(写真は朝日)
首相と小沢氏、補給支援法巡り平行線 週内にも再会談(朝日新聞) - goo ニュース
○党首会談(1回目)・・・正直に言います・・・分からない!!!
いやあ、何だったんでしょう?この党首会談。福田首相と小沢代表が45分~1時間、“サシ”で話した内容。
テロ特の話だけなわけないんです。
小沢さんは38年間国会議員やっているんですから。福田さんは18年間ですが、その前に総理秘書官をやっていますし、71歳ですから、双璧ですよ。
その二人がわざわざ会って「よもやまの話についてざっくばらんに意見交換」(小沢代表の記者会見)といえば、あの話(衆議院解散)以外に何があるでしょう?
記者会見(ぶら下がりインタビュー)で「解散の話は?」と聞かれた福田さん。「してませんよ」と言う瞬間、目が泳いでいました。どうやら嘘を貫き通せない良い人のようです。だったら、テロ特以外は何の話?
各種報道では、両党の国会議員も「解散か?」「大連立か?」と疑心暗鬼。とはいえ、「解散」=2大政党激突、「連立」=2大政党“談合”って全く方向性が違う話ですよねえ。はっきり言って、党幹部すら情報を把握していないようです。
まあ、「国会傍聴記by下町の太陽」もここまで訳知り顔で書き上げてきましたが、正直に申し上げますよ。ここにきて「???」です!
↓クリックで「下町の太陽」を応援してください!
○その一方でこつこつ頑張る議員たち きょう(30日)の国会の動き
それでも国会議員ってちゃんと委員会をやっているんですね。
参院農水委。
民主党怒濤の法案ラッシュの2本目、農業者戸別所得補償法案が審議入り。平野達男さん(岩手選挙区)が趣旨説明しました。
参院厚労委。
民主党怒濤の法案ラッシュの1本目・年金流用禁止法案の質疑応答。答弁席には民主党の大塚耕平さん(愛知選挙区)、蓮舫さん(東京選挙区)。自民党から民主党発議者に対する質問もありました。議員提出法案ではよくあることですが、「逆転国会」を感じます。
↓参議院の審議のもようはこちらをクリック↓
衆院総務委では、日本郵政公社の2006年度の決算承認に関して。10月1日の郵政民営化で一年トータルの決算はこれが最後になります。
平成の“ベストバンカー”こと西川善文さん(別名ダンディ・ゼンブン)が参考人として出席、9時半からみっちりやりました。民主党の小川淳也さん(36歳、香川1区比例)を初めて見ましたが、この人はすごい。将来、相当なポジションを占めることになるでしょう。
党首会談の関係で、午後1時からの開始となった衆院テロ防止特別委。中堅の渡辺周さん(静岡6区)さんのほか、田嶋要さん(46歳、千葉1区比例)が良かったです。パネルの使い方もうまいし、本質的な議論に持ち込んでいました。パネルには、高村外相、石破防衛相の両政策通も興味津々。
ところで田嶋要さん、午前中は総務委員会で質問していました。午前は総務委、午後はテロ特、八面六臂の大活躍。
実は私も小川さん、田嶋さんのことは今日初めて知りましたが、これだけの有望株が民主党にいることは驚きでした。
↓衆議院の審議のもようはこちらをクリック↓
【国会傍聴記2007-10-30衆院総務委員会】
衆院総務委員会は30日、10月1日に発足した日本郵政(株)社長の西川善文さんらを参考人として招き、日本郵政公社の2006年度(平成18年度)決算の承認について質問しました。
午後の質疑で民主党の小川淳也さん(香川1区比例)の質問では、「元三井住友銀行頭取として、ゆうちょ銀行の財務状況をどうみるか」という興味深い質問をしました。
小川さんは民主党がカギを握る国会同意人事をめぐり、株式全部を保有する政府に向けて、日本郵政に情報公開を求めるべきだと問い質しています。
きょうは与野党党首会談(非公開ですが)と、衆院テロ防止特別委員会を中心にウォッチしていましたので、これ以上詳しいことは衆院のホームページからご覧ください。
福田康夫自民党総裁(首相)と小沢一郎民主党代表(「次の内閣」ネクスト総理)があす(30日)午前10時、党首会談を開くことになりました。
何を話し合うか。
次の2つしか考えられません。
①新テロ特措法案の採決と国会会期の延長
②話し合い解散
これに対して、小沢代表は、きょうの守屋証人喚問で、一気に民主党に加勢がついたことから、①に関してさらに強硬姿勢を強め、福田首相からの妥協策に、徹底拒否を貫き通すと思います。
また新テロ特措法案が成立どころか、衆院通過すら危うい情勢にあることを察知し、福田首相が早ければ年内の②話し合い解散を持ちかける可能性があります。この場合は小沢代表はある程度話し合いに応じ、場合によっては応じる可能性もあると思います。
あす午前10時からの党首会談。昼前には結果は明らかになるでしょう。
今国会最大のヤマ場を迎えました。
注目です。
2007/10/29付民主党ニュース
小沢代表、30日に福田首相と党首会談行う 緊急会見で山岡国対委員長
山岡賢次国会対策委員長は29日夜、緊急記者会見を行い、30日午前10時から小沢一郎代表、福田首相による党首会談を行うことを明らかにした。内容はテロ特措法の問題をはじめとする国益に関する事項について。
山岡国対委員長は、18時10分に大島自民党国対委員長から党首会談開催の申し入れがあり、小沢代表の意向を伺った結果、「受ける」との意思を確認。30日の党首会談開催で合意した経緯を明らかにした。 開催場所は未定であり、場合によっては官邸で行う方向で、幹事長と国対委員長が会談冒頭陪席し、その後両党首で行う予定であると説明した。
なお、30日に予定されていた衆議院テロ防止・イラク支援特別委員会における審議は中止となる見込み。
↓クリックで「下町の太陽」を応援してください!
[追記2007-11-03]
「福田・小沢 党首会談」をめぐるエントリーご紹介
11/3【解説】「特殊」維持の渡辺恒雄、礼儀正しい小沢一郎 党首会談の裏側
11/2民主党、連立の誘いを拒否 役員会1時間で結論
11/2首相、民主に連立要請 渡辺・読売会長の“指示”か?
11/2【第2回党首会談】昨日18分間、総理と“サシ”の中川秀直さんの日記
10/31【国会傍聴記】野党各党が守屋証人から複数の“地雷”引き出す 政局大波乱へ 給油継続断念も
10/30いったい何だったんだ? 福田・小沢党首会談1回目
10/29緊急党首会談、話し合い解散含む重大事項の可能性も
【国会傍聴記 2007-10-29 衆院テロ対策特別委 証人喚問】
防衛省の守屋武昌前事務次官に対する証人喚問が行われました。
民主党が疑惑の3点セットと位置づけた「JFK=情報隠蔽・不正な油の転用・金銭問題」のうち、K(金銭問題)に関して重要な証言がありました。
守屋証人の証言が事実ならば、複数の刑事罰に問われる可能性があります。また、自衛隊が使う輸送機(CX)エンジンの納入で日本ミライズへの便宜を図る過程で、複数の防衛庁長官・防衛大臣経験者と会食するなど不適切な関係があったと認めました。
今回の証人喚問で、民主党、共産党、社民党の野党各党は、複数の“地雷”を引き出すことに成功しました。
【追記 2007-10-31】
衆院ウェブサイトに当日の会議録全文が掲載されました。迅速な対応です。衆院事務局、グッジョブ!
第168回国会
国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動並びにイラク人道復興支援活動等に関する特別委員会
第4号(平成19年10月29日(月曜日)
○宮崎元専務(社長)との会合に複数の自民党議員が同席
民主党からは川内博史さん(鹿児島1区=比例)、松野頼久さん(熊本1区)が質問しました。
「特定の政治家が宮崎元伸日本ミライズ社長(山田洋行元専務)と守屋氏の会食に同席したことがあるか?」との質問には「あったと思う」と述べましたが、実名は避けました。これは次期輸送機(CX)エンジンの選定に関して、守屋氏と政治家との関係を念頭に置いたものでしょう。
○米国GE社の「表敬訪問」、防衛事務次官室に宮崎氏が同席
この後、午後2時35分頃、守屋証人は山田洋行がゼネラル・エレクトリック(GE)社の代理店だと「知らなかった」と明言しました。仮にこの発言が嘘ならば、偽証罪として刑事告訴される可能性があります。
また、GEの「スパークス氏」が来日した際、事務次官室で、宮崎社長同席の下で会ったと述べました。
この後、共産党の赤嶺政賢さん(沖縄1区=比例)の質問に対して、「政治家」とは複数の防衛庁長官・防衛大臣経験者であることを認めました。
○沖縄で下地議員とゴルフ
これとは別に、社民党の照屋寛徳さん(沖縄2区)の質問に対して、今年5月に沖縄・下地島で下地幹郎さん(沖縄1区=国民新党と統一会派を組む無所属議員)と浦添市長とゴルフをし、会費は下地衆院議員が払ったと証言しました。
○今後の展開
今後は
①複数の防衛庁長官経験者とはだれか?
②その政治家がCXのエンジン選定にかかわったか?
③水増し請求など他の不正があるか?
などが焦点になりそうです。
ところで、初代防衛大臣の久間章生さん(長崎2区)があすから入院することになりました。
「早くしないと石原裕次郎みたいになっちゃう」と相変わらず意味不明の理由で煙に巻いたようです。野党の追求は「入院ならしょうがない」では済まされないでしょう。
久間元防衛相が入院へ=解離性大動脈瘤で、30日から (時事通信) - goo ニュース
衆院、野党が過半数を握る参議院の外交防衛委員会での証人喚問などの追求が続くことになります。東京地検特捜部が世論を注視することもまちがいありません。
政府・与党が目論む、今国会での給油新法の成立は絶望的になりました。
政府・与党が今国会を延長せず、予定通り11月10日に閉会させる可能性もあります。
年末に向けて、政局は大揺れになりそうな証人喚問でした。
この証人喚問が終わった2時間以上経った午後6時10分ごろ、自民党の大島理森国対委員長は民主党の山岡賢次国対委員長に申し入れました。
あす(30日)、非公開の党首会談(国会での党首討論はあさってを予定しています)を10時から開くという内容で、小沢代表が受けることを決めたそうです。
【168国会「防衛利権」関連エントリー】
11/15【守屋喚問】展望・みえてきた今後の動き
11/15【証人喚問のポイント】参院外防委 守屋武昌証人 〈塀の向こうへ行く前に〉
11/8東京地検特捜部、宮崎元伸容疑者を逮捕 防衛利権に捜査のメス
11/2参院外交防衛委、「守屋喚問」「宮崎招致」を決定 与党は審議拒否
10/29【国会傍聴記】野党各党が守屋証人から複数の“地雷”引き出す 政局大波乱へ 給油継続断念も
10/20防衛省の守屋前次官、軍需産業から接待 特捜部も関心?
10/15民主党、守屋前防衛次官を証人喚問要求へ 参院予算委で
(写真は共同)
【守屋喚問のポイント 2007-10-29 衆院・テロ防止特別委員会】
防衛省の守屋武昌前事務次官への証人喚問は午後2時20分過ぎから民主党による質問が始まります。
民主党は「疑惑のJ・F・K」と名付けた3本柱で守屋さんを追求します。
J=情報の隠ぺい
F=不正な給油の転用
K=金銭問題
この証人喚問はもともと、2003年2月のインド洋での海上自衛隊の補給活動での次のデータに誤りがあったことが発端です。
「海自の補給艦「ときわ」→米軍補給艦「ペコス」=20万ガロンを給油」
これは当時の石破茂防衛庁長官、福田官房長官らが国会や記者会見で発表していました。
ところが正しくは80万ガロンでした。この油がインド洋沿岸から海続き・陸続きのイラクに運ばれ3月からのイラク戦争に使われたのではないかという疑惑です。
福田康夫さんは「20万ガロンはイラクに着くまでに消費してしまう」とイラク戦争への転用を否定していましたが、この説明が根底から崩れました。
当時の防衛庁守屋防衛局長はデータミスを知っていて公表しなかったのか?→ 「J」情報の隠ぺい。
油はイラク戦争に使われたのか?→ 「F」不正な給油の転用です。
もう一つは、山田洋行の専務から独立して、日本ミライズを設立した宮崎元伸氏からの接待ゴルフなど一連の「K」=金銭疑惑。
防衛省の契約は、1件1000億円クラスのものがあり、他の省庁ではあり得ない巨額です。
守屋氏は2007年7月、航空自衛隊の次期輸送機(CX)エンジンの調達をめぐり、制服組の部下が「(日本ミライズと)随意契約ではいけないのか」と言われたと証言しています。これは設立間もない日本ミライズと契約しろという意味と思われます。
【守屋喚問後の動き】
守屋喚問を国民がどう見たかで、今国会(11月10日会期末)の展開は変わります。
海上自衛隊のインド洋での活動を継続する「給油新法」の可決が難しいと判断した場合、政府・与党は予定通り11月10日に“店じまい”するかもしれません。
民主党が守屋さんを攻めあぐねたり、守屋喚問が“ガス抜き”になり、個人の資質の問題としてとらえられた場合は、会期を延長し、
給油新法を衆院で可決→参院に送付し、参院民主党に可決を迫る
可能性もあります。ただ、この場合でも
年金流用禁止法案(民主党提出)などが参院で可決
→衆院に送付し、衆院民主党に可決を迫る
という構図も同時に生まれますので、政府・与党は厳しい国会運営です。
【関連エントリー】
10/29橋本首相とサシで会えた二人の役人
10/27自民党、守屋喚問の動画撮影を容認 世論に配慮して一転
10/22防衛省、民主党に報告書提出
【関連サイト】
守屋氏きょう証人喚問 情報隠蔽、不正転用、金銭問題 解明どこまで(産経新聞) - goo ニュース
衆議院インターネット審議中継
株式会社山田洋行
株式会社日本ミライズ
[追記2007-11-3]「インド洋での給油活動をめぐる国会(衆参)の動き」に関するエントリー
11/2参院外交防衛委、「守屋喚問」「宮崎招致」を決定 与党は審議拒否
11/2海自給油量情報ミス、寺岡元1佐が参考人招致を拒否 衆院テロ防止特別委
10/30補給艦「ときわ」、最後の給油 パキスタン軍「ありがとう」横断幕に隊員感激
10/29緊急党首会談、話し合い解散含む重大事項の可能性も
10/29【国会傍聴記】野党各党が守屋証人から複数の“地雷”引き出す 政局大波乱へ 給油継続断念も
10/27自民党、守屋喚問の動画撮影を容認 世論に配慮して一転
10/27守屋さん、証人喚問の撮影拒否 TVは音声のみの「紙芝居」の方向
10/23給油新法、衆院本会議で趣旨説明 民主党「法案取り下げを要求」
10/22【重要】「20万ガロン」誤り、海自幕僚は4年半前に把握、「石破さんに報告せず」
10/20防衛省の守屋前次官、軍需産業から接待 特捜部も関心?
10/19米政府、海自からの給油「使い道の完全な特定は困難」
10/18海自、11月2日撤収 テロ特・期限切れで政府決定 インド洋から3週間かけて帰国
10/18民主党、イラク特措法廃止案をきょう(18日)、参院に提出
10/17政府、インド洋の新テロ対策法案を閣議決定
10/5国会同意人事とテロ新法 自民党国対が民主党国対に「談合」もちかけ
10/1【国会傍聴記】国会再開、福田首相が所信表明
10/1民主党、インド洋の海自給油活動で官房長官に資料開示を申し入れ
9/10【重要】安倍首相、インド洋での給油活動「継続できなければ職を賭す」
9/5長妻年金相が誕生 民主党NC閣僚決定 防衛相は浅尾さん
9/10第167回臨時国会は4日間で閉幕[追記終わり]
↓衆議院の審議のもようはこちらをクリック↓
↓参議院の審議のもようはこちらをクリック↓
↓クリックで「下町の太陽」を応援してください!
↓もひとつ、カチッと!
【国会傍聴記番外 感想】
第168国会の本格論戦も1ヶ月が経ちました。
エントリー(記事)化した以外にもいろいろな委員会を聞いています。その中から「結構やるじゃん」と思った議員の実名と「もうちょっと頑張ってよ」という議員を匿名でご紹介します。
○けっこうやるジャン、参院自民党の山本一太さん
参院外交防衛委員会では、民主党に次いで自民党のトップバッターで質問席へ。
山本一太さん(群馬選挙区)はホワイトハウスに一番近いジョージタウン大学院で学びました。
(一番近いというのは、同大学がワシントン市内にあるという意味ですが、やはり米連邦政府入りをめざす全米の学生がジョージタウンに集まる傾向があるのも事実です)
国際協力事業団(JICA)で勤めた経験もあり、党、政府、参院でそれぞれ外交の責任者を勤めています。
「フォーリン・アフェアーズ(Foreign Affairs)」もよく読んでいて、最新の世界情勢に詳しい。この人は有為な人材です。
一方、民主党の参院当選1回生は、せっかく欧米の大学を出ているのに、かんじんの日本国憲法が分かっていない。たしかに欧米の大学では「日本国憲法論」の単位はないでしょうね。
シビリアン・コントロールを「文官統制」と言ってしまい、石破防衛相から「文民統制と文官統制は違うと思うんですねえ」と答弁されてしまう。これでは5分ほど時間のロスです。
実は「文民」とは、GHQの憲法草案のある“civilian control”を日本語訳する際に必死に作った戦後の造語なんですよ。戦前からある「文官」とは意味が違います。例えば、広田弘毅が首相になった理由は「当時は軍人首相ではどうにもならない状況になっており、文官から首相を出す必要があった」と説明されることがよくあります。
まあ、外交防衛委員会でやっているうちに分かってくるでしょう。
○内閣委員会は良質な練習場 民主党2年生の吉良州司さんに好感
衆院内閣委員会。民主党の吉良州司さん(大分1区)は2回生。
短い持ち時間ながら「殖産興業以来の日本の経済の歴史」をひもとき、「日本の経済力が衰退している」と大田弘子経済財政担当大臣などに本質的な質問をぶつけて好印象でした。吉良さんは東大法学部から商社(日商岩井)に入り、アメリカ赴任、本社課長を務めたそうです。こういう人材って意外に少ないんですよね。
「大臣の方がはるかにお詳しいでしょうが・・・」なんて言わなくていいんですよ。吉良さん、ビシッと言って大丈夫ですよ!。少なくとも私にはそう思えました。
内閣委員会というのは、内閣府特命担当大臣が参加します。つまり金融なら渡辺大臣、景気なら大田大臣、規制改革なら岸田大臣といろいろ聴けるわけです。
この内閣委員会は、若手大臣と若手議員が切磋琢磨することで与野党ともいい政治家が育ちそうな感じです。
○棒読みだったり、聞こえない声では・・・
一方、公明党の女性議員で原稿棒読みの人が2人もいました。その原稿が自分で書いた物ならまだいいんですが、どうでしょう。
自民党の小泉チルドレン・男性・小選挙区選出の若い議員。
声がか細くて何を言っているのか分かりません。どうしたんでしょうか? 総裁選ではずいぶんとTVに出たり、精力的に署名を集めていたのに。
参議院では7月当選の新人が登壇し始めました。どんどん質問に立って欲しいです。なんせ一番直近の国民の声を聞いた人なんですから。
↓衆議院の審議のもようはこちらをクリック↓
↓参議院の審議のもようはこちらをクリック↓
↓クリックで「下町の太陽」を応援してください!
↓もう一つお願いしま~す(ペコリ)!
「国会傍聴記by下町の太陽」は新聞は決定済みの記事をご紹介するのが基本方針。でも、政局というのは、「国会会期3週間延長へ」と朝日新聞のような大きなメディアに出れば、それが既定路線になってしまうというのはよくあることです。
選挙を控えた衆院議員は土日も地元を駆け回る。地元をしっかり固めた幹部は、TVや講演で政局へのアドバルーンというか観測気球をあげる。
もう少し、落ち着いた政治がいいとは思うんですが、現時点ではこんなもんです。
国会会期3週間延長の方針 補給支援法案、衆院通過へ(朝日新聞) - goo ニュース
政府・与党は26日、11月10日に会期末を迎える国会の会期を延長する方針を固めた。延長幅は11月末までの3週間とする方向で調整する。海上自衛隊による給油活動継続のための補給支援特措法案を11月初旬にも衆院を通過させたうえで、成立をめざす姿勢を打ち出す狙いがある。ただ、民主党が賛成に転じる見通しはなく、衆院で再議決することには与党内に慎重論が根強いことから、延長しても成立が困難な状況は変わらない。
会期延長に野党は反対する見通しだが、与党は民主党提出の生活関連法案や政府の労働関連3法案の審議を進めることを理由に、理解を得たい考えだ。(後略)
【追記2007-10-28】
そんでもって、1日経って、朝日の記事を読売が受けると。たぶん28日付朝刊にはこんな記事が載るわけですよ。
会期延長で民主・鳩山幹事長「国民の期待に応えたい」(読売新聞) - goo ニュース
民主党の鳩山幹事長は27日、松江市内で記者会見し、国会の会期延長について、「参院選公約で訴えた政策を法案化しており、できるだけ成立させたい。従来とは趣が異なった臨時国会だ。参院第1党の立場を踏まえながら、国民の期待に応えたい」と述べ、民主党の法案審議を条件に会期延長を容認する可能性を示唆した。
月曜日に迫った守屋喚問は一転して、動画などの撮影が許可されました。
衆院テロ防止特別委員会の自民党筆頭理事(元防衛庁長官)の中谷元さん(高知2区)が民主党筆頭理事(ネクスト外相)の鉢呂吉雄さん(北海道4区)に伝えました。
関連エントリー)10/27付
守屋さん、証人喚問の撮影拒否 TVは音声のみの「紙芝居」の方向
守屋氏喚問、動画で中継=与党一転、撮影容認 (時事通信) - goo ニュース
2007年10月27日(土)16:15
29日に行われる守屋武昌前防衛事務次官の証人喚問の撮影が許可されることが27日、決まった。衆院テロ防止特別委員会の中谷元・与党筆頭理事(自民)と鉢呂吉雄・野党筆頭理事(民主)が同日、電話で会談し、合意した。これにより、喚問での守屋氏の様子が動画でテレビ中継される。
26日の与野党協議で、与党側は守屋氏の希望を踏まえ、テレビや写真撮影には応じられないとの考えを示した。しかし、守屋氏をかばっていると見られるのは得策でないと判断。27日、守屋氏の意向を改めて確認したところ、撮影に応じる考えを示したため、中谷氏が鉢呂氏に伝えた。
↓クリックで「下町の太陽」にチカラをください(ブログランキング)
↓クリックで「下町の太陽」を応援してください(ブログランキング)
↓衆議院の審議のもようはこちらをクリック
↓参議院の審議のもようはこちらをクリック
【168国会「防衛利権」】
11/15【守屋喚問】展望・みえてきた今後の動き
11/15【証人喚問のポイント】参院外防委 守屋武昌証人 〈塀の向こうへ行く前に〉
11/8東京地検特捜部、宮崎元伸容疑者を逮捕 防衛利権に捜査のメス
11/2参院外交防衛委、「守屋喚問」「宮崎招致」を決定 与党は審議拒否
10/29【国会傍聴記】野党各党が守屋証人から複数の“地雷”引き出す 政局大波乱へ 給油継続断念も
10/20防衛省の守屋前次官、軍需産業から接待 特捜部も関心?
