単組書記長1年目のことです。
書記長は人事部との交渉役の要です。
家族手当の改定が逆提案されました。
配偶者手当の支給にあたり年収制限を設けるというものでした。
その制限額についてどうしても会社側と折り合いがつきません。
結局…あれこれ根回しをされて、言い含められて負けてしまいました。
組合員からはブーイングの嵐で、職場集会に出向くと針のむしろでした。
また賃金是正の際にも同様のことが起こりました。
この時には最後まで突っ張りとおしましたが、別の交渉事でしっぺ返しを受けたりもしました。
直情的な私にはどうやら書記長役は向かない模様です。
裏技や変化球を使えない私は、わずか2年の書記長経験でもうぐったりでした。
そんな書記長時代に教えられたひと言。
「ないのにあると騙されるな、あるのにないと錯覚するな」
誰が教えてくれたかは覚えていませんが、どんな交渉事でも「騙されてはいけない」「錯覚してはいけない」ということです。
交渉事は会社側だけではなく執行部や組合員などを相手とすることもあります。
だから他社の労働条件、一般常識まできちんと調査・勉強したうえで、妥協するなら納得ずくで妥協することや、組合員にもきちんと理解してもらうことが必要なんですね。
「ないのにあると騙されるな、あるのにないと錯覚するな」
よくよく考えると、含蓄のある言霊です。
書記長は人事部との交渉役の要です。
家族手当の改定が逆提案されました。
配偶者手当の支給にあたり年収制限を設けるというものでした。
その制限額についてどうしても会社側と折り合いがつきません。
結局…あれこれ根回しをされて、言い含められて負けてしまいました。
組合員からはブーイングの嵐で、職場集会に出向くと針のむしろでした。
また賃金是正の際にも同様のことが起こりました。
この時には最後まで突っ張りとおしましたが、別の交渉事でしっぺ返しを受けたりもしました。
直情的な私にはどうやら書記長役は向かない模様です。
裏技や変化球を使えない私は、わずか2年の書記長経験でもうぐったりでした。
そんな書記長時代に教えられたひと言。
「ないのにあると騙されるな、あるのにないと錯覚するな」
誰が教えてくれたかは覚えていませんが、どんな交渉事でも「騙されてはいけない」「錯覚してはいけない」ということです。
交渉事は会社側だけではなく執行部や組合員などを相手とすることもあります。
だから他社の労働条件、一般常識まできちんと調査・勉強したうえで、妥協するなら納得ずくで妥協することや、組合員にもきちんと理解してもらうことが必要なんですね。
「ないのにあると騙されるな、あるのにないと錯覚するな」
よくよく考えると、含蓄のある言霊です。