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ニュースサイト 宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が3党協議を現地で取材したり国会中継を見たりして雑報を書いています。

野党6党は柳瀬元首相秘書官の証人喚問を求めて欠席戦術も、与党がPFI法改正案などの審議強行

2018年04月20日 17時08分29秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

[写真]国会議事堂=左側=と宮崎信行、きのう2018年4月19日、民進党本部内から。

 野党6党が欠席戦術。柳瀬元首相秘書官の証人喚問を求めており、加計面会問題、森友公文書など問題、イラク日報問題、財務事務次官テレビ朝日記者セクハラ問題、厚労省野村不動産問題が同時に「炎上」しています。

 自民党は、PFI法改正案などの審議を野党6党欠席のまま、強行。

【衆議院内閣委員会 平成30年2018年4月20日(金)】

 委員長は9時から9時8分ごろまで、立憲民主党、希望の党、無所属の会、共産党、そして自由党に出席を促しましたが、欠席のため、審議を強行。
)、
 新自由主義をすすめ公務員の賃金差を広げる、「PFI法改正案」(196閣法18号)の質疑をスタート。与党質疑だけで散会しました。

【衆議院厚生労働委員会 同日】

 「生活保護法、生活困窮者自立支援法、児童扶養手当法改正案」(196閣法20号)、「子どもの生活底上げ法案」(196衆法9号)。

 野党6党は欠席ですが、法案提出者の池田真紀さんは答弁席に。その後、答弁席を含めて、野党4党は欠席。与党の質疑の後、いわゆる空回し。けっきょく午後5時過ぎまで空回しして散会しました。与党もご苦労なこっただと思いました。

【衆議院環境委員会 同日】

 「気候変動適応法案」(196閣法27号)。開会せず、流会しました。

【参議院 同日】

 参議院の、本会議の定例日は、月曜日、水曜日、金曜日。

 上がり議案がありますが、本会議は設定されませんでした。 

このエントリーの本文記事は以上です。

(C)2018年、宮崎信行。

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参・厚労委では桜井充さんが「毎回遅れるな、理事会を5分早く始めろ、大臣も拘束されている」と一言、衆議院は本会議で森林経営法案が通過

2018年04月19日 21時59分46秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

 財務省の福田淳一事務次官辞任後のきょう未明、テレビ朝日が同社女性記者だったと緊急記者会見。報道局長は取材協力費はないとしました。これ、雑誌社の取材協力費の源泉徴収票を国税庁がみれば、財務省は「ネタ元」を把握できるはずです。いうまでもなく財務省・国税庁にしかできない技です。白色申告ジャーナリストの私が、手元にある、いただいた源泉徴収票をみると、そこには何月何日号の何の特集まで明記してあります。これは、雑誌社は自分を守るために当然のこと。テレ朝は以前も半年以上、国税庁が会議室を占拠して調査したことがあったはずです。あの出入りが激しい華やかなテレビ局で、報道局の出入りはごくわずかでしょう。が、財務省が新潮社やテレ朝を調べることはあってはならないと考えます。権力の攻防です。私は、世論形成者の誰もこのことに気付いていないことは、やや残念に感じます。どんなに威張っていても、財務省・国税庁に比べれば、テレ朝、新潮社は「弱者」です。法人税を払わないNHKをはじめ、法人税を払う全メディアがスクラムを組んでたたかった方がいいように感じます。

【衆議院本会議 平成30年2018年4月19日(木)】

 まず、鈴木俊一五輪相の永年在職表彰がありました。首相経験者の世襲ですが、2009年に完全落選(比例も含めて落選)しており、3年3か月空いていたので、一人だけの表彰となりました。浪人中の東日本大震災のときに東京に居た話、そういえば当時そういう話がありましたが、率直に演説。ちなみに、NHKが先週始めた「NHK政治マガジン」で、鈴木さんの好きなそばランチは、2910円とあります。かつ丼もつかず、海老天がつくわけでもないのに、2910円のそばランチ。きょうたまたま近くに行ったのですが、きょうは時間がなく、私もぜひ、一回だけ、試してみたいと計画しております。

 「森林経営管理法案」(196閣法38号)と「独立行政法人農林漁業信用基金法改正案」(196閣法39号)は一括して採決され、賛成多数で可決し、参議院に送られました。森林環境税の特定財源化をはかる法案で、かなりの重要法案です。花粉症対策もしてほしいところです。

 租税協定は外務省ですが、実際は財務省が交渉し、条約の日本語訳もほとんどつくっています。国際的な企業が法人税の支払いが有利な納税国を選ぶ際に、各国が一体して網を狭める、「BEPS条約の承認案」(196条約4号)は全会一致で承認され、参議院に案を送付しました。「日本デンマーク租税協定」(196条約8号)「日本アイスランド租税協定」(196条約9号)は、共反対、自公立など賛成多数で承認され、参に送られました。

 「商法など改正法案」(196閣法12号)は全会一致で可決し、参に送付。

 「障害者、高齢者、交通バリアフリー法改正案」(196閣法23号)は全会一致で可決し、参へ。

 この後、「海外インフラへの我が国事業者の促進法案」(196閣法32号)が石井啓一国土交通大臣から趣旨説明され、審議入り。立憲民主党神奈川4区の早稲田夕季さんらが代表質問しました。

【参議院総務委員会 同日】

 「電気通信事業法など改正法案」(196閣法33号)が趣旨説明され、審議入りしました。

【参議院厚生労働委員会 同日】

 まず、訂正。前回の委員会で「医療法及び医師法改正案」(196閣法60号参先議)が趣旨説明され、審議入りしていました。書き漏らしていました。

 毎回遅れて始まるので、民進党の桜井充さんが「まず、委員長や理事に言いたいが、午前10時開会が毎回遅れている」とし理事会に時間がかかるのなら、午前9時50分ではなく、9時45分に理事会を設定することも考えるよう求めました。桜井さんは「大臣の拘束時間も長くなる」と促しました。

 法案は、医師が少ない県の知事が、県内の医学部に、地元出身者枠を設けるよう促すことができるようになる法案。

【参議院経済産業委員会 同日】

  前日の本会議で審議入りした「生産性向上特別措置法案」(196閣法21号)と「産業競争力強化法改正案」(196閣法22号)が委員会でも趣旨説明され、そのまま、野党の質疑。

【参議院外交防衛委員会 同日】

 「マラケシュ条約の承認案」(196条約1号)と「香港条約」(196条約2号)。

 冒頭、自民党の猪口邦子さんが、理事懇談会で防衛事務次官が謝罪したとして、小西洋之さんに対する、3等空佐の「国民の敵だ」との発言をいましめました。

 承認案は両方とも全会一致で承認されました。あすは本会議が無いので、両院承認は来週になります。


【参議院農林水産委員会 同日】

 「相続未登記農地利用促進法案」(196閣法36号)。
 
 委員会を休憩して理事会で協議し、採決を見送りことになりました。議題を持ち越して、散会しました。

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野党、衆厚生労働委のみ欠席戦術、空回しも与党は採決はせず散会、「ひらがな商法」あっさり可決、参本でサンドボックス審議入り

2018年04月18日 18時35分51秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

[画像]質問する、無所属の会の安住淳さん、2018年4月18日、衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

