまうと切り出しました。様々な思いや環境で自宅でテレビで見ていて、政治が近づいているような印象を持った人がいるかもしれないし、いないかもしれません。

【参議院 同日】
 なし。

●あす以降の予定

 あす(2/8)火曜日は朝9時から一般質疑。午後は衆議院本会議で「地方税法改正案」(208閣法3号)が審議入りし、総務委で一般質疑の残りをした後に審議入りのはこび。木曜日(2/10)まん延防止措置の延長の決定が避けられない情勢。立憲民主党政策調査会はあす(2/8)経済安保法案のPTを新設し、岡田克也さんが座長となり、さっそく政府から「有識者会議報告」をヒアリングするもよう。
 
このエントリーの本文記事は以上です。
国会傍聴取材支援基金の創設とご協力のお願いをご一読くださり、ご寄付をお願いします。 
このニュースサイトは以下のウェブサイトを活用しています。
Ⓒ2022年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki、宮崎機械株式会社。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【法案】今週提出される「地球温暖化対策推進法改正案」に「株式会社脱炭素化支援機構の設立」というお花畑な条項、官僚もグレタくなるのではないか

2022年02月06日 18時12分17秒 | 第208回通常国会 令和4年2022年1月
[写真]環境省に向かうエレベーターは青くペインティングされている、東京霞が関で、きょねん撮影。

 今週閣議決定され、第208回国会に提出されるはこびの「地球温暖化対策推進法改正案」の中に、「株式会社脱炭素化支援機構」を設立して、企業に資金提供できる内容が盛り込まれていることが、当ニュースサイトの独自の取材で分かりました。

 「SDGs持続可能な開発目標」と、「COP26パリ協定」の国内実施のため、菅内閣発足時に打ち出した「2050年カーボンニュートラル」を実施する改正が建前ですが、現行法には「国が予算を確保する責務」はありますが、「事業者に対する財政・融資の所要の措置」は法定化されていませんでした。

 法案は、あさって令和4年2022年2月8日(火)の閣議以降に決定される見通し。

 政府は予算関連法案として審議してほしいと与党国対に求めました。その前提となる令和4年度予算案では、この政策課題を環境省予算の目玉として、省エネの交付金の新設や、省エネインフラの輸出を政府が推進する予算が盛り込まれていますが、「株式会社脱炭素支援機構」は見当たらず、どういうプロセスで混じり込んだのかは不透明です。この株式会社は民間企業にお金を出したり、お金を貸したりするのでしょうが、政府と違い交付決定の理由を開示する必要はなさそう。

 COP3京都会議議定書条約の国内実施法としてできた「温対法」。ライフワークとして取り組んできた、立憲民主党の福山哲郎さんは「基本法の法案」をつくり、2009年に閣法(174閣法52号)となりました。鳩山首相辞任で時間切れとなった基本法には「中長期的な目標」が書き込まれています。しかし、「温対法」にはそれがなく、閣議決定文書の策定を求めているだけです。

 産業革命以後の人間の活動にはすべて二酸化炭素が伴います。人間の活動が地球の気候をも変えるという「進化論」を前提とした現代国際社会において、2050年カーボンゼロのSDGsをうたって、選別をしてお金を出したり、融資をしたりする場合に、もっともらしい理由で政府のお友達に不透明な決定がされるのではないかとの懸念を人々は持ちます。資本主義は経済成長を前提として構築されており、より悪い未来を提示して、そうならないように対策するうえで、銀行融資などの仕組みはそぐわない。私は別にグレタ・トゥンベリさんを批判して、女性差別、若い人差別だと言われてもいいです。

 福山さんらが2008年頃に、中長期的目標を数字で書き込んだ法案を作成したのは民主党政権特有の前のめりだったかもしれません。福山さんは、その後は会派というよりも、政府・党の役に恵まれ、先日まで最大野党幹事長もつとめました。2008年に、郵政選挙からの再起を期す日々にアル・ゴアさんの映画を見て感動した岡田克也元代表を本部長に誘い、シンポジウムも主催するなどして、政権交代後に、外務省で大臣・副大臣コンビを組むことになりました。閣法の答弁機会はなく衆議院を通過したのに成立しないという珍妙な結果となった「基本法」が成立していたら、官僚たちも条約と閣議決定文書のはざまが見えて、少数者の思惑が紛れ込むことを防げたかもしれません。

このエントリーの本文記事は以上です。
国会傍聴取材支援基金の創設とご協力のお願いをご一読くださり、ご寄付をお願いします。 
このニュースサイトは以下のウェブサイトを活用しています。
Ⓒ2022年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki、宮崎機械株式会社。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする