南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

対話活動の勧め(下)

2013-08-30 17:02:49 | ユニオン
今年度の連合静岡対話集会のテーマは「“この”しんどさをどう乗り越えるか?」でした。
「あなたの“しんどさ”は何ですか?ぜひ聞かせてください」から対話が始まります。
今回は時間の都合で深掘りができませんでしたが、“しんどさ”の深掘りまですると面白いものが見えてきます。
深掘りするということは、なぜ?を何度も繰り返すということです。
なぜ?を5回も繰り返していくと、「実は〇〇なんだ」という真実が見えてきます。

でもこの真実を見るには、リード役がしっかりとした「理念」や「ビジョン」を持っていなければなりません。
そうでないとおかしな方向へ運動が展開されてしまいます。

たとえば「組合員の組合離れを喰い止められない“しんどさ”」があるとします。
下手なリードをしていくと「それでは人気の高いディズニーツアーを計画しよう」となってしまいます。
ディズニーツアーが悪いということではなく、問題の核心に触れることがないままに問題解決しようとする姿勢が一番怖いんです。
確かに「格安ディズニーツアー」を企画すれば定員以上の申し込みがあるやもしれません。
しかしそこには貴重な組合費が使われています。
そのことを忘れていると組合員の組合離れはますますひどくなります。

問題解決を図るためには、問題が発生している現場に委ねるべきです。
現場で汗する組合員の能力とやる気を信じて委ねるべきです。
だからこそ労働組合の理念とビジョンを共有させる必要があるのです。

対話活動の勧め(上)(下)をこんな風にまとめてみました。