 だいたい、財務省主計局というのは、昔から、2000円ぐらいの飲み屋にある、キリン・アサヒビールの、水着姿の女性がビールジョッキを持ったポスターが室内に張られていて、異常な感じでした。そういう役所は他にもありますが、おそらく主計局は予算の執行調査で出先に行くことはあっても、他省の本省に出向くことは少ないでしょうから、その異常さに気付いていなかったかもしれません。一方、女性記者では、正副官房長官の1人の秘書官付が、聞かれていないのに、長官の日程をべらべらしゃべったり、特定のテレビ女性記者だけ内閣改造のニュース速報を連発するということもありました。福田淳一さんは、財務省の主計局長・事務次官だから、密室に押し込まれることはないだろう、という見通しが、恒常的なセクハラにつながったのかもしれません。自民党市議会議員団が、20歳代の女性記者に対して「30歳代後半なのは、見れば分かるけど、三十何歳なの?」と口々に聞かれているので、「自民党の地方議員なんてそんなやつばっかりだし、そもそも意図的にからかっているんだから、興味を持たれて良かったんじゃないの」と返答したこともあります。白色申告ジャーナリストとしてがんばっちゃおうかと思いましたが、財政研究会(財研)も新聞労連も各々統一声明文も発表したようですから、収束の方向に向かうのではないでしょうか。法人税非課税のNHKもがんばってほしいところ。それで、今、午後6時半に時事通信ニュース速報が来て、福田氏は大臣に辞表を出したようです。さっさとやめればよかったのに。

 政局は、自民党国対が、「柳瀬元秘書官の来週の衆参予算委招致は、参考人で」と申し出て、立民国対が当然拒否。きょねん、都議選惨敗を全国自民党が深刻に考えて開いたガス抜きの閉会中審査で「記憶する限りでは、会っていない」と繰り返した柳瀬氏だけに、参考人はありえないと考えます。

 また、小西洋之・民進党参議院議員に対して、統合幕僚幹部勤めの三等空佐が「国民の敵だ」との罵声を一昨日夜に浴びせていたことが発覚して、昨日、統幕長が小西さんを議員会館に訪ねて謝罪。きょうは、防衛事務次官が参・議運委理事会で謝罪するといった、過去に例がない事態が頻発しています。

【官報 平成30年2018年4月18日(水)】

 3法律が公布されましたが、このうち、国際観光旅客税法は、平成30年法律16号として公布されました。来年1月施行。

【衆議院外務委員会 同日】

 無所属の会の岡田克也元外相が質問。「アメリカは必ずしも国際法にもとづいて行動するわけではない」とし、シリアと化学兵器をめぐる米英仏の軍事行動について慎重に情報を集めるよう、河野太郎外相に促しました。

 「BEPS条約の承認案」(196条約4号)は全会一致で承認すべしと決まりました。「日本デンマーク租税協定」(196条約8号)と「日本アイスランド租税協定」(196条約9号)は、共反対、自公立などの賛成多数で承認すべしと決まりました。

【衆議院財務金融委員会 同日】

 無所属の会の安住淳元財務相が質問。地銀の統合について、公正取引委員会と金融庁の政府参考人をならべて質問。安住さんは、「長崎県の地銀で、親和銀行と十八銀行の統合に、公取が待ったをかけた。私は両行とも関係ないが、マイナス金利の影響で地方銀行は本業が赤字で悲鳴が出ている。最大の障害は公取となっており、確かに選択肢が少なくなる、との公取の指摘はもっともだが、ここからは政治の話として、スピード感が必要だ。県庁所在地にはいくつも銀行がある」としました。麻生太郎金融相は「長崎県は離島が多いから2行ともつぶれたら困る。金融庁としては、地域の住民のためにも合併させたい。公取と金融庁の内々の話し合いをすすめる」と賛同しました。

 一般質疑として、福田事務次官セクハラ発言が中心となりました。人事院は、組織外の問題は、人事院マターとなると答弁。官房長に加えて、大臣・副大臣・政務官も、1人を除いて、全員が、声は福田次官に似ていると、明言しました。

【参議院本会議 同日】

 衆参で吊るしていたと思われる、新自由主義の行きつく果てである、レギュラトリーサンドボックスを盛り込んだ、「生産性向上特別措置法案」(196閣法21号)と「産業競争力強化法改正案」(196閣法22号)が、趣旨説明と代表質問で審議入りしました。

 この後、委員会での審査が終わり上程された法案の採決。

 「市町村合併特例債法5年延長法」(196衆法11号)は、投票総数232、賛成232、反対0の全会一致で可決し、成立しました。

 「障害者による文化芸術活動の推進に関する法律案」(196参法7号)は、投票総数231、賛成231、反対0の全会一致で可決し、衆議院に送られました。

 「国際文化交流の祭典の実施の推進に関する法律案」(196参法8号)は、投票総数230、賛成216、反対14の賛成多数で可決し、衆議院に送られました。

 「改正人事訴訟法」(196閣法11号)は、投票総数230、賛成230、反対0の全会一致で可決し、成立しました。国際離婚などで、日本の裁判所の管轄範囲などの辞令を整理してまとめた改正法律。共謀罪法の混乱なども影響して昨秋の解散で廃案となりましたが、今国会では全会一致で成立しました。

 「改正都市再生特別措置法」(196閣法24号)は、投票総数231、賛成215、反対18の賛成多数で可決し、成立しました。

【衆議院厚生労働委員会 同日】

 裁量労働調査改竄、東京労働局長の更迭とそれに前後する大臣答弁の時系列の矛盾が出ており、もめています。

 衆議院厚生労働委員会の運びに反発して、野党4党(立憲民主党、希望の党、無所属の会、共産党)は一致団結して欠席戦術にでました。

 「生活困窮者自立支援法改正案」(196閣法20号)の対案である「子どもの生活底上げ法案」(196衆法9号)の提出者である野党議員は出席して答弁しました。野党4党の質疑時間は空回しとなりました。ただし、質疑の終局宣言や採決はせず、次回に持ち越しました。

【衆議院法務委員会 同日】

 「商法など改正法案」(196閣法12号)。4時間余りの質疑で、終局。採決の結果、全会一致で可決すべし、と決まりました。六法がすべて現代語ひらがなになる改正法律案ですが、あっさり決まりました。

【衆議院内閣委員会 同日】

 「PFI法改正案」(196閣法18号)が、梶山弘志・地方創生担当大臣から趣旨説明されました。国、自治体を通じてそうですが、PFI事業のことを「特定事業」というのが個人的に好きになれません。特定事業とか特定事業者とかやるんだったら、公でやらないという考え方があってもいいでしょう。

【衆議院農林水産委員会 同日】

 「農林年金廃止法改正案」(196閣法37号)が審議入りしました。3階部分を一時金で済ませることができる改正法です。これに先立つ、一般質疑では、無所属の会の金子恵美さんが「森林経営管理法案が通過したが17本の附帯決議がついたことからも課題は山積。とくに林業の担い手を育て方が大事だ」と問題提起しました。

【衆議院経済産業委員会 同日】

 「不正競争防止法・JIS法・特許法・商標法・弁理士法などの一括改正法案」(196閣法30号)が趣旨説明されました。束ね過ぎです。とくに、日本工業規格を日本産業規格に改正条項は、経産省の権限拡大のみならず、おもてなしで過労死推進のようにも感じられ、できればやめてほしいです。

【衆議院国土交通委員会 同日】

 「障害者・高齢者・交通バリアフリー法改正案」(196閣法23号)が全会一致で可決しました。これに先立ち、野党4党が修正案を提出しましたが、与党反対、野党4党賛成少数で否決されました。

