奈良町を歩いていると 軒先に縫いぐるみのような赤い造形物を吊るしたお家が多く見られます。
これは「庚申信仰」に由来する厄除けのお守りで「身代わり申」と呼ばれているものです。
こちらの「庚申堂」には庚申信仰のご神体である青面金剛が祀られ 猿はその使いとされています。
そして「身代わり申」と呼ばれるお守りは 災いを代わりに受けてくれ 背中に願い事を書いて吊るすと願いが叶うと言われています。
近くの「奈良町資料館」にも 沢山の身代わり申が吊るされています。
資料館の外壁には 懐かしい昔の看板が展示されています。
資料館の中には 仏像として とげ抜き観音像や青面金剛像が祀られており お参りすることが出来ます。
身代わり申のお守りも ここで購入することが出来ます。
軒先に猿のお守りを吊るす光景は 他では見かけることがない珍しい光景ではありますが・・・
古い伝統を守る奈良町の景観には 妙に調和しているように思われます。