10/15民主党、守屋前防衛次官を証人喚問要求へ 参院予算委で
【追記 2007-10-27】
続報あり、一転して動画になりました。
関連エントリー)10月27日付
自民党、守屋喚問の動画撮影を容認 世論に配慮して一転
【追記おわり】
守屋前次官、証人喚問のテレビ中継 静止画を要請(朝日新聞) - goo ニュース
守屋さんはコワモテですよねえ。
議院証言法をみたら、撮影を拒む場合は「理由は説明しなくていい」とのことです。衆院は与党が過半数を占めているので、このまま制止画になりそうです。
ただ、そのTV中継を国民がどう受け止めるか?
生放送は高齢者の視聴率が高い時間帯です。
「政府は身内に甘いな」と感じるか or 「別に関心ない」では?
いずれにしろ、自民党に有利には働かないでしょう。
土日を挟んで月曜日というすぐの話です。
これをぎりぎり動画中継に持ち込めるか、自民党国対委員会の当事者能力が問われている。つまり次の衆院選への組織力をみるカギになるのでは?
ちなみに衆議院公報では、月曜日の証人喚問の議題は「防衛省問題について」だそうです。
【衆議院公報 第168回国会 第33号 平成19年10月26日金曜日】
▲国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動並びにイラク人道復興支援活動等に関する特別委員会 10月29日(月曜日)午後1時 第1委員室
会議に付する案件
テロ対策海上阻止活動に対する補給支援活動の実施に関する特別措置法案(内閣提出第六号)
右案の審査に関し、防衛省問題について
(証人)
守屋武昌君
【資料編】
議院証言法(議院における証人の宣誓及び証言等に関する法律)
第五条の三 委員会又は両議院の合同審査会における証人の宣誓及び証言中の撮影及び録音については、委員長又は両議院の合同審査会の会長が、証人の意見を聴いた上で、委員会又は両議院の合同審査会に諮り、これを許可する。
○2 証人は、前項の意見を述べるに当たつては、その理由について説明することを要しない。
衆参が完全に同じ権限をもつのは「国会同意人事」だけ。
参院民主党の輿石議員会長も本会議で強調していました。
民主党は「新任者は65歳未満」「女性を入れる」「行政官は半分まで」の3条件を提示。
政府は3条件をふまえて、今国会中に14機関28人分の承認を得たいとして、与党(自民、公明両党)も24日、政府案を了承しました。
ところが、
翌日の朝日新聞4面にリストが流出。氏名は伏せてありますが、詳細な肩書きは載っている。これは完全流出でしょう。
議院運営委員会に提出する前に新聞にリストが載っている。西岡議院運営委員長はこの朝刊をみて、激怒。当日開かれた理事会で、このリストのままでは本会議の議題にしないと発言しました。
というわけで、政府は候補者のさしかえ作業をしています。徒労ですね。まぼろしの候補者もかわいそう。
来年3月には日本銀行の総裁が任期を迎えます。新しい総裁については3月19日までには国会の許しを得ないといけない。
参院の同意がなければ日銀総裁が不在になるかもしれません。
というわけで、このエントリーの写真は日本銀行総裁も務めた元蔵相・首相の高橋是清さんにしてみました。
(写真は「次の内閣」で年金問題をうけもつ蓮舫参院議員)
参院選で示した国民の選択が具体化している・・・と言っていいでしょう。
民主党「怒濤の法案ラッシュ」の7法案のひとつ。
なかでも「国民との3つの約束」の1番目から、審議入り。
もちろん「年金通帳発行」はまだ法案に入っていないですが、優先順位(priority)からすれば、まずは流用を止める「年金保険料流用禁止法案」。
ところで、この制度は橋本内閣の行革で始まった制度だそうです。そのことを最近知りました。ちなみに私は当時、政治部記者で橋本首相番でした。行革担当記者は他にいましたが・・・
もう一度正直に言いますね・・・ 最近知りました。
一つ、言い訳させてください・・・ みんな知らなかったと思います。
民主の年金保険料流用禁止法案、参院委で審議入り(朝日新聞) - goo ニュース
民主党が今国会に提出した「年金保険料流用禁止法案」の趣旨説明が25日午後、参院厚生労働委員会であり、法案が審議入りした。保険料を事務費や広報費などに使うことを認めず、全額年金給付に充てる内容。
与野党の勢力が逆転した参院に民主党が提出した7法案のうち、審議入りしたのは初めて。年金問題の解決は同党の参院選マニフェスト(政権公約)の大きな柱で、早ければ11月初旬に参院での可決をめざす。
○民主党の菅直人さん、山井和則さん、薬害C型肝炎で厚労省追求
下町の太陽はこの審議をずっと聞いていました。傍聴席には患者、ご家族、ご遺族がかなり詰めかけていたようです。
菅さんの追求に、舛添厚労大臣はタジタジ。そして厚生労働省医薬食品局長の体たらくにはあきれたのヒトコト。質問通告されたことに即座に答えられない役人など初めてみました。
下町の太陽はどうやら、きょうの審議を、“冷静”かつ“客観的”にまとめることができなさそうです。
そして、それがきょうの最大の感想ということです。
よって、よくまとまった新聞記事をご紹介させて頂きます。
なお、自民党の茂木敏光委員長の議事運営が公正中立であったことを付け加えておきます。
薬害肝炎、全員調査へ 厚労相が治療負担の方針(朝日新聞) - goo ニュース
舛添厚生労働相は24日、C型肝炎の原因となる血液製剤フィブリノゲンを投与された約28万人全員について追跡調査をして実態を把握し、検査や治療を呼びかける方針を明らかにした。その費用は「責任ある人たちが払うのは当然」と述べ、国と製薬会社が責任に応じて負担するとの考えを示した。薬害C型肝炎訴訟については、年内の和解に向けた決意を強く示した。
同日開かれた衆院厚生労働委員会で、民主党の菅直人代表代行らの質問に答えた。
菅氏は、厚労省が02年に旧三菱ウェルファーマ(現田辺三菱製薬)から血液製剤フィブリノゲン投与後の肝炎発症例418人分の報告を受けながら放置した問題を追及。418人の実態調査と告知を求め、さらに同薬を投与された約28万人全員(感染者は推計約1万人)を追跡して知らせるべきで、治療費は国と製薬会社が負担すべきだとした。
舛添氏は「そういう形で実行したい」と調査や告知について答弁。委員会後、報道陣に費用負担には治療費も含むのかを問われ、「基本的にはそうだ」と述べた。
薬害肝炎訴訟について舛添氏は「福田総理とも詰めて、きちんとした決断を政府全体で下す。極めて短期間に大きな決断を下せるよう全力を挙げる」と述べ、和解による全面解決を目指す決意を示した。責任や謝罪を含む和解を検討すべきだとの質問に対しては、「その決意で全力を挙げる」と応じた。
厚労省の対応を検証する特別調査チームには外部の有識者を入れることも表明した。
血液製剤を投与された人を追跡するには、患者情報を最も多く持つ医療機関の協力が不可欠。舛添氏は、報告命令の対象に医師らを含むよう薬事法改正を検討する考えも明らかにした。ただ、当時5年間だったカルテ保存期間を超えた事例が圧倒的とみられ、7000の医療機関の多くに資料がない恐れがある。
一方、菅氏らは薬害肝炎をめぐる厚労省の対応をただすため、集中審議を要求するとともに、当時の医薬局長だった宮島彰・医薬品医療機器総合機構理事長らの参考人招致を求めた。
↓クリックで「下町の太陽」を応援してください!
↓も一つクリック、ブログランキングの順位が上がります!
10月24日、民主党主催でマイケル・ムーア監督の「シッコ」の上映会が憲政記念館でありました。
この映画は米国の医療保険制度に警鐘を鳴らす内容で、日本の医療制度を見直す機会にしてもらうのが狙い。
映画は米国で医療保険に加入しているものの、給付金が下りず、病院での治療をあきらめた人の体験を紹介。一方、カナダの充実した健康保険制度、フランスの普遍的医療保障制度、入院費無料の英国、社会主義国キューバの手厚い医療事情を紹介した作品。
上映会には議員約70人のほか、秘書らも出席しました。観覧希望者が多かったため、2部制として午後6時半から、一般の観覧者への上映会を開きました。菅直人代表代行と山田正彦ネクスト厚生労働大臣があいさつしました。
↓クリックで「下町の太陽」を応援してください!
↓も一つクリック、ブログランキングの順位が上がります!
10月14日付エントリー
民主党、「シッコ」を憲政記念館で上映へ ムーア監督の来日を呼び掛け
【国会傍聴記 2007年10月24日】7常任委員会で具体的な議論
きょうは衆議院では7つの常任委員会が開かれ、専門分野に詳しい委員が登場、大臣と活発な議論が交わされました。いくつか「見所」がありましたので、ご紹介します。
興味のある委員会の映像は衆議院TVでごらんになれますよ!
http://www.shugiintv.go.jp/jp/video_lib2.cfm?u_day=20071024
○厚生労働委員会では、
長妻ネクスト年金担当相vs舛添厚労大臣
が年金で激突。長妻さんからはさらなる新事実が次々出てきました。
菅ネクスト副総理 vs舛添厚労大臣
は薬害肝炎問題。これはきょうの「NHKニュース7」でもトップニュースになりました。TVで取り上げられた点以外にも息つく暇のない展開。厚労省局長のひどさ、情けなさ・・・あえて見てほしい、現実として。
自民党の茂木敏光委員長の委員会運営が立派だったことも付け加えておきます。
○農林水産委員会では
筒井信隆ネクスト農林水産大臣vs若林農林水産大臣
○文部科学委員会では
小宮山洋子ネクスト文部科学大臣vs渡海文部科学大臣
が対決しました。
筒井さんは民主党案を提示しながら質問しますが、現在の農政のかかえる問題点が多すぎて、なかなか紹介できず。日本農業の危機を感じます。
小宮山さんは、「1時間、すべて大臣とさしで話させて頂きます。細かいことを聞く気はありません」と切り出しました。
渡海大臣も「ちょっと時間をくださいね。教師が子どもと向き合う時間を増やすのはとてもいいことだと思うんです。何もしなくてもね」と朴訥とした答弁で、信頼できる感じがしました。
○財務金融委員会では
福田昭夫前栃木県知事vs渡辺喜美金融担当大臣の栃木対決
地元・足利銀行の破綻処理について、当時の知事が同郷大臣を辛辣に批判。ただ、福田さんは私怨でモノを言っている感じもしました。
○法務委員会では
神崎前公明党代表vs鳩山法相
「そうはイカンザキ」の神崎武法さんが久しぶりの登場。
元検察官として、死刑制度や検死のあり方などをたずねました。
○国土交通委員会と
○経済産業委員会も開かれました。
↓衆議院の審議のもようはこちらをクリック↓
↓クリックで「下町の太陽」を応援してください!
民主党の菅直人代表代行は24日午後2時半過ぎ、薬害肝炎の原因となったミドリ十字製の血液製剤について、厚生省薬務局長からミドリ十字に天下った松下社長が「フィブリノーゲンミドリ」から「フィブリノゲン」に商品名を変えたことで、厚生省の認可延長を得たのではないかという独自調査を明らかにした。
衆院厚生労働委員会での質問。松下氏らの参考人質疑と集中審議を委員長に要求した。
フィブリノーゲンミドリは1976年、フィブリノゲンに改称したという。
【追記2007-10-26】
この件に関しては、この3日間、まだ新聞記事にはなっていないようです(あればぜひ教えてください)。
これは固有名詞が出てくるし、30年前の話なので、記者が記事にできないんだと思います。
世論の関心が続けば、国会閉会後しばらくしたら、記者も多少時間ができて、追加取材できるかも。
なお、この新薬(?)承認の件とは違いますが、2004年12月付で京都の病院がホームページに次のようなお知らせを載せています。この問題を考えるうえでの想像力に資すると感じましたので、ご紹介します。
○関連サイト
フィブリノゲン製剤を使用した可能性のある方へのお知らせ
(C型肝炎ウィルス検査のおすすめ)
2004年12月
http://park12.wakwak.com/~kyoto2hp/oshirase/topic/topic0412fiburi.html
【関連エントリー】
菅直人、厚労省地下倉庫に“突撃”(10/23)
【国会傍聴記】菅さん、厚労委で薬害肝炎「フィブリノゲン30万人投与」を指摘(10/24衆院厚生労働委員会)
【国会傍聴記】フィブリノーゲン→フィブリノゲン「再評価すべきだった」舛添大臣 衆院厚労委(10/31)
↓衆議院の審議のもようはこちらをクリック↓
↓クリックで「下町の太陽」を応援してください!
↓ブログランキングの順位が上がります!