【参議院国際経済・外交に関する調査会 同日】
【参議院国民生活・経済に関する調査会 同日】
【参議院資源エネルギーに関する調査会 同日】

 開かれました。

【参議院議院運営委員会 同日】

  理事会に防衛事務次官が出席し、統合幕僚監部三等空佐の小西洋之さんに対する「国民の敵」暴言を詫びました。

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参議院議員立法「障害者文化芸術推進法案」超党派で委員会通過、衆では警察庁の利権緩和の法律が成立

2018年04月17日 17時28分38秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

[写真]宮崎信行、きょねん2017年、宮崎信行撮影(再使用)

 霞が関・永田町の常識が次々と崩れており、私は楽しくてたまりません。あまりに不祥事があるので、9月の自民党総裁選より手前に解散があるのではないか、との観測が、今週頭から急激に広がっています。また、1月上旬に、森山裕・自民党国会対策委員長が、「一般質疑を減らそう」との情報発信をしましたが、各委員会とも所管省庁の一般質疑(法案審査ではない国政調査)をやらないわけにはいかないだろうという情勢で、国会は開いているけど、法案審査が遅れています。

【衆議院本会議 平成30年2018年4月17日(火)】

 「改正古物営業法」(196閣法42号参先議)が、全会一致で可決し、成立しました。警察庁がその権限をやや手放す法律。これまでは、古物商免許を持っている法人が移転した場合、その先の県警の公安委員会に届ける必要がありました。これはまさに私が昨年10月に参加した、所轄署の説明会で、おまわりが「東京で廃業した法人が古物商免許を返納しなかったので、捜査して徹底的に追跡して、北海道で返納させる行政処分をしました」と参加者をしめつけ。ところが、残り時間5分のときにそれをやったので、参加者が次々立ち上がり帰りだしたので、おまわりが「ここに居る(年会費を協力団体に払っている)みなさんは、そんなことありませんから、(警察の)味方だと思っていますから!」と絶叫する始末になりました。その、県を越えて支店を出した場合に、手数料を警察に納める必要があったのが、要らなくなる法改正。今国会で、省庁がその権限の一部を手放す規制緩和法律ははじめてかも。国対のうまい警察庁だけあって、政府は63本の法案を出していますが、15番目という早い成立となりました。どんな組織でも窓際ポストは必要ですが、警察庁は、上がしっかりしてるな、信頼できるな、という印象をより強くしました。

 本会議ではまず、「電気通信事業法改正案」(196閣法33号)を採決。賛成多数で、委員長報告通り可決として、参議院に送りました。

 「著作権法の一部を改正する法律案」(196閣法28号)も、賛成多数で可決し、参に送付しました。

 そして、上述の「改正古物営業法」(196閣法42号参先議)が全会一致で可決し、成立しました。

 「日本リトアニア租税協定の条約承認案」(196条約5号)「日本エストニア租税協定の承認案」(196条約6号)「日本ロシア租税協定の承認案」(196条約7号)「日本アルメニア投資協定の承認案」(196条約10号)が賛成多数で承認。今後、参でも審議します。

 「生産性向上特別措置法案」(196閣法21号)「産業競争力強化法改正案」(196閣法22号)は賛成多数で可決し、参に送られました。

 この後、「TPP11承認案」(196条約11号)が審議入りしました。

【参議院文教科学委員会 平成30年2018年4月17日(火)】

 今国会初めて、参議院議員立法「参法」が審議されました。

 「障害者による文化芸術活動の推進に関する法律案」(196参法7号)。法案の筆頭発議者は、自民党で大野伴睦の孫である1期生・大野泰正さん。委員会では、公明党の山本博司さんが趣旨説明しました。

 「国際文化交流の祭典の実施の推進に関する法律案」(196参法8号)。法案の筆頭発議者は自民党の文教族・上野通子さんですが、趣旨説明は、松沢成文さんで「財政上の所要の措置を講じる」ことを政府に求める法案だ、としました。

 質疑は共産党の吉良佳子さんがして、同僚から「障害者の作品等の等は、実演も含まれる」との答弁を得ました。

 採決では、196参法7号は全会一致、196参法8号は共反対、自公民などの賛成多数、で、ともに可決すべし、と決まりました。

【参議院内閣委員会 同日】

 「REVIC地域経済活性化支援機構法5年延長法案」(196閣法17号)。答弁担当は茂木敏充経済再生相。この中で、共産党の田村智子委員長が官民ファンド(産業再生機構?)が会社(日航?)の労働組合員をしめつける不当労働行為があったのではないか、というような驚くべき指摘をしていました。そのせいでしょうが、質疑の終局が宣言されながら、採決はせず。午後は一般質疑となりました。仮に政府系ファンドが労働運動を理由に投融資を断って締め付けたら、大問題です。どういうことでしょうか。

【参議院総務委員会 同日】

 まず、「合併特例債5年延長法案」(196衆法11号)が衆・総務委員長から趣旨説明されました。質疑があり、全会一致で可決すべし、と決まりました。そのあと、一般質疑。

【参議院法務委員会 同日】

 「人事訴訟法改正案」(196閣法11号)。全会一致で可決すべしと決まりました。昨秋の衆議院解散でいったん廃案となっていましたが、あすにも成立のはこび。

【参議院国土交通委員会 同日】

 自治体の「スポンジ化」に対処する、「都市再生特別措置法改正案」(196閣法24号)。個人的に「スポンジ化への対処」という表現にはまってしまいました。共反対、自公民などの賛成多数で可決すべし、と決まりました。あすにも成立のはこび。国交省の職員は「5年以上公明党の大臣で本当に良かった」と思っているんでしょうね。

【参議院外交防衛委員会 同日】

 まず、一般質疑。

 民進党の小西洋之さんが、昨夜、議員会館前で、統合幕僚会議勤務の30歳代の幹部自衛官に「国民の敵だ」と繰り返し罵倒されたことが明らかになりました。小野寺五典大臣が迅速に対応しました。

 質疑の後、「マラケシュ条約の承認案」(196条約1号)と「香港条約の承認案」(196条約2号)が趣旨説明されました。

【参議院厚生労働委員会】

 一般質疑として、前東京労働局長を参考人招致。

【参議院農林水産委員会】

 一般質疑として、獣医師の問題について。

●参議院財政金融委員会はありません。
●参議院経済産業委員会もありません。
●参議院環境委員会もありません。

【衆議院農林水産委員会 同日】

 「森林経営管理法案」(196閣法38号)と「独立行政法人農林漁業信用基金法改正案」(196閣法39号)

 賛成多数で可決しました。森林環境税(仮称)を特定財源化する法案。森林労連・全林野は立憲民主党にとっても有力な支持団体。それもあってか、附帯決議は十数本の長文となりました。

 質疑で、自民党の小島敏文さんは「森林環境税は昭和50年代からの自民党税制の悲願。森林環境税は平成32年度は200億円だが、平成45年度には年600億円の税収になる。特別会計(特定財源化)もうれしい」としました。立憲民主党の大河原雅子さんは「戦後のはげ山を若い人は知らない。国民運動的な植林運動があった」と語りました。

【衆議院環境委員会 同日】

 一般質疑として、委員会が福島県に除染作業の視察にでかけたことについて、報告を松島みどり委員長(自民党)自らしました。ベトナム人の外国人技能実習生に原子力災害放射能汚染の除染をさせていたとして問題になっています。

 最後に、「気候変動適応法案」(196閣法27号)の趣旨説明がありました。

【衆議院国土交通委員会 同日】

 「高齢者障害者交通バリアフリー法改正案」(196閣法25号)。採決はせず、散会しました。

【衆議院議院運営委員会 同日】

 本会議の段取り。

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官僚たちの冬、月曜午後1時の参議院決算委員会続く、立憲民主党は委員外質問で登場

2018年04月16日 18時54分33秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

 福田淳一・財務事務次官が、女性記者に対するセクハラ報道で、週刊新潮を訴える「準備」を表明。さらに財政研究会所属喜記者に対して、情報提供を要求。国税庁が、財政研究会加盟各社を締め付けることができるとの算段でしょう。自民党と立憲民主党の国対委員長は、柳瀬経済産業審議官を招致した衆・予算委集中審議を来週開くことで一致。しかし、昨年の集中審議での「記憶する限りでは会ってない」との不誠実答弁が混乱の一端なのに、自民党は参考人招致を提示し、いったんご破算になっているようです。官僚たちの冬といった様相です。

【参議院決算委員会 平成30年2018年4月16日(月)】

 まず、国会法にもとづき参議院が会計検査院に依頼した検査の報告。東京電力や官民ファンドの金の流れについて、河戸検査院長が説明ました。

 次に、平成27年度決算に関する措置要求決議に対して講じた措置を麻生財務大臣が説明。

 そして、平成28年度決算の省庁別審査で、財務省、金融庁、農林水産省。

 自民党1期生は検査院の年次報告をもとに質問。

 民進党は、国有財産の管理に関して、森友学園国有地問題について質問しました。

 委員外として、立憲民主党議員の質問が認められました。今後もこういう運びになるのかもしれません。

【衆議院 同日】

 午後5時から議運理事会であすの本会議を設定。

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六法を全部ひらがなにする、商法改正案が衆議院法務委員会で審議入り、2018年国会成立有力な情勢に

2018年04月13日 17時31分03秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

 「六法」の中で、唯一カタカナが残っていた商法を、ひらがなにする法案が、審議入りしました。民主主義の基本は分かりやすさとシンプルさ。共謀罪法などの影響による審議の遅れで解散廃案となりましたが、新しい国会で再提出されました。

 平成30年2018年4月13日(金)、上川陽子法務大臣が、衆議院法務委員会で趣旨説明しました。「商法及び国際海上物品運送法改正案」(196閣法12号)は、「現行の商法典は、明治32年に制定された法律であり、カタカナ文語体で表記されているが、すべて現代用語化する」と語りました。

 会社法制定後も、商法に残っている条文を、すべて漢字とひらがなによる表記に改めます。また、船による運送の規定を時代に合わせる改正文も含まれています。

 法務省は刑務所から受刑者が脱走する失態をおかしており、きょう現在も、広島県警がひっしに探していますが見つかっていません。但し、森友・加計・日報問題で、財務省・防衛省・内閣府・経産省が「大炎上」している今国会で、法務省は巻き込まれておらず、今国会中に衆参で可決、成立する公算が高いとみられます。

 法案はいったん提出後、刑事訴訟法改正法と共謀罪法の審議で与野党が対立。あおりで、昨年秋の解散総選挙で廃案。ことしの2月6日(火)の閣議で、同じ内容の改正案が再提出されました。

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サンドボックス法案が衆委員会で可決、参本会議では改正防衛省設置法などが成立

2018年04月13日 17時26分37秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

 価値観が崩れる、変な疲れに見舞われた、霞が関・永田町のそこそこ長い一週間が終わりました。サンドボックス、HACCPなどの採決がありました。自らの利権を少し手放す警察庁の古物営業法改正案は早々と来週に全会一致で成立するはこびとなりました。

【参議院本会議 平成30年2018年4月13日(金)】

 「福島県議選など。の選挙区特例法」(196衆法10号)は、投票総数236、賛成236、反対0の全会一致で可決し、成立しました。

緩やかな軍拡。

 「予備自衛官雇用元企業に協力金制度を新設する、防衛省設置法及び自衛隊法を改正する法律」(196閣法25号)は、投票総数236、賛成218、反対18の賛成多数で可決し、成立しました。2015年ガイドライン平和安全法制成立後、漸進的な軍拡が進んでいきます。今週は東京上空を軍用機が多く通過しており、不愉快。

●HACCP参通過で、衆へ。

 「HACCPの法制化を含む、食品衛生法の包括改正案」(196閣法61号参先議)は、投票総数236、賛成236、反対0の全会一致で可決。参議院先議ですので、衆議院に送られました。よとう政府が、召集2日前に「提出したい」と伝えた法案のうち、与党国対が定めた期限のもっとも遅い時期に閣議決定しましたが、スピード通過しました。衆議院は法案がつかえますが、逆にこの法案の審議を優先して、他の法案を会期末に押し出す作戦を、野党がとると考えるが有力。よって、この法案の成立は固いと思います。HACCPをとった企業は、法律の裏付けで、より宣伝効果が高まる、ということになるかもしれません。

 散会。

【衆議院内閣委員会 同日】

●警察庁を見習おう、利権をやや手放す法案来週成立へ

 「古物営業法改正案」(196閣法42号参先議)が全会一致で可決すべしと決まりました。来週火曜日の衆議院本会議で可決し、成立するとみられます。警察庁としては、利権をやや失う法律案。私もこの法律に関する協力団体の会員の代表権者です。年会費は全然安いんですが、書き換えの手数料はちょっと高いかな。今回の改正法案、警察庁の心意気やよし、といったところです。引き続き、私・宮崎信行は、警察庁・警視庁のご指導に全面的に従う人生を送っていきます。質疑では、「メルカリ」を念頭に置いて「フリマアプリ」が話題になりました。議員からは「国民生活センターが非対面販売の問題点を指摘している」としましたが、警察庁局長は「有識者会議では、古物商として法規制をすべきだとの意見もあるが、新しい産業の芽をつぶすべきではないといった声や、もう少し様子を見るべきだとの考え方もある」と警察官僚らしいバランス感覚を見せ、好感を持ちました。

【衆議院経済産業委員会 同日】

 日経新聞で「早く成立させろ」との論調が出ていたサンドボックスなど生産性革命法案。

 「生産性向上特別措置法案」(196閣法21号)と「産業競争力強化法改正案」(196閣法22号)は、共反対、自公立希維などの賛成多数で可決しました。やたら長い附帯決議がつきました。反対討論では共産党が「格差と貧困を拡大する」と激しく批判しました。

【衆議院文部科学委員会 同日】

 「著作権法改正案」(196閣法28号)が共産党反対、自公立などの賛成多数で可決すべし、と決まりました。

 前回、質疑は終局していましたから、討論・採決から始まりました。これで、来週火曜日の本会議が開催される、という国会戦術なんだろうと推測します。

 この後は、一般質疑。

 そして、「学校教育法及び著作権法などの改正法案」(196閣法29号)が趣旨説明されました。今国会では、著作権法は3法案で改正が入ることになりそうです。

【衆議院外務委員会 同日】

 岡田克也さんも質問。
 
 採決では、「日本リトアニア租税協定の承認案」(196条約5号)、「日本エストニア租税協定の承認案」(196条約6号)、「日本ロシア租税協定の承認案」(196条約7号)、「日本アルメニア投資協定の承認案」(196条約10号)が、共反対、自公などの賛成多数で、承認すべしと決まりました。

 この後、趣旨説明。「税源浸食及び利益移転を防止するための租税条約関連措置を実施するための多国間条約の承認案」(196条約4号)、「日本デンマーク租税協定の承認案」(196条約8号)、「日本アイスランド租税協定の承認案」(196条約9号)が審議入りしました。次回は未定。散会。

【衆議院法務委員会 同日】

 「商法及び国際海上物品運送法改正案」(196閣法12号)が趣旨説明されました。質疑は後日にして、散会。

【衆議院厚生労働委員会 同日】

 まず、国政調査として、更迭された、厚生労働省の前の東京労働局長が参考人として登場。不適切発言や判断について問われました。

 続いて、「生活困窮者自立支援法改正案」(196閣法20号)、「子供の生活底上げ法案」(196衆法9号)を審議。

 こわもて保育士の浦野靖人さんは「発議者の立民の議員は、維新に説明に来たか」と問い、山井和則さんが説明に行かなかったことを詫びました。浦野さんは、初鹿明博発議者がジェネリック医薬品の採用について「差別」という言葉を使っていることに「違和感がある。納税者の意識を考えることも大事だ」としました。しかし、発議者の一人、尾辻かな子さんは「大阪府議会同期だ」として「これからもよろしく」と語り、ベテランに厳しく、ルーキーにやさしい、真の姿を見せました。

 次回も、審議は続きます。

【衆議院国土交通委員会 同日】

 「交通バリアフリー法改正案」(196閣法23号)の参考人質疑がありました。法案審査は次回も。

【衆議院安全保障委員会 同日】

 今週3度目の一般質疑がありました。

【参議院消費者問題に関する特別委員会 同日】

 大臣所信に対する一般質疑がありました。今国会では法案を審議する見通しです。

【参議院災害対策特別委員会 同日】

 一般質疑。

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HACCP法制化の食品衛生法全会一致で可決すべしで今国会成立確実の公算、役所総崩れ

2018年04月12日 23時15分50秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ
[画像]森山浩行さん、2018年4月12日、衆議院本会議、衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

【追記 2018年6月7日午後7時】

 「HACCPを拡大義務化する、改正食品衛生法」(196閣法61号参先議)は、きょう、平成30年2018年6月7日(木)の衆議院本会議で全会一致で可決し、成立しました。法律の施行までは、まだ2年弱の猶予があります。【追記終わり】

 きょうは、25年以上旧知の、森山浩行さんが、衆議院本会議に登壇。PFI法改正案の代表質問でしたが、在職4年弱で、初めての登壇となりました。立憲民主党の同僚議員から、他議員よりも大きい拍手喝采を浴びました。ファイスブックで共通の友人が98人もいますが、まあ、お互い身ぎれいなので、今後もさして悪いこともお互いしないだろうといったところです。

 さて、石原慎太郎さんは、神奈川県立湘南高校を休学して、4年かけて卒業しています。これは、戦後すぐに、校長が、同校出身の大蔵省理財局長を連れてきて、「みなさん、きょうから、あなたたちの目標はこの先輩です」という趣旨のことを言って、価値観が総崩れになったからだと、佐野真一著「てっぺん野郎」に書いてあったように思います。石原さんはバスケットボール部でしたが、同じバスケ部でほぼ同級生だったはずなのが、今月亡くなった岡崎洋さんです。東京都の石原知事と、隣県の神奈川県の岡崎知事なのに、そういう話は全然出てこない。そこで、私は県庁秘書課長にその話を向けたことがありますが、「おそらくああいう性格だから、あまり石原さんと話さなかったのではないか」というようなことでした。で、岡崎さんは大蔵省に入り、石原さんは「戦後民間人」の代表格、公認会計士をめざした、と。

 その、戦後すぐ「今日からあなたたちの目標はこの先輩」という価値観の路線のもと、昭和58年1983年に大蔵省に入った福田淳一財務事務次官。女性記者に「どのくらいセックスしてるの?」「手しばっていい?」「おっぱい触っていい?」などのセクハラ答弁を繰り返していたことが、きょうの週刊新潮に載りました。新卒から35年も同じ会社につとめていれば、あほになるのは当然。野党は、辞任を求めるよりも、日比谷公園の池で、ビートたけしのお笑いウルトラクイズばりに、佐川さんと福田さんが氷バケツをかけあう罰ゲームなどを課した方がいいと思います。

 霞が関総崩れの様相の中、HACCPを初めて法制化する法案や、電気通信事業法など改正法案が、委員会で全会一致で審議終了となりました。

【衆議院本会議 平成30年2018年4月12日(木)】
 「合併特例債5年延長法案」(196衆法 号)が、全会一致で可決し、参議院に送られました。

 「政治分野における男女共同参画推進法案」(196衆法 号)もまた、全会一致で可決し、参に送られました。

 この後、「PFI法改正案」(196閣法18号)が梶山弘志・内閣府大臣から趣旨説明されました。

 上述の通り、立民の森山浩行さんらが代表質問に立ちました。

【参議院厚生労働委員会 同日】
 きょうは、厚生労働省健康局長の「セクハラメール」報道もあり、事務次官からの注意があったようです。法案は審議され、採決されました。

 「HACCPハサップ法制化などの、食品衛生法改正案」(196閣法61号参先議)は全会一致で可決しました。今国会中に成立すると思われます。民進党からは全トヨタ労連の浜口誠さんが質疑。トヨタ自動車出身者がHACCPをどう質疑するか興味深いところですが、今週は、森友加計日報が大炎上なので、なかなかそこまでの余裕が、私にもないですね。

【参議院外交防衛委員会 同日】
 予備自衛官の雇用元企業に協力金を支給する、「防衛省設置法及び自衛隊法改正案」(196閣法25号)は、共産党、沖縄の風の反対、自民党、公明党、民進党、維新などの賛成多数で可決すべしと決まりました。あす成立のはこび。質疑では、財務省官房長も呼ばれ、愛想の悪い答弁を繰り返しました。

●参議院経済産業委員会はありませんでした。
 参議院の定例日ですが、とくに法案もなく、開催されませんでした。

●参議院の総務委員会、文教科学委員会、農林水産委員会、環境委員会もありませんでした。総務委は衆側も定例日ですから、衆側が開かれました。

【衆議院総務委員会 同日】
 「電気通信事業法などの改正案」(196閣法33号)が共反対、自公立希などの賛成多数で可決すべしと、決まりました。

【参議院法務委員会 同日】
 「人事訴訟法改正案」(196閣法11号)が趣旨説明され、審議入りしました。質疑は来週することにして、散会しました。

【参議院内閣委員会 同日】
 「REVIC株式会社経済活性化支援機構法5年延長法案」(196閣法17号)が趣旨説明されました。

【参議院国土交通委員会 同日】
 「都市再生特別措置法改正案」(196閣法24号)が趣旨説明されました。2日前に衆議院を通過したばかりですが、民進党の野田国義委員長がすばやく審議入りさせました。散会。

【参議院財政金融委員会 同日】
 すでに法案審査は終わっていますが、一般質疑がありました。森友、加計、日報と、波状攻撃ならぬ、波状質問といったところです。

【衆議院農林水産委員会 同日】
 「森林経営管理法案」(196閣法38号)と「独立行政法人農村漁業信用基金法改正案」(196閣法39号)についての参考人の意見陳述と、それに対する質疑がありました。散会。

