ここのところいつも、ベッドで横になっているお父さん。
デイのない日はわずかに食卓とベッドとトイレの往復しかしません。
食欲もないので、ご飯を食べに行く気もないだろうなあ、と思って、休日試しに
「たまには何か食べに行く?」
と聞いたら今さっき
「何も食べたくない。寝る」
と言っていたお父さんが
「行く」
というではありませんか。さすが出歩き好き。
どんなに疲労感があろうとも、食欲がなくておえってなってしまっていても
とりあえず出かける気があるようです。
そこでとりあえず行きつけだった喫茶店に連れて行きました。
コーヒーを飲んで
「あー、うまい!」
としみじみ言っているお父さん。よかったよかった
その喫茶店にはたくさん雑誌や週刊誌がおいてあるので、2冊ばかりじっくり読んで、
往年の時間の過ごし方ををちょっと体験できた感じです。
でもそれで疲れてしまって、
「そのあと駅にできた回転寿司食べて帰ろう」(お父さん案)
というところまではとても気力が持たなかったので、喫茶店にお父さんを置いて、
寿司折を買ってきました。
そして帰りのタクシー乗り場まではほんの2、30mくらいなのですが、
わずかな上り坂になっていたり、段差があったりして、そこまで行くのに
ゼイゼイ言っていました。ふらっと後ろに倒れそうになったり。
それがだいぶショックだったようで、
「もう一人で(家の近くの)コンビニまではとても買い物に行けないな。」
と、がっかりしていました。
やっと自覚してくれたのは、私にとっては安心なんだけどね。