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相撲巧者(遠藤)

2020-05-14 22:14:11 | 他スポーツ
大相撲夏場所は残念ながら中止になってしまいました。相撲ネタは、前頭筆頭の遠藤関の記憶を書きます。遠藤は相撲どころの能登半島にある石川県鳳珠郡穴水町出身で、能登半島からは元横綱輪島、元関脇舛田山、元小結大翔山(現追手風親方)などを輩出しています。金沢学院東高校から日大を経て、アマチュア横綱と国体優勝の実績を評価されて同郷の追手風親方のもとに入門してきます。

幕下10枚目格付け出しでデビューも、5勝2敗、5勝2敗と幕下ではそれほど群を抜く成績ではありませんが、番付運もあって十両に昇進します。遠藤の開花はその新十両の場所で、突き押しで序盤に優位に立っておいて土俵際で得意な左四つに組むという勝ちパターンを確立して14勝1敗の好成績で十両優勝を果たします。この成績で、十両を1場所で通過して新入幕となりました。

幕内での遠藤は、突き押しでは幕内では通用しないと思ったのか、四つ相撲主体の取り口を見せます。技の多彩さは学生相撲出身らしく、土俵際で回り込むなどのテクニックにも優れます。このあたりから「イケメン関取」として相撲ファンの知るところになり、高見盛引退後の永谷園のCMに出演するなど人気を集めます。

もっとも、そんな遠藤はちょっと前までは上位に上がると大きく負けが込むこともある力士でした。その原因は立ち合いにそれほどのパワーがないことで、突き押しの威力をまともに受けてしまって押し出される相撲も見られました。負傷で十両に落ちた場所もあるなど、上位ではなかなか通用しない力士というイメージでした。

そんな遠藤が、昨年あたりから変わってきました。上位に定着し、負け越しても7勝8敗と踏みとどまることができるようになっています。体重を増やしたり筋トレを行ったりと、本人なりに肉体改造もしたようで、初の三役での勝ち越しもできました。先場所は小結で惜しくも7勝8敗と負け越しましたが、この状態を維持できれば関脇昇進も見えてくるでしょう。

遠藤は年寄株も持っており、将来的には親方として後進を育成することになるでしょう。この人気力士の相撲界に対する貢献は相当で、初場所で白鵬を切り返しで破った相撲では「遠藤」コールが出たほどでした。この、いい時期に関脇昇進などの結果を出して、相撲も強かったと後々まで語られることを期待したいです。

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