【衆議院科学技術・イノベーション推進特別委員会 同日】
 大臣所信に対する一般質疑がありました。

 財務官僚がいろいろな委員会に呼ばれていますが、科技特では、IT担当の向井治紀・内閣官房審議官が答弁。向井さんは「各省トップが、デジタル対応の発想ができていない」と語りました。ところで、向井さんは、この、IT兼マイナンバーの審議官を、6年以上やってますが、よほど余人をもって代えがたいのでしょうか。

 これとは別に、立憲民主党1期生の桜井周さんは「きょうは、大臣所信に対する一般質疑ですので、今の答弁で審議官の意気込みはわかりましたが、大臣はいかがでしょうか」ともっともなことを言っていました。松山政司さんが、科技相となっており、卒のない答弁をしました。

【衆議院災害対策特別委員会 同日】
 災害対策樹立の件で、一般質疑がありました。

 無所属の会の黒岩宇洋さんも、野党6党の波状質問に加わり、野党共闘を進めました。

【衆議院安全保障委員会 同日】
 きょうも一般質疑で、イラク日報問題について。あすも含めて、今週は3回開催の見通し。衆・安保委では異例の頻度となります。
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大混迷の様相、秘書官も野次か? 参議院本会議では国際観光旅客税法成立

2018年04月11日 17時58分20秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

[画像]首相事務秘書官が野次を飛ばしたのではないかとの玉木雄一郎代表の指摘を受けて騒然とする衆議院予算委員会、2018年4月11日、衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

 「森友公文書改竄」「加計愛媛県庁文書発覚」「南スーダン・イラク日報断続的に発見」「東京労働局長更迭」と、連鎖的に地雷が炎上しています。これ、「経緯」のまとめ文書も出てきていますが、報道されて周知の事実がいつだったかの経緯まで立体的に把握することは不可能。私もひっしに新聞を読んでいますが、一人でやっていると、だんだん分からなくなってきました。正直、きょうの予算委員会は理解不能ということになってきました。

【衆議院予算委員会 平成30年2018年4月11日(水)】

 「公文書管理に関する集中審議」。

 佐川さんの証人喚問のときに開催の合意があったんだろうと思いますが、4月中旬にずれ込みました。4月中旬のテレビ入りは、やや珍しいかと思います。ただ、きょうは水曜日ということで、党首討論の定例日ですが、きょうは、枝野幸男・立憲民主党代表と玉木雄一郎・希望の党の代表が質疑者として登場。党首討論よりも、予算委差し替え登板を野党党首が重視していることの証左。おそらくこの流れは、今後も変わらないでしょう。

 正直なんだかさっぱりわからなかったんですが、小野寺五典・防衛大臣は日報について「きょうも7か所から文書が出てきた」という趣旨のことを言いました。麻生太郎財務大臣は、決裁文書の中身を読んでいないこともあると堂々と答弁し、解釈改憲の憲法、平和安保法制など広い意味での刑法に続いて、契約の典拠である民法も破壊しかねない、法治国家破壊内閣の様相まで出てきました。

 野村不動産過労死問題で、厚生労働省の東京労働局長が官房付に更迭されたようですが、加藤勝信大臣は自らの辞任は否定しました。

 枝野代表は、経産省出身の今井尚哉政務秘書官と、谷査恵子元首相夫人付の会話について質問。安倍晋三首相は昨年の国会審議を見て、今井さんが谷さんに問い合わせたのが初めてだ、という趣旨の答弁をしました。ちょっと信じられません。

 玉木雄一郎代表に対しては、首相の事務秘書官が野次を飛ばしたのではないかと騒然。玉木さんは「分をわきまえなさい」とさとしました。

 衆参各委員会が同時に展開する4月までこじれたため、財務省、内閣府、官邸・経産省、防衛省が類焼して炎上していくようにもみえました。これはどうなるんでしょうか。与党から見て連休前の鎮火は、厳しい情勢と思われます。

【参議院本会議 同日】

 「改正裁判所職員定員法」(196閣法10号)が投票総数229、賛成210、反対19で可決し、成立しました。

 「建築基準法改正案」(196閣法44号参先議)が、投票総数229、賛成213、反対16で可決し、衆議院に送られました。

 「出国税あらため国際観光旅客税法」(196閣法2号)が上程。討論は無く、採決されました。投票総数228、賛成115、反対73の賛成多数で可決し、成立しました。施行日は来年1月7日(月)。日切れ指定でしたが、新年度に11日間食い込みました。

【衆議院内閣委員会 同日】

 「政治分野における男女共同参画の推進に関する法律案」(196衆法 号)が、委員長から起草されました。全会一致で本会議に提出することに賛同しました。

 「古物営業法改正案」(196閣法42号参先議)が、小此木八郎国家公安委員長から趣旨説明されました。

【衆議院厚生労働委員会 同日】

 早い時間に流会しました。野村不動産に関する説明について野党が理事会での再説明を求めていたところで、東京労働局長の更迭の報も加わり、与党も折れたのではないか、と思います。

【衆議院文部科学委員会 同日】

 「著作権法改正案」(196閣法28号)の参考人質疑。午後は法案審査をしました。この後、委員長が質疑終局を宣言。採決はせずに、散会しました。与党が、つるしが降りていない法案の趣旨説明をする本会議を定例日に確実に開きたい意向で、上程の法案の時期を調整しているのかもしれないですし、そうでないかもしれません。

【衆議院国土交通委員会 同日】

 「交通バリアフリー法改正案」(196閣法23号)が趣旨説明されました。前回の改正から10年が過ぎて、交通面でのバリアフリーをさらに進める法案。バリアフリー化はかなあり進んできた印象がありますが、立法事実として2020年東京五輪を強調しすぎるきらいがあるように思います。

 これに先立つ一般質疑では、立憲民主党の早稲田友季さんが、森友問題の国交省の対応について、いつも通りていねいにつきました。この辺の国交委でのていねいな追及も、財務省など各所の大炎上をアシストしてきたことになります。ここ5年間ずっと続く公明党大臣のもと法案が通りやすい状態は維持されています。

【衆議院農林水産委員会 同日】

 「森林経営管理法案」(196閣法38号)「農林漁業信用基金法改正案」(196閣法39号)

 自民党の山本拓さんは、花粉症対策について質問。農水省は花粉症発生対策として、スギやヒノキの伐採を進めていると答弁しました。あすも質疑することにして、散会。

【衆議院経済産業委員会 同日】

 「生産性向上特別措置法案」(196閣法21号)と「産業競争力強化法案」(196閣法22号)が長時間審議されました。世耕弘成大臣は「サンドボックスは必要」「機械の固定資産税免除は大事」「アベノミクスは成果を上げたが、最大は金融政策」などと答弁しました。次回以降も審議することにして、散会。

【参議院政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会 同日】

 「福島県選挙区特例法改正案」(196衆法10号)が、超党派の衆議院議員から説明され、質疑答弁がありました。全会一致で可決すべし、と決まりました。これに先立ち、総務大臣のあいさつや、昨秋の第48回衆院選の報告がありました。

【参議院国際経済・外交に関する調査会 同日】
【参議院国民生活・経済に関する調査会 同日】
【参議院資源エネルギーに関する調査会 同日】

 来年のとりまとめに向けて、参考人質疑がありました。

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政治分野における男女共同参画の推進に関する法律案が可決「男女の候補者の数が【できる限り】均等にするようにする」今国会成立へ

2018年04月11日 13時42分57秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

 「政治分野における男女共同参画の推進に関する法律案」(196衆法 号)が、さきほどの衆議院内閣委員会で、全会一致で可決されました。

 今国会で成立する見通し。公布日に施行されます。

 超党派の合意を得て、山際大志郎内閣委員長が説明しました。

 法律案は、

 男女共同参画社会基本法の基本理念にのっとり、

(1)基本原則は、衆議院議員、参議院議員、地方議会議員の選挙で、男女の候補者の数ができる限り均等になることをめざすこと。
(2)男女とも、選挙と議員活動で、家庭生活との両立が継続的にできるよう配慮する。
(3)国、地方自治体、政党、政治団体は基本原則を実現するよう自主的に取り組む。
(4)国、地方自治体は各種施策を行う実態の調査や情報の収集をし、啓発活動、人材育成などをとりくむ。
(5)国は、調査の結果、必要があれば、法制上、財政上の必要な措置を定める。

 となっています。

 努力義務規定だけで、まったく不十分な法律案ですが、第2弾の法改正、予算要求の根拠になる規定ができたので、今後のはずみにはなりそうです。

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【出国税1000円】2019年1月7日(月)施行決定、国際観光旅客税、参議院で法律成立

2018年04月11日 10時10分07秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

[写真]国会議事堂、宮崎信行撮影。

 出国税改め、国際観光旅客税が、来年、平成31年2019年1月7日(月)から新設されることが決まりました。

 参議院はきょう、4月11日(水)の本会議で、「国際観光旅客税法」(196閣法2号)を採決。

 自民党、公明党、維新が賛成し、立憲民主党、希望の党、民進党、共産党が反対。投票総数228、賛成155、反対73の賛成多数で可決し、成立しました。来週にも公布。

 法律は、

 「国際観光旅客等の国際船舶等による本邦からの出国には、この法律により、国際観光旅客税を課する」

 とし、

 「国際観光旅客税の税率は、本邦からの出国一回につき、千円とする」

 と定めています。

 法律の全文は→参議院ホームページ

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経済産業・愛媛「首相案件」文書報道で「追加の国政調査一般質疑」相次ぐ、自衛隊日報、文科「動員」

2018年04月10日 23時13分54秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

[写真]国会裏、2年前の2016年5月、筆者・宮崎信行撮影。

 連日報道が相次いでおり、昨夜NHKなどが報じた「愛媛今治加計学園獣医師特区」で、経済産業省の柳瀬首相秘書官が「総理案件だ」と語ったとする文書が報道。日本新党出身の中村時弘愛媛県知事が「県の職員の個人的なメモだ」と所在を証明しました。

 新聞投書欄では、元国家公務員らが「驚き、あきれた」と論調、NHK解説委員は「うんざり」という状況になってきました。行政文書をめぐって問題が生じているのは、国家セクターの各セクションのわずかな部局ですが、各々では、かなり深刻な問題が表面化しています。

 各委員会は、「日報」「東京労働局長野村不動産社員の過労自殺問題」「今治市教育委員会の加計説明会動員問題」などをめぐって、国政調査のための一般質疑が追加されました。法案の審議が遅れ、野党が攻めながらも、方向感が見えない状態になってきました。

 今後は、経産省4人衆である、柳瀬秘書官、藤原内閣府次長、今井首相政務秘書官、谷元首相夫人付きの証人喚問なども焦点になりそうです。

【衆議院総務委員会 平成30年2018年4月10日(火)】

 前回、野党の欠席戦術のため、開催中に日程が先送られた議題がありました。

 「合併特例債法5年延長法」(196衆法 号)が、起草されて、全会一致で認められました。これは、私も震災国会のときから、「東日本大震災復興自治体以外にも広がるのではないか」などと批判的に類似の改正を伝えてきましたが、今となっては、まあいいのではないかといったところです。

 そして、細かい改正条項を網羅した「電気通信事業法改正案」(196閣法33号)が趣旨説明され、審議入りしました。

【衆議院安全保障委員会 同日】

 イラク日報問題について、陸自のほか、空自の報告遅れなどを一般質疑がただしました。

 希望の党の後藤祐一さんは、小野寺五典防衛相はイラク戦争時の外務政務官、大野敬太郎・政務官の父が防衛庁長官、福田達男・政務官の父が官房長官だったと指摘。大野政務官が「父の名前が出てこようと、国益のために経緯を調査する」と気色ばんだ時に自民党席から拍手。後藤さんは「なんの拍手だ」といましめました。

【衆議院経済産業委員会 同日】

 経産省案件では、「生産性向上特別措置法案」(196閣法21号)と「産業競争力強化法改正案」(196閣法22号)の審議が遅れています。参考人質疑があり、冨山和彦さんや、神津里季生・連合会長らが意見を述べました。その後、各党による法案審査がありましたが、採決はせず、散会しました。

【衆議院本会議 同日】

 「出国税特定財源化法」(196閣法4号)が参議院から回付。質疑や、討論は無く、採決され、賛成多数で、参議院からの回付を承諾し、成立しました。「4月1日に施行」を「公布日に施行」という修正が参で入っていました。

 「人事訴訟法改正案」(196閣法11号)を全会一致で可決し、参議院に送りました。

 「REVIC株式会社地域活性化支援機構法5年延長法案」(196閣法17号)が賛成多数で可決し、参へ。

 「都市再生法特別措置法改正案」(196閣法24号)が可決し、参へ。

 この後、「気候変動適応法案」(196閣法27号)が趣旨説明・代表質問され、中川雅治・環境大臣が「画期的な法案だ」と胸を張りました。

【参議院財政金融委員会 同日】

 「国際観光旅客税法案」(196閣法2号)が採決され、可決すべしと決まりました。

【参議院法務委員会 同日】

 「裁判所職員定員法改正案」(196閣法10号)が採決され、可決すべしと決まりました。

【参議院国土交通委員会 同日】

 「建築基準法改正案」(196閣法44号参先議)が採決され、共が「部分的に」反対、自公民など賛成多数で可決すべしと決まりました。

【参議院厚生労働委員会 同日】

 まず、東京労働局の、野村不動産社員過労自殺に関する不適切な行政をめぐって一般質疑がありました。

 その後、「HACCP法制化のための食品衛生法改正案」(196閣法6号参先議)が趣旨説明されました。

【衆議院農林水産委員会 同日】

 「相続未登記農地利用促進法案」(196閣法36号)が趣旨説明されました。

【参議院外交防衛委員会 同日】

 日報をめぐり一般質疑。防衛省の法案採決は延期され、外務省の条約承認案は審議入りできないまま、散会。

【参議院文教科学委員会 同日】

 今治市教育委員会が、学校法人加計学園岡山理科大学獣医学部の説明会に動員をかけていた事案が浮上。一連の情報は、1日の開校を待って、流れだしたのかもしれません。一般質疑がなされました。

このエントリーの本文記事は以上です。

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参議院決算委員会は平成28年度決算の質疑が始まる

2018年04月09日 17時24分55秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

[写真]国会議事堂正門、2年前の4月に、筆者・宮崎信行撮影。

 後半国会2週目は、テレビ入り質疑が2回(以上)あることになりました。

 月曜定例の参議院決算委員会は前々年度決算の審査が始まり、全閣僚出席の全般質疑がありました。公文書問題(森友、イラク・南スーダン日報、裁量労働調査)が中心に話し合われましたが、憲法改正発議の前さばきにも安倍晋三首相(自民党総裁)は応じました。

【参議院決算委員会 平成30年2018年4月9日(月)】

 平成28年度決算の全般質疑がありました。

 委員長は国対畑の二之湯智さん。予算委の二之湯健史さんと親子ですから、別の選挙区で親子でやるとは参議院議員とはおいしい仕事なのだと思います。在職10年を超えた西田昌司さんも、良い服を着ていて、参議院議員の生活の充実ぶりをうかがわせました。この類の不信感を持ったのは、以前は、白川方明・前日銀総裁で、円高のうえ金融緩和をしなければ、日銀券の価値が高まりますから、日銀のための政策をしていて、国や国民のための政策をしないであろうことは、私は当時からうすうす感づいていました。

 西田さんは、森友値引きをめぐって理財局が森友弁護士に「トラック何千台もかかったことにしてはどうか?」と値引きの根拠を口裏合わせしようと働きかけたことについて「馬鹿か」と語りました。すでに報道で話題になっており、SNSで、参・自の磯崎陽輔さんは「通常は控えるべき言葉ですが、そう言わざるを得ない状況、全く同感です。このままでは終わらせないという考えは、与党も同様です」と、役人に罪をかぶせる姿勢を示し、野党時代の愚連隊のメンバーが、たんに自分の権力欲しさに与党・民主党を攻撃していたことが浮き彫りになりました。

 イラク日報問題で、安倍首相は「イラク日報に関する問題では、防衛省自衛隊のみならず、行政府への信頼を損なった」としました。民進党の大島九州男さんは「2014年の解釈改憲が、森友公文書改竄、イラク日報隠ぺいにつながっているのではないか」と水を向けましたが、首相は「私はそう思わない」と語りました。民進党の藤田幸久さんは、冒頭に「統幕長は首相の部下か」と聞きました。首相は、自らが自衛隊の最高指揮官であり、行政府の長でもある、と強調すると、「さきほどから、部下に責任をなすりつける発言ばかりしている」と首相と与党の姿勢を批判しました。

 次回は、来週16日(月)午後1時から。

【参議院北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会 同日】

 河野太郎外相から「北朝鮮をめぐる最近の情勢」、加藤勝信拉致相から「拉致問題をめぐる現状」を聞きました。加藤拉致相は「作文コンクールやアニメの支援をしている」と成果を強調しました。

【衆議院 同日】

 無し。

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森友学園事件は、職員の自殺の悲劇から喜劇に、財務省が森友弁護士に「(値下げ根拠の)ごみを何千台ものダンプで運んだことにしたらどうか」口裏合わせ持ちかけ、西田昌司さん「馬鹿か!」

2018年04月09日 09時21分56秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

 悲劇と喜劇は表裏一体であることは、アリストテレスも「詩編」に書いていますし、シェイクスピアで薬を飲む順番を間違えれば「ロミオとジュリエット」の悲劇になりますが、違った種類の薬を飲めば「真夏の夜の夢」のような喜劇にもなります。

 自殺した職員の父親の慟哭の手記が月刊文藝春秋に出ているようですが、嘘つき財務省の悲劇は、喜劇の様相となってきました。

 参議院決算委員会は、全閣僚出席の全般質疑と、国政調査「国有財産の管理の件に関する調査」を行っています。

 その中で、先週来のNHK報道、財務省が森友に口裏合わせを持ちかけたという話。自民党の西田昌司さんの問いに答えて、財務省理財局長は「間違った対応です。大変恥ずかしいことでありますし、深くお詫びをもうしあげます」として報道を認めました。

 答弁によると、きょねん2017年2月20日の理財局長の答弁のつじつまを合わせるために、財務省職員が森友側弁護士に電話し、「(値引きの根拠となった)地下埋設物の撤去に費用が相当かかったことにしてほしい」と懇願。「トラック何千台もつかって運び出したことにしてはどうか」と提案したものの、弁護士に拒まれたとしました。

 理財局長の「たいへん恥ずかしい話だ」との答えに、与党・自民党の西田昌司さんは「馬鹿か」と応じました。

 このもようは、NHK国会中継でも生放送されました。

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早朝の与野党国対委員長会談で国会正常化、来週予算委などの集中審議へ

2018年04月06日 16時08分23秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

[画像]厚労省東京労働局長の勝田参考人、2018年4月6日、衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

 まず、前日の記事に間違いがあり、参議院厚生労働委員会が日切れ法案の採決を見送ったと書きましたが、採決し、可決すべしと決まっていました。(追記・訂正済み

 前夜、森山裕自民党国対委員長と辻元清美立憲民主党国対委員長が、午前8時半の与野党国対委員長会談をセット。来週、衆議院安全保障委員会を追加で開催して、参考人質疑などを協議することで折り合ったようです。

 このため、午前9時半以降、衆議院の委員会は順次、正常化しました。

【衆議院内閣委員会 平成30年2018年4月6日(金)】

 午前9時設定。与党だけ着席していましたが、与野党国対委員長会談で折り合った後の、10時15分から始まりました。

 「REVIC株式会社地域活性化支援機構法5年延長法案」(196閣法17号)は共反対、自公立などの賛成多数で可決すべしと決まりました。

 この後、一般質疑がありました。

【衆議院法務委員会 同日】

 もともと9時半設定でしたので、与野党出席して、定刻から始まりました。

 「人事訴訟法改正案」(196閣法11号)を審議し、採決。全会一致で可決すべし、と決まりました。

【衆議院国土交通委員会 同日】

 午前9時設定。国対委員長会談を終えて、同50分過ぎから始まりました。

 「都市再生特別措置法改正案」(196閣法24号)は共産党反対、自公立など賛成多数で可決すべし、となりました。

【衆議院厚生労働委員会 同日】

 生活困窮者自立支援法の政府案、野党6党対案の審議は先送り。

 一般質疑がありました。

 冒頭の画像の、厚労省の出先、東京労働局長の勝田氏を、緑の参考人記章で呼ばれ、記者会見での対応について問われました。

【衆議院経済産業委員会 同日】

 「サンドボックスを創設する生産性向上特別措置法案」(196閣法21号)と「産業競争力強化法改正案」(196閣法22号)

 自民党、公明党、維新の3党だけの質疑があり、散会しました。

 きょうの日経新聞にサンドボックスを成立させろとのミニ社説が載りましたが、私はこんなものいらない、法治国家を根腐れしかねないから、できれば審議未了廃案がいいと考えます。君子は本を務む、本立ちて道生ず。

【衆議院文部科学委員会 同日】

 「著作権法改正案」(196閣法28号)の与野党の質疑がありました。採決は次回以降。

【衆議院外務委員会 同日】

 条約4つが審議中ですが、きょうは、開会せず、流会しました。

【参議院本会議 同日】

 前日に委員会審査が終わっていた、「駐留軍法及び漁臨法5年延長法」(196閣法14号)が投票総数236、賛成236、反対0の全会一致で可決し、成立しました。

●参議院先議2法案が可決し、今国会初の衆議院へ送付。

 「古物営業法改正案」(196閣法42号参先議)は投票総数236、賛成236、反対0の全会一致で可決し、衆議院に送られました。

 「生産緑地など都市農地の貸借円滑化法案」(196閣法43号参先議)は投票総数236、賛成236、反対0の全会一致で可決し、衆議院に送られました。

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