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Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

G大阪戦プレビュー

2016-06-14 19:40:46 | 浦和レッズ
明日、浦和はアウェイ吹田スタジアムでG大阪と対戦します。他のカードがない日で忘れがちですが、レッズサポの皆さん、気をつけてください。この試合は、GWの5/4に行われるはずだった試合が、ACLのグループリーグ最終戦の影響で延期になっていた試合です。

G大阪と言えば、一番最近の対戦は正月の天皇杯決勝です。この試合は敗れています。しかも、その前の対戦もチャンピオンシップ準決勝で、これも敗れている因縁の相手です。

この2試合を紐解くと、西野元監督時代の攻撃サッカーのイメージが今でもあるG大阪が、自陣に2ラインを引いて慎重に守ってきた試合でした。G大阪が誇る、攻撃の選手のパトリックと宇佐美は両者ともスピードがあり、彼らを生かすにはこの試合運びがベストと長谷川監督が判断したのでしょう。

G大阪のチーム状態はあまり良くありません。優勝を目標にしていたACLはグループリーグで敗退、リーグ戦の前節も下位に沈む湘南に追い付かれての引き分けです。今季から、本拠地を万博記念競技場から、新装なった吹田スタジアムに移したばかりですが、この新スタジアムでなかなか勝てない悪循環です。

1stステージ優勝の可能性は既に断たれたG大阪ですが、年間順位がチャンピオンシップに影響する現在のレギュレーションを考えると、消化試合という気持ちではないでしょう。去年勝っている浦和相手なら、相性がいいと思っているかもしれません。

浦和は、試合の間隔が詰まっている強行日程がどう作用するかです。連戦の初戦の鹿島戦を、ミスが連発した内容の悪い試合で落としている浦和の精神状態は良くないでしょう。また、DF森脇が出場停止になる最終ラインにも不安を抱えます。

この状態を救えるのは監督采配しかありません。この状況の中で「さすがミシャ」と感じさせてくれるような采配を期待したいですし、それができるだけの選手の駒は揃っていると思います。
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鹿島戦マニアック分析

2016-06-13 22:46:23 | 浦和レッズ
鹿島戦は内容の悪い試合だったので、マニアック分析を書く手は重いですが、今書いておかないと間違いなく忘れるので備忘録として書きます。鹿島サイドの浦和対策として、昨日急造5バックを取り上げましたが、それ以外にも鹿島の工夫は随所に見られました。

以前、浦和の1トップ2シャドーが原口、柏木、マルシオだった頃(2012年)、ミシャサッカーが機能しないときの定番は彼ら3人が前に張り付いてしまうときでした。それを打開するために、武藤や李をシャドーで起用し、彼らがタイミングを見て引き、少し下がった位置でフリーでもらうことをミシャサッカーの進化版にしていました。

鹿島はそれに対しても対策を立てていました。武藤や李が引いてきたときに、ボランチ任せにせず、時と場合によってはCBの植田や昌子までもが武藤や李についていくマークをしていました。とにかく、浦和の1トップ2シャドーは誰かが見て消しに行くという覚悟を込めた浦和対策です。

これを打ち破るためのさらなる対策は、残念ながら浦和サイドにはありませんでした。どうやら、ミシャは支配率を上げてボールを回せば勝てるように思っているのでしょうが、浦和の課題であるセットプレーからの得点がリーグ最下位ということがあるので、鹿島はCKやFKは怖くないと見切っていたようです。

また、昨日も書きましたがその支配率を上げて攻撃する間で、悪い形でボールを失いました。最悪でもクロスを上げて攻撃を完結させないと、後ろが最悪の場合遠藤航、阿部勇樹、柏木の3人しかいないタイミングもあります。そこを、スピードのあるカイオや金崎夢生で突破させれば、2対2や3対3のようなビッグチャンスは作れるというのが鹿島のプランだったと思います。

そのため、「これはやばい」と感じる場面が多かったこの試合の敗戦は必然でした。何か対策を考えないと、全チーム真似する恐れもあります。浦和の今後に暗雲が漂った、そんな敗戦だったと思います。













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鹿島の浦和対策(6/11浦和対鹿島)

2016-06-12 21:31:28 | 浦和レッズ
ようやく、昨日の浦和の鹿島戦の手痛い敗戦を振り返る心の落ち着きに至りました。この結果(0-2敗戦)を生んだ理由には、二つ大きな要因があります。一つは鹿島の出方です。これまで、新潟や鳥栖など、5バックの相手に再三手こずってきた浦和にとって、4バックで攻めてくる鹿島ならかえってやりやすいと予想していました。

しかし、もちろん鹿島サイドは5バックに手こずる浦和を十分に研究していました。キックオフ時は4-4-2に見えた鹿島ですが、浦和の2シャドーの武藤や李に、小笠原か柴崎が対応に当たり、守備のときは最終ラインに入って急造5バックの形にしてきました。浦和が、5バックの相手に対してはなかなか打開できない弱点を、うまく利用した試合運びでした。

また、鹿島は攻撃はカウンターに絞っていました。前からは無理にプレスに行かずに遠藤航や阿部勇樹は放置し、ボールをうまく奪ったらカイオ、金崎夢生らスピードのある選手で浦和の攻撃時に手薄になるバックラインを狙っていました。その狙いに、浦和はまんまとはまってしまいました。

この試合の大きな敗因は、直接は宇賀神のバックパスのミスですが、それ以外にもボールの取られ方が悪かったことが挙げられます。浦和はいつものサッカーである、高いボール支配率で相手を押し込むサッカーを狙ってきましたが、それを機能させるためには攻撃をシュートかクロスで完結させる必要があります。

この日の浦和は、サイドでクロスを上げられずに取られてしまうミスが多すぎました。これでは鹿島にカウンターをしてくれと言っているようなものです。たまたま、前半の金崎のシュートが2度ポストをヒットして前半こそ0-0でしたが、こんな幸運がいつまでも続くことはないと不安視していました。

それは当たってしまいました。やはり、あれだけフリーでゴール前に走られてしまえば、失点は時間の問題です。何度かファインセーブをした西川周作は責められません。こういう、特別な対策を立ててきた鹿島のような相手を打ち破るには、高い支配率で押し込むだけでなく、攻撃を完結できる高い信頼性が必要だったのでしょう。それができなかった、浦和の敗戦は必然とも言えました。

ただ、まだ終わってはいません。残り4連勝すれば何かが起きる可能性はあります。次のG大阪戦は勝ち点3を取って、前を行く川崎鹿島にプレッシャーをかけたいです。それができなければ、今度は本当に2ndに期待をつなぐしかなくなりますが。



















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ブラコビーin埼スタ公園2

2016-06-12 17:29:09 | 埼玉
昨日の鹿島戦の前に、埼スタ公園を一周してみました。埼スタ公園独特の、季節の風物詩があればいいなと思ったことと、サッカー生観戦の日が一番運動していないという統計結果が出たからです。距離にすると1.2kmほどの散歩で、浦和美園から歩くのと大して違わない距離でしたが、あれほど賑わう埼スタで、ここには人が来ないという場所まで見つけました。



終わったと思っていたバラの花、少し残っていました。「バラが咲いた バラが咲いた 真っ赤なバラが 寂しかった僕の庭に 明るく咲いた」という昔の歌を思い出しました。





浦和レッズ公式ローズの看板もありました。



紫陽花です。埼スタ公園のランニングコース沿いにありますが、ここに気付いている人は皆無に近いです。静かな場所は好きなので、これからレッズが負けて悔しいときはここに来るかもしれません。









埼スタの正面入り口です。ここに入ること、夢ですね。



埼スタ第二グラウンドから撮った埼スタです。



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デシャン監督の交代策(フランス対ルーマニア)

2016-06-11 23:56:59 | ワールドサッカー
今日の浦和戦、あまりの内容の悪さに落胆していますが、試合レポートは明日頭を冷やしてから書くことにして、今日は午前中にビデオでチェックした欧州選手権の開幕戦、フランス対ルーマニアをネタにします。最近、プレミアリーグやブンデスリーガが映像でチェックできるようになったので、フランスの代表選手に関してはある程度知識を持っています。

Aマドリードを躍進させたスピード型のFWグリーズマン(7番)、レスター優勝に貢献したボランチのカンテ(5番)などの新しい名前もありましたが、それぞれ映像で見たことはありました。フランスは4-3-3の布陣で、カンテをアンカーに置いてサイドにポグバ(15番)とマチュイディ(14番)を置き、グリーズマン、ジルー(9番)、パイエ(8番)の3トップでした。

この3トップはバランスが取れており、ジルーがポストプレーヤー、パイエはトップ下タイプとそれぞれ特徴が違います。パイエが少し下がってキープしたり、ジルーが落としたボールにグリーズマンが走るなどの多彩な攻撃を見せました。しかし、このゲームはルーマニアの健闘も見られました。

ルーマニアには世界的に名の知れたワールドクラスの選手はいませんが、戦術的に統制が取れており、4-4-2で後ろ2ラインをコンパクトに保ってフランスの中盤を挟み込む戦術でした。しかも、前からプレスにも行っており、フランスに容易に縦パスを出させない粘りも発揮していました。

フランスはそれでも、後半開始直後にジルーのヘディングで先制していますが、ルーマニアはFWの10番がエリア内で倒されてPKになり、これを決めて同点に追いつきます。その直後にデシャン監督の打った交代が吉と出ました。ポグバout、マルシャルinで前線をマルシャル、ジルー、交代出場の20番の3トップにして、トップ下にパイエを置く攻撃的な布陣でした。

ボールの収まるパイエなら、この役割をさせても機能するはずだと信じたであろう、デシャン監督の意図は当たり、パイエ自身が88分に目の覚めるようなロングシュートを放って勝ち越してフランスが2-1でこの試合をものにしました。点を入れた直後にパイエを下げてシソコを入れて、元の4-3-3に戻して逃げ切るところも徹底していました。

今回の欧州選手権、どこまで知っている選手がいるかも楽しみにしています。ワールドサッカー、面白いので楽しめたらと思います。
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鹿島戦プレビュー

2016-06-10 22:54:55 | 浦和レッズ
明日、浦和はホーム埼玉スタジアムで鹿島と対戦します。ちょっと前まで仕事の関係で忘れていましたが、この試合は勝った方が1stステージ優勝に近づく大事な試合です。鹿島が勝ち点1上にいますが、浦和は残り5試合、鹿島は残り3試合なので、浦和は勝てばかなり優位に立てることになります。

鹿島は、最近は珍しくなった、4-4-2でサイドハーフを高く張らせるスタイルです。このシステムで、オリベイラ元監督時代から栄光を誇っていた鹿島ですが、様々なチームに対策を立てられ始めてなかなか勝てなくなっていました。それでも、石井監督になってもこのスタイルを続け、今は優勝目前の位置にいます。

この、普通の4バックが相手なら、浦和のミシャサッカーのストロングポイントである、アウトサイドの攻撃参加が生きます。もちろん、それは承知の上で4バックを続ける鹿島としては、それ以上点を取って勝つつもりなのでしょう。陣容的には可能なメンバーは揃っており、サイドハーフには遠藤康、カイオといます。

前節のナビスコ杯の大宮対鹿島を生観戦して、鹿島を偵察するつもりでしたが、鹿島がメンバーを落として空振りに終わりました。浦和関係者も何人かNack5スタジアムに来ていましたが、彼らも空振りだったことでしょう。たぶん、その試合のメンバーで明日の試合にスタメン出場する選手はいないものと思われます。

浦和としては、パワーのある鹿島のCB、昌子と植田に比較的不得手なスピードで勝負する形を作りたいところです。それを実行するには興梠のスタメン1トップがいいでしょう。2シャドーのスピードも使える可能性は十分です。

また、浦和はナビスコ杯が予選免除だったので、先週の週末が空いており休養が取れました。疲労からか動きが鈍かった武藤や関根が回復している可能性があります。ここが勝負の試合、ベストコンディションの選手を使って欲しいと、ミシャには期待しています。
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アモーレ長友佑都の記憶

2016-06-08 21:23:32 | ワールドサッカー
日本代表DF長友佑都選手と、タレントの平愛梨さんの熱愛が話題になっています。私はゴシップを調べられる取材力はないので、熱愛に関しては「二人とも独身なんだからいいんじゃない?」程度しか書けませんが、ちょうどいい機会なので長友佑都選手の記憶をまとめてみます。

長友は愛媛県の出身で、高校はサッカーの名門東福岡高校です。高校時代はプロからスカウトされるような選手ではなく、指定校推薦で明治大学に進学しています。明治大学でも、2年生の途中まではレギュラーになれず、応援団で太鼓を叩いていたという苦労人です。

そんな長友の転機は3年生のときでした。当時、FC東京の強化指定選手になるなど力は認められ始めていましたが、全国に名前を売ったのが北京オリンピックの予選の消化試合だったマレーシア戦でした。この試合で右SBでスタメン出場した長友は、そのスピードで一躍脚光を浴びる存在になりました。

そんなときに、FC東京から大学4年のシーズンを在学したままプロとして契約するというオファーが届きます。母子家庭だった長友は「これで初めて学費の心配が要らなくなる」と喜んだと聞きます。明治大学も、学業で入った指定校推薦だったので、卒業さえできれば波風を立てずに済みました。

その後の成長は順調でした。1年目から背番号5をつけるほど期待され、味の素スタジアムでは長友がボールを持てばその身体能力で何かしてくれるだろうとざわめきが起こるほどでした。北京五輪も本大会に出場し、岡田監督からA代表にも選出されると、右でも左でもSBをこなせる身体能力で代表でもポジションをつかみます。

当時、長友は相手のスピード型のウイングに対するマーカーでした。オランダ戦では相手の高速ウイングのエリアが出ると、長友の位置を入れ替えてエリア番に当たらせたほどでした。当時、W杯終了後に香川真司や内田篤人にドイツからオファーが届いていましたが、欧州で通用するとすれば長友だと思っていました。

その欧州も、セリエAのチェゼーナからオファーが届き、その後名門インテルに移籍して本人いわく「毎日がW杯本大会のようなもの」という日々を味わうことになりました。インテル在籍もずいぶん長くなりました。最初のころはスナイデル、サネッティなどのレジェンドがいましたが、今はだいぶ入れ替わり、長友自身がレジェンドの仲間入りをし始める頃です。

彼の姿は、きっと埼スタの最終予選で見られると思うので、そこでじっくり見届けたいと思います。
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DFライン裏狙い(6/7日本対ボスニア・ヘルツェゴビナ)

2016-06-07 22:37:40 | ワールドサッカー
今日の日本代表対ボスニア・ヘルツェゴビナの試合、1-2と日本敗戦で終わりました。ボスニアは平均身長で10cm近く相手の方が高いというチームで、FWのジュリッチ(18番)は199cmという高さがあります。このジュリッチに2ゴールと活躍されて敗れたのですが、ポストプレーだけという前評判でしたが意外にも足元での2点でした。

決勝点の場面では、右MFの7番が交代出場したばかりで特徴をつかめておらず、フリーでボールを持たれてパスを出されました。そういう、状況に応じて戦い方を変えるような試合運びは日本代表の課題です。せっかく先制点を入れながら直後に失点するなど、非常にもったいない試合でした。

それでも、得たものもあった試合でした。ボスニアのような、体の強い相手ではボールをトップ下やFWでキープするのは難しく、特にFWの岡崎は徹底的に相手に潰されていました。清武が引いてきて受けたタイミングがチャンスになりましたが、それでもこの日の日本は別の場所に攻略ポイントを見つけていました。

それは徹底的なDFラインの裏狙いでした。オフサイドにも何度もかかりましたが、宇佐美、浅野がフリーランニングをするタイミングはチャンスになりました。裏へ出て、低いクロスを入れて、大柄ながら細かい動きへの対応に課題があるボスニアDFの隙を狙うという考え方は見て取れました。

日本の先制点もそんな形でした。クロスだけでなく、思い切って仕掛けたのが良く、宇佐美の突破からダイレクトで清武が合わせたゴールでした。ボスニアのDF相手に点を取るとすればこれだろうと、一つの解を見つけたのではと、決まった直後は満足していました。

最終予選は厳しい戦いになると選手は口にしていますが、ボスニアのような出てくる相手はそれほどいないと予想しています。初戦で当たるUAEもアジアカップでは徹底的に引いてきました。このボスニア戦の敗戦で、相手が日本を恐れてくれるだろうという目論見は外れましたが、きっと半分の相手は守ってくると予想しています。
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ブラコビーin氷川神社2

2016-06-06 21:35:50 | 埼玉
昨日の大宮サッカー場(Nack5スタジアム)のサッカー観戦、ここに行くときは氷川神社の写真を撮る散歩も兼ねています。一見、何となく歩いているような氷川参道にも歴史があります。



一の宮通りにある、アルディージャのロゴ入り花壇です。



アルディージャのオフィシャルショップ「オレンジスクエア」です。



氷川神社の参道にはこんな目印があります。



氷川神社の参道にはケヤキ並木があります。この木々は戦時中の物資不足の時代に薪にするため切られた過去があり、現在の木は戦後の木です。それでも70年ですから、すっかり巨木になって戦争の傷跡もようやく癒えたように思えます。



常夜灯です。ここの上にろうそくを立てて夜でも参拝できるようにしていました。こういう、石造りの構造物は昔からあるものが多く、元号を調べると江戸の昔が見られることがあります。



その通り「安政6年」と刻まれています。1840年代、吉田松陰が処刑された「安政の大獄」の頃です。江戸の昔から氷川神社の信仰が変わらない証明です。





大正の昔から立つ、能舞台です。現在は危険建造物になり、地震が来るとつぶれるので人の立ち入りは禁止されています。



現在は隣に能舞台が立っています。



山門です。





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これほどレアルが苦しむのか(Rマドリード対Aマドリード)

2016-06-05 21:56:19 | ワールドサッカー
今さらながら、欧州CL決勝のRマドリード(以下レアル)対Aマドリード(以下アトレチコ)のビデオを見ていました。ジダン監督になってから4-3-3と4-1-4-1を使い分ける戦術が機能していたので、レアル優位に運んでのPK決着だと想像していましたが、実際に映像を見るとだいぶイメージの違う内容でした。

先制点は早い時間でFKからセルヒオ・ラモス(4番)のゴールでレアルに入っています。アトレチコは今までのイメージではサガン鳥栖のような2ラインをコンパクトに引いて、中盤を飛ばしてロングボールを蹴ってくるチームだと思っていました。しかし、実際はFWが去年のポストプレーヤー、マンジュキッチからスピード型のFトーレス(9番)、グリーズマン(7番)に変わっていたこともあって、中盤で組み立てることもできるチームになっていました。

また、アトレチコも4-1-4-1のオプションを持っていました。運動量の多いグリーズマンをMFに下げ、ガビ(14番)をアンカーに置くシステムで中盤の制圧を狙ってきました。このアトレチコの策に、レアルは防戦を強いられる展開になります。後半頭にグリーズマンが倒されたPKはグリーズマンがバーに当てて失敗しましたが、レアルは今季アトレチコに1敗1分けという相性の悪さもあって、持ち味の中盤でのキープが難しくなっていました。

それでも、後半30分でリードしていたのはレアルでした。ここでジダン監督は勝負手を打ちます。最後の交代枠でFWのベンゼマ(9番)を下げ、MFのバスケス(18番)を投入して中盤を厚くしました。この時点で、エースCロナウド(7番)が足を気にしており、ロナウドの交代の可能性もありましたが、現役時代に世界一の選手だったジダン監督といえども、ロナウドを下げるのは相当勇気ある決断になります。

これでロナウドを1トップに上げて、交代出場のバスケスとイスコ(23番)で中盤の主導権を取りに行きましたが、最後で守備が持ちこたえられず、カラスコ(21番)の同点ゴールで試合は延長戦になります。延長戦になると、両チームとも動けなくなります。レアルはベイル(11番)が足をつって動けなくなり、アトレチコも左SBの3番とMFの6番が動けなくなって交代と消耗戦になりますが、最後はPK決着になり、ファンフラン(20番)がポストに当てるミスをしたアトレチコが惜しくも欧州王者を逃すことになりました。

世界の強豪、レアルといえどもここまで苦しむのかと、アトレチコが見せた試合内容は驚きでした。アトレチコのシメオネ監督、相当の強豪チームからオファーが来るのではと思いました。
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