南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

私を感化した言霊たち(5)

2013-08-11 19:48:07 | ユニオン
どんな人間であっても、他人から悪く思われたいなどと考える人はいません。
できれば「あの人はいい人だ」「素晴らしい人だ」と言われたいと思っているはずです。

委員長職も長くなって、だんだんと外の役回りが増えていきました。
連合清水地協、清水地区労福協、産別役員などなど…人間関係もどんどん複雑になっていきます。
時には仕事がうまく回らず悩んだりもします。
嫌なことがあるとそれから逃げたりして後から大きなトラブルに発展したこともありました。

悩んでいることを少林寺拳法の師匠に相談した時のことです。
『お前は優しすぎるのが欠点だ。
部下や同僚に「釘をさせるか?」
それができなければ立派なリーダーにはなれないぞ』

はじめはその意味がよく分かりませんでした。
大きな仕事であればあるほどチームで仕事をしなくてはなりません。
辛い仕事や嫌な仕事を誰かに命じなければなりません。

結果によっては部下にも「責任をとる」ことをさせなければなりませんし、その「覚悟」を求めなければなりません。
それは私にとって、なかなか勇気のいることでした。
その私の弱さを師匠は見抜いていました。

「釘をさせるか?」

さて私は、私の釘打ちが少しはできるようになったのでしょうか?
嫌われたくないと思うから、今でもこれがなかなか難しいんです。
でもこれだけは言えます。
誰かが釘を打たないと家は建ちません。

さてあなたは「釘をさせるか?」