立秋も過ぎ、月遅れのお盆も過ぎたというのに、まだまだ暑い日が続いています。そんな暑い日に森林の山道や沢筋の道を歩いているとフッと百合のような匂いが漂ってきて、思わず周りを見渡すとクサギの花が満開ってことがよくありますよね。
実は、私は百合の匂いが苦手で、閉めきった家の中で嗅げば頭が痛くなるほどダメなのです。戸外で漂ってくるくらいの匂いならなんとか我慢できるのですが・・・
クサギの花をよく観察すると、雄蕊がピンとして雌蕊が垂れ下がった花(雄性期)と、雌蕊がピンとしていて雄蕊が垂れ下がった花(雌性期)が有ることに気が付きます。
下の写真は咲き始めの花で、雄蕊がピンとしていて雌蕊が垂れ下がっていますね・・・
時間が経つと雌蕊がピンとしてきて雄蕊が垂れ下がってきます。
同じ花で自家受粉をしないようにする仕組みなのだそうです・・・植物にしても動物にしても自然界は素晴らしい仕組みが出来上がっているのだなぁ~と何時も感心させられてしまいます。
そして、クサギは葉などを揉むと嫌な臭いがするのですが、地方によっては新葉を食べたり漢方薬として使うのです。さらに最近は草木染の作家さんたちが実を染料として使っているようです。
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