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アルゼンチン代表の戦術

2022-12-24 17:05:32 | ワールドサッカー
マニアックですが、先日のカタールW杯で優勝したアルゼンチン代表の戦術について書きます。アルゼンチンは伝統的に一人強烈な点取り屋を置いて、それ以外の選手はその「点取り屋」が動かない分をハードワークしてカバーするというチームができていることが多いです。もっとも、メッシはバルセロナでは何度も欧州CLを優勝するなど世界で実績を残していますが、アルゼンチン代表ではバルセロナほどメッシを機能させていないという評価が続いていました。

今回のアルゼンチン代表は、戦術的なオプションを多く持っていたことが評価できます。3-5-2でメッシとアルバレスが2トップを組むこともあれば、4-3-3で中央のメッシをアルバレスとディ・マリアでサイドをサポートすることもあります。この両方の戦術は試合中に変更することもあり、4バックでスタートしてからCBタイプを1枚投入して3バックにして守りを固めるオプションがあります。

また、メッシが守備をしない分は、中盤にいるデパウルとマクアリステルが裏のスペースを埋めています。こういう、「守備の職人」タイプのMFを多く輩出するのもアルゼンチンらしいところで、2010年に埼玉スタジアムで見たときはメッシの裏にマスケラーノを「影」のように張り付かせて埋めていました。マクアリステルは味方のパスに反応して攻撃面でも機能していました。

どうしても、アルゼンチンはハードなプレーが多く出ることから、警告累積による出場停止対策が必要なチームでもあります。そういうときに、3バックと4バックの両方が使えるのは強みで、準決勝で左アウトサイドのアクーニャが出場停止になったタイミングで、戦術を4バックに変更して何事もなかったように機能させることもできていました。

そういうサポートをしても、肝心のメッシが点を取れなければ意味がないですが、メッシはちゃんとこのカタールW杯に合わせて調子を上げており、PK以外でも点を取って得点王こそ逃したものの7ゴールの活躍でした。特に、初戦のサウジアラビア戦を敗れて後がなかった2戦目のメキシコ戦を確実に勝ち切った、メッシのゴールは価値のあるものでした。

メッシの35歳という年齢を考えると、これからは「ポストメッシ」という難しい課題が待っています。果たして、この稀代のストライカーの穴を埋めて連覇を果たすことができるか、アルゼンチンはなかなか映像を手に入れにくいチームではありますが機会があれば見てみたいです。


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