かわ遊び・やま遊び雑記

アユ・ワカサギ・ヒメマスなどの釣り情報と自然観察や山菜採りなど自然の中で遊び回った記録や雑記

冬芽と葉痕2015:オオヤマザクラ・・・

2015年03月11日 | 冬芽と葉痕

冬芽ネタをもう少し、サクラ亜属の中にはカンヒザクラ群やエドヒガン群、ヤマザクラ群、マメザクラ群など近い種ごとに群がつくられています。ヤマザクラ群の中にはヤマザクラ・オオヤマザクラ・カスミザクラ・オオシマザクラなどの種が有って、それぞれが交配した雑種も有ったりするので形態上では分類泣かせ・・・

今回は本居宣長の「敷島の大和心を人問はば 朝日に匂ふ山桜花」という歌にちなんでヤマザクラならぬオオヤマザクラの冬芽を詳しく見てみました。

小枝は赤味を帯びた褐色で無毛でツヤが有り、皮目が多数あります。2年生枝は灰色のろう質物を被ります。徒長枝の頂芽や側芽は全て葉芽・・・

側生枝は短枝化しやすく頂芽は葉芽、側芽は花芽が多くなります。

頂芽と葉痕・・・8~10枚ある芽鱗は明るい褐色で無毛、葉痕は半月形(もしくは三角形~三日月形)で維管束痕が3個見られます。

側芽は2/5のらせん性らしいけど枝が短くて確認できません・・・

いろいろな図鑑などに芽鱗が粘ると書いてあるのですが、数カ所のオオヤマザクラの冬芽をさわってみましたが粘り気を感じませんでした。芽が開いて葉柄や小花柄が伸び始めた頃の内側にある鱗片は粘るので、そのことなのかなぁ~

カスミザクラも芽鱗の数が7~10枚と同じくらいで葉痕も同じような形なので、冬芽での判別は難しく悶絶ものです。古今和歌集に在原業平の「世の中に 絶えて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし」という歌が有りますが、私の場合「世の中に 絶えて桜の なかりせば 冬芽の頃は のどけからまし」ということですかねぇ~

(冬芽と葉痕:182種類目)

 

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