
見に行って来ました。
これでこの夏見たい映画コンプリーツです
結果的にオオトリを飾ったのがジブリ。
まあ、なんていうか、自分の中でジブリは「とりあえず基本的に劇場で見るだろう」という映画であることと、ゲド戦記が小学校から大好きな作品だったから。
トリを飾るのにふさわしいか、とね。
で、感想はというと。
「う~~~~~~~~~~ん」
でした。
率直なことをいうと「お行儀よくまとめすぎ」ですかねえ。
主題がわかりやすいのは、大変いいことですが。あんだけ作中で連呼することもないかな、と。
むしろラピュタのシータのように、歌に乗せてあのシーンで言うからこそ、ぐっとくるってのがあるじゃないですか。
そういう演出テクが感じられませんでした。
かろうじてゲドの「まさか・・・いや。」という言葉の意味が、最後に分かったくらい。
もともとゲド戦記は、心の光と闇・強さと弱さ・愛と憎しみを、魔法というテイストで抽象的且つ力強く描いた作品です。原作通りにやれとは言わないですが、あんだけお行儀よくなっちゃって、まったく「ベツモノ」になってしまっている。「ベツモノ」になるのはいいとして、そこに演出・監督ならではのセンスが見られればOKとも思いますが、肝心のその点がまったく感じられない。
空の絵は、やっぱり奇麗だなああ・・・しか心に残らない。
さらに、一番「NO~~~~」と思ったのは「魅力のある役」がない、ってところでしょうか。
ナウシカのユパ、ラピュタのドーラ、千と千尋の湯婆、ハウルの東洋の魔女・・・主人公ではないけれど、作品をいい感じにピリリと引き締めてくれる役が皆無。
ゲドもしくはティナがその役なのかもしれませんが、今ひとつ。
非常に残念です。
おお!?と思ったのは、歌ですね。
まず、主題歌「時の歌」。
作詞・作曲が新居昭乃さんです。この方って・・・確かセピの記憶が確かならば、「ロードス島戦記」の主題歌歌っている人ですよね!?
あの気だるいけども甘~い声がグッジョwな方です。d(>∀<)b
さらに挿入歌「テルーの唄」。
作曲が・・・谷山浩子だああああああ!!
でもでも、よく考えたらハウルとかトトロとか千と千尋とかの作風って、とっても谷山浩子が合っている気がするんです(個人的には、ナウシカやラピュタやもののけ姫は、上野洋子が合っている)
COWBOY BEBOPや攻殻機動隊は、菅野ようこなり!と言うくらいのフィット感を感じる。
今後もぜひ関わっていってもらいたいですなあ。
さて。映画月間は春までおあずけw
今の所見たい映画は、黒沢清監督の「LOFT」ですねえ。
何しろ、大学教授:豊川悦司・女性作家:中谷美紀っつーキャスティングですよ!?
この時点で勝負が決まっているでせう
おお、そうじゃ。
私が「世界で一番怖いホラー映画を作る鬼才」と思う、黒沢清監督について次回レビューをいたしませう~w
なにせ、幽霊を出さずに怖い映画を撮る人なんです。
マジで世界に誇れる人だと思いまふ。