一昨日のエドヒガンの続きでソメイヨシノのもう一方の親種と言われているヤマザクラ群のオオシマザクラの冬芽と葉痕です。葉芽は紡錘形で芽鱗は無毛で艶が有ります。芽鱗の枚数を数えてみたら14枚もありましたので多数の芽鱗を持っているのですね。
花芽は長卵形でこちらも芽鱗は艶が有り無毛です。既に蕾が開いてきていて中の鱗片が見え始めているので鱗片の毛が見えて有毛のように見えてしましますね・・・
葉痕は半円形で盛り上がり、維管束痕が3つあります・・・
側枝は短枝化しやすく花芽がたくさん付いています。
芽鱗の枚数を数えた花芽を開いてみると鱗片の中に苞に守られた花芽が見えました。オオシマザクラはこの鱗片の内側にだけ毛が見られ、他は花も葉も無毛なのが特徴といえますね。
・・・と言うことでソメイヨシノの冬芽の特徴の一つ、芽鱗の枚数が多いのはオオシマザクラの形質を受け継いだのだと思います。側枝が短枝化しやすく花芽が多いのもこちらかな・・・
ところで、今からエドヒガン(エドヒガン系のコマツオトメ)とオオシマザクラを掛け合わせてもソメイヨシノが出来るわけではないのです。何しろ無数の交配の中から偶然にできた(作った)ものですからね・・・
(冬芽と葉痕:185種類目)
「にほんブログ村ランキング」に参加中です。お好きなバナーをクリックしてご支援をお願いします。(2542話目)
【アウトドア】 【釣り】
「人気ブログランキング」にも参加しています。こちらもクリックして応援をお願いします。
自然観察 ブログランキングへ
冬芽でわかる落葉樹〔改訂版〕 | |
クリエーター情報なし | |
信濃毎日新聞社 |