おめでとうございます。
新進党は平成6年1994年12月10日(土) に立党しました。仮に残っていれば21周年だったことになります。
同年、第79代細川護熙内閣が総辞職し、第80代羽田孜内閣が予算を成立させたあとに総辞職。首班指名で、自民党・社会党が村山富市首相を当選させ、村山内閣となりました。
平成6年一般会計の当初予算書を見ると、歳出入は73兆円で帳尻が合っています。歳入のうち、税収が52兆円。公債が13兆円。今と違って、郵政省の「印紙代」が1・3兆円、運輸省の「貸付金の回収」が0・8兆円などが多くて、73兆円で予算を組めたようです。税収は今と同じ、歳出は今の4分の3。特別会計予算書を見ると、公債のキャッシュフロー(借換債などを含む)は年間50兆円が回っていますから、今の3分の1です。
日銀の実質実効為替レートでは、このときの円(JPN Yen)は日米の歴史上最も価値が高く、歴史上最弱の現在の2倍以上の価値がありました。
新進党立党の熱狂から、あけて平成7年、政党助成法(平成6年2月4日法律5号)にもとづき政党交付金は年額ベースで、自民党が131億円、新進党が86億円となりました。
ただ、不思議なことに、新進党本部が入っているビルの1・2階は三和銀行(現・三菱銀行)だったのに、なぜか三和銀行が新進党に営業に来なかったと、新進党の財務・経理実務職員(現在は民主党財務委員会の事務職員幹部)は語っています。自民党の圧力を恐れたのかもしれませんね。
あけた平成7年1995年は、日本にとっては大災厄。明けて1月に阪神・淡路大震災、3月に地下鉄サリン事件が起き、与党・村山自民党・社会党内閣は批判を浴びます。
7月の第17回参議院議員通常選挙は、新進党は1250万票(得票率30%)で自民党の1100万票(得票率27%)を凌ぎました。ただ、改選定数複数の選挙区では、新組織の結束を優先して1人に絞ったので、改選第1党は自民党に奪われましたが、大躍進を遂げました。
住宅ローン専門の金融機関があいついで倒産。新進党の「住専に税金を使うな!」デモで、平成8年当初予算書が衆議院で修正(形式上与党・自民党委員が発議)されました。政府原案が国会で修正されたのはこれが最後となりました。
そして、平成9年1997年、11月に北海道拓殖銀行と山一証券が相次いで倒産し、苦し紛れの橋本自民党は「補正予算で特例公債を発行して、所得税2兆円特別減税」を発表。その月、小沢一郎(悪魔一郎)党首によって、新進党は解党されてしまいました。
平成10年1998年7月、2兆円特別減税は1回きりなのか、恒久措置なのか、答えられなくなった橋本首相は、第18回参院選で民主党に大敗して、首相を辞めました。
みなさんも、今の年齢から21を引いてみてください。
私は新進党立党のときに、ハタチでした。第17回参院選は、大学のゼミ合宿の当日だったので、事前に同級生に働きかけて、東京・千葉・神奈川選挙区などで、期日前投票をしてもらいました。21年経って、41歳。
私は今、幸せです。
きょう時点で41歳以上のあなた。あなたは幸せですか?
まあ、与党公明党が軽減税率を実現しましたので、創価学会員の方にも個別にご感想をおうかがいしたいところです。
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