ラウンジの駐車場に到着すると直ぐに青山さんも到着した。
(青山さん)どうも有難う御座います。前回30分前に到着していたと聞いて、今日は30分前に来たんですが、やはりぴったりですね。
(近藤) 習慣で30分前に来ないと落ち着かないのですよ。
(青山さん)店に入って話ししましょう。
(くりちゃんの奥さんのラウンジに入る)
(青山さん)どうですか?出来ましたか?
(近藤) 青山さんは、何か良い考えが浮かびましたか?
(青山さん)全く何も浮かびませんでした。近藤さんはどこまで出来ましたか?
(近藤) あれから毎日、試行錯誤の連日で、今日の昼3時にようやく納得がいくものが出来上がりましたよ!
(青山さん)え~本当ですか。本当に出来ましたか。
(近藤) これなら、構造的にも強度的にも大丈夫だと確信しています。
(青山さん)流石やね。思っていたと通りだわ。それでどうするのか、教えてください。
(紙と鉛筆を出してもらう)
(近藤) では、説明するからよく見ていて下さいね。
(図を描き説明を始める
(青山さん)大体分かりましたが、これではまだ、制作できないから寸法も描いてくれないかな。
(近藤) 分かりました。全てに寸法を入れましょう。
(取付に必要な部分やくさび等細かく寸法を入れて、くさびの厚さ等細かく記載しました。)
(近藤) 1段目と2段目以降の間隔は、施工しやすい高さが良いので、青山さんの方で訂正するなり検討してみてください。
(青山さん) 分かりました。こんな間隔なら問題ないですから、このままで特許出しましょう。ところで、特許はどうしたら取れるのか、どこに出せば良いのか教えて下さい。
(近藤) 特許を申請したことがないのですね。いきなり特許庁にこのまま出しても、受理されないので、特許事務所に行き、弁理士さんと話し合いをしながら、書類を作ってもらう方が一番の早道だと思いますよ。その前に似たような申請があるのか、ないのかを調べてから、なければ申請の手続きに入ります。教えてもらいながら進めるといいですね。
(青山さん) その特許事務所は何処へ行けば良いですか?
(近藤) そうですね。色々と有りますが、近い方が便利が良いので〇〇特許事務所へ行ったらどうですか?
(青山さん) 近藤さんも一緒に行ってくれますか?
(近藤) 何時行きますか
(青山さん) 明日行きたいですがどうですか?
(近藤) 明日は、今まで仕事してなくて、このことばかりしていたので、打合せが何人かと有りますから行けないですね。
しかし、先ず似た案件が出ていないか?を調べてもらい、それから書類の作成に移りますから一人で十分ですよ。肝心な時やどうしてもいなくてはならない時は、ちゃんと行きますから安心してください。
(青山さん)分かりました。では明日取敢えず行ってきます。
本当に有難うね。
(又熱い握手を交わす)
(近藤) 頑張ってくださいね。ちゃんと良い様になりますよ。
(青山さんもそうでしたが、私もとても嬉しく思いました。)
苦労してここまでやってきたからね。
その場を離れる
翌日・・・青山さんから電話が鳴る。
(青山さん) 近藤さん、ばっちりでしたよ。特許取れるって言ってくれました。本当に親切に対応してくれました。有難う御座います。
(近藤) 良かったですね。いよいよこれからが忙しくなりますよ。頑張って下さいね。
(青山さん) 本当に有難う御